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十五、策考

 ネカフェにて。


「もー、いや」

「頼むから、もうちょい付き合ってくれよ」

 一週間ぶりとなるネットカフェで、パソコン上から流れる AV を見ながらの2人の会話である。

 館内でロマンポルノ上映していたスバル座で、新たにエロ映像を流そうということになって、お世話になっているネットカフェで色々とネタを吟味しているところだった。

「まあ四十八手全3巻は間違いなく必須アイテムだし、この巨大乳首勃起なんつーのも捨てがたい」

「どうでもいいわよ」

「いやいや後学のために」

「何のこと?」

「またまた〜」

 ネットのエロサイトから次の作品を検索してみる。

「激っ!潮○きだって!」

「もう」

 と、明は指を激しく動かす。

「もー」

 心のため息が続く。

「・・・でも」

と心、

「これも放映するのが版権とかいらない?」

「・・・はう」

 硬直する明だか、ならばこうするまで500タイトルにも及ぶ吟味が終了し、ちゃんとした(って、なんやねん、笑)10本ほどの上映したい作品をピックアップした後、片っ端からメーカーにメールを送った。

 危機的状況にある秘宝館を救うために是非ともも力を貸して欲しい、作品の素晴らしさを玄人ぶりに褒め称えた上で、よければ無償で上映を許可してほしい。ビデオDVD販売、上映された先が気に入ったお客さんがあればリピーターとなり得るメリットなどを説き、そういう旨を伝えた。

 果たして数件のメーカーから OK のサインを頂きこの問題はなんとかクリアしたのだった。


 エロ鑑賞三昧・・・仲いいですな~。

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