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その1

『その絶望に引き鉄を ~クリスタルの鍵とケルベロス~』の車輌設定です。

(『クリスタルの鍵』より改題しました 2016.01.31)


本編とは別タブで開いていただき、適宜ご参照いただければ幸いです。


本編はこちら:http://ncode.syosetu.com/n9395da/

主要登場人物はこちら:http://ncode.syosetu.com/n9400da/

銃器解説はこちら:http://ncode.syosetu.com/n9441da/

陸戦兵器設定はこちら:http://ncode.syosetu.com/n5437df/

【フロート・クラフト(フロート・エンジン搭載車)】:フロート・エンジンの原理は基本的にホヴァクラフトと変わらない。ただし空気を閉じ込めるスカートの部分がハイ・テク(=高コスト)で、気体分子のエネルギィ分布を反転させる力場を生成して、エンジン下部に高温・高圧の空気を閉じ込めている。この関係上、フロート・エンジンの採用例は尖った性能を求めるか、悪路の走破性を求めるかに限られる。


【フロート・バイク】

名称:FSX989(Float Speeder eXtra)

メーカ:ツカガワ・カンパニィ(Tsukagawa Company)

使用者:ジャック・マーフィ(パーソナル・ネーム“ヒューイ(Huey)”)

プロフィール:元は耐久レース向けの機体を市販化したもの。耐久性を重視するがゆえに負荷あたりのパフォーマンスに優れる。最高速度よりは機動性(加速、曲がる、止まる、跳ぶ)を重視した設計思想の産物。耐久レース向けゆえ、出力に比して車体が軽いため、熟練すればするほど速く走れる。逆に熟練しないと速く走れない。フロート・エンジンの特性上、悪路に強い。無人運転時には空力特性優先で車体を折り畳み、コンパクトになる。


名称:マリオッティ Mk.12

メーカ:マリオッティ(Mariotti)

プロフィール:最高速度は特に速い。絶対的出力が高く、あらゆるシーンを力でねじ伏せる。元々接地面のないフロート・エンジン搭載車であるため、力で車体を振り回す真似も可。ただし価格も絶対的に高い上、乗り手の方が振り落とされないように車体をさばく技量を求められる“暴れ馬”。


名称:雷神(Rai-jin)

メーカ:ツバサ・フロートクラフト

プロフィール:フロート・クラフト専業メーカ、“ツバサ・フロートクラフト”のハイ・エンド・バイク。力押しでなく、負荷あたりのパフォーマンスを最大化することで、結果的に“高パフォーマンスで走る”ことを目指す。このため絶対的なパワーで抜きん出ることはないが、“加速・減速・旋回”を高い水準で実現する。ツカガワ・カンパニィのFSX989と並んで耐久レース上位の常連。




【フロート・カー(Float Car):オン・ロード型】:最高速度と機動力を併せ持つ車体。フロート・エンジンのため道も選ばない。

名称:エア・スピーダ・ハイウェイ・パトロール(Air Speeder Highway Patrol、原型はエア・スピーダ)

メーカ:ダヴェンポート・ヴィークル(Davenport Vehicle)

使用者:警察ハイウェイ・パトロール

プロフィール:出力が高く、また接地面がないフロート・エンジンの特性を活かして、力であらゆるシーンをねじ伏せる。例えば最大加速度は2.0Gに及ぶ。圧倒的に高価な“じゃじゃ馬”。“直線番長”とも揶揄されるが、使うものが使えば曲がる、止まる能力も引き出せる。質量約2.5トン。ただし、価格と維持費は最悪。


名称:風神(Fu-Jin)

メーカ:ツバサ・フロートクラフト

プロフィール:車体を軽量・高剛性に設計し、フロート・エンジンの質量(出力に比例する)も抑えることで、羽のごとく小回りの利く車体。2シータ。サーキットや街中のチェイス・シーンでその威力を存分に発揮する。質量比あたりの出力ではエア・スピーダにも勝る。最大加速は2.2G、ただし直線の最高到達速度ではエア・スピーダに座を譲る。質量約1.2トン。


名称:ペガサス(Pegasus)

メーカ:アキレウス・インダストリィ(Achilleus Industry)

プロフィール:スポーツ・タイプ、2シータ。フロート・エンジンが車体に比して大型で、車幅が広い。フロート・エンジンの大きさに伴って出力は上げやすく、レーサのベースとしてよく使われる。現行で9世代目だが、マニアの間では比較的軽量だった第7世代の人気が高い。その理由は質量とパワーのバランスが優れている、という点にある。


名称:カエルム(Caelum、ラテン語:空)

メーカ:ウェントゥス・コーポレーション(ventus、ラテン語:風)

使用者:エミリィ・マクファーソン

プロフィール:中上級セダン。乗り心地をある程度追求した型(長距離移動を考慮)。乗り心地向上のために車体剛性が高く設計されており、また上級車の弟分という立ち位置と相まって、フロート・エンジンの搭載スペースに自由度がある(販売時のエンジン・ヴァリエーションが広い)。が、そこを活かしてエンジンを高出力型に載せ替えると化ける。そのチューニング余地は「天井知らず」とも言われる。コスト・パフォーマンスに優れる。ただし、車体剛性が高いとはいえ所詮は市販車のそれであり、エンジンのパワーを上げ過ぎるとシャシィが負け始める。その他の利点としては、高パフォーマンスを追求しても一見して判りにくい(ポリスに捕まりにくい)という面もある。情報屋のような「目立ちたくないが、いざという時の逃げ足は確保しておきたい」稼業ではよく利用される。車重約1.4トン。


名称:テッラ(Terra、ラテン語:大地)

メーカ:ウェントゥス・コーポレーション(ventus、ラテン語:風)

プロフィール:カエルムの兄貴分に当たる上級車。セダン型。乗り心地を追求した型であり、車体剛性が高い。そこを利用してチューニングを施すと、弟分のカエルム以上に化けてハイ・パフォーマンス仕様となる。そこを買われてか、パトカーの採用例が多い。


名称:鳳凰(Hoh-oh)

メーカ:ツバサ・フロートクラフト

プロフィール:ツバサ・フロートクラフトの最上級車。セダン型。一見して素っ気ないほど簡素な作りに見えて、実は細かい所で贅を尽くしている、「解る人間にしか価値の解らないクルマ」。ゆえに上品。「軽やかに走り抜けるその様はまさに羽のよう」とも評される。車重約1.8トン


名称:コング(Kong、デンマーク語:王)

メーカ:グレン重工業(Glenn Heavy Industry)

プロフィール:大型バン。その搭載量に反してフロート・エンジンのチューニング余地が大きいため、便利に改造されて使われることが多い。ゲリラや地下組織の脚として重宝されることもしばしば。車重約2トン。




【フロート・ヴィークル(Float Vehicle):オフ・ロード型】:最高速度よりも機動性(加速、曲がる、止まる)と積載能力を重視した設計。また、過酷な気候の中で走ることを前提にした設計思想の造り。よって、走破性ではオン・ロード型に勝る。


名称:ストライダ(Strider)→野を馳せるもの、馳夫(指輪物語)

メーカ:ダヴェンポート・ヴィークル(Davenport Vehicle)

使用者:ロジャー・エドワーズ

プロフィール:マルチ用途(オフ・ロード含む)のフロート・ヴィークル。「パワーはあるし荷物は乗るし」でロジャー御用達。走破性と積載能力を両立させた上で、快適性もある程度確保した上級車。とはいえプレミアム・カーほどの値段ではないため、人気は高い。転じて、出荷台数(=市場の広さ)を利用したカスタム・パーツの需給も多い。よって、ハイ・パフォーマンス車のベースとしてはカスタマイズ性と入手性に優れた車種でもある。質量約1.5トン。


名称:サヴァンナ(Savanna)

メーカ:グレン重工業(Glenn Heavy Industry)

プロフィール:色々手がけるグレン重工業の商品ライン・アップの一部。その名が表す通りオフ・ロード型。軍用のヴァリエーションとして連絡車輌にも使われている。質実剛健の造りにはファンも多い。車重約3トン。


名称:ガルム(Garm、北欧神話)

メーカ:ソール・インダストリィ(Thor Industry)

プロフィール:市販モデルだが、荒っぽい使い方を想定した造り。大ぶりな車格に似合わずよく走る。大型ラリィ・カーのベースとしてよく使われる。シャシィが大きく頑丈で、大型・大出力のフロート・エンジンが搭載可能なのがその理由。車重約3.5トン。


名称:カニス(Canis、ラテン語:猟犬)

メーカ:ウェントゥス・コーポレーション(ventus、ラテン語:風)

プロフィール:小型のセダン型だが、ほぼラリィ・スポーツのベースとして開発された型。ラリィ・スポーツ界の巨頭の一車種。フロート・エンジン搭載の自由度は非常に高く、組み合わせによっては小柄ながら最大2.0Gの加速力を叩き出す。重量約1.5トン。


名称:ライラプス(Lailaps、ギリシア神話:必殺の猟犬)

メーカ:アキレウス・インダストリィ(Achilleus Industry)

プロフィール:小型のセダン型だが、その実はラリィ・スポーツ仕様を本領とする市販車。ラリィ・スポーツ界の巨頭の一車種。その小柄に似合わず、大出力のフロート・エンジンをあてがわれてもねじ伏せる車体剛性を持つ。見た目に似合わず高価なのが玉に瑕。エンジンによっては、加速力だけならば最大2.1Gとカニスを超える。車重約1.7トン。


名称:RSX999(Rally Special eXtra)

メーカ:ツカガワ・カンパニィ(Tsukagawa Company)

プロフィール:ラリィ・スポーツ仕様を申し訳程度にデチューンした、レギュレーション通過(販売台数クリア)のための口実そのままという仕様。その割に高級車一歩手前という値付けがなされているものだから、物好きにはたまらないクルマ。耐久性重視とあって、負荷あたりのパフォーマンスに優れるのはこのメーカ共通の美点。車重約1.5トン。




【フロート・トレーラ】

名称:アルビオン(Albion、ギリシア神話)

メーカ:アキレウス・インダストリィ(Achilleus Industry)

使用者:ジャック・マーフィ

プロフィール:植民惑星において道の未整備な地域で活躍するトレーラ。現在も世代を重ね生産中。フロート・エンジンを搭載し、路面状況によらず高速走行が可能。ただしフロート・エンジンの弱点で、積載重量には限りがある(約10トン)。普及車種ゆえ、中古品は比較的リーズナブルに手に入る。


名称:ノトス(Notos、ギリシア神話:南風)

メーカ:グレン重工業(Glenn Heavy Industry)

プロフィール:アルビオンと肩を並べる普及車種。道路の整備され切っていない田舎で活躍。積載能力約10トン。





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