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地球に携わってきた人々

地球に携わってきた人々 さん

作者: あむろぎ むと

裏話的な。




何やら、みんな騒がしい。


どうやら、我らの地球さんが低次元のやつらに足を引っ張られて上昇が遅くなっているようだ。



低次元から高次元に上昇するから最初は低次元から始めるんだけれども。だから低次元のやつらが地球にやってくるのは、まあ仕方ないっちゃ仕方ないけれども。


流石に今回は軌道修正するらしかった。


そこで開かれた緊急会議。


話し合った結果、高い意識体が地球上の人々の意識を改革しにいくという事になった。


決まったものの、名乗りをあげる者はいない。みな渋い顔をするのみ。


決めきれないでいるのは高い意識体のままいくって事。普通は地球入る前は地球の環境に合わせるために自分が高い意識体だったって事は一回忘れる。忘れなかったとしてもうっすらとだけ残すに留めとく。じゃないとどうしても順応できない。それは地球がまだ私たちよりずっと低い次元にあるから。


地球の常識は私たちの常識ととてもかけ離れていて、私たちの常識で物事を考えると、地球の低い意識体に猛攻撃を食らうのは目に見えている。好きな事をして、ゆっくりと自分を高める事だって出来るというのに。わざわざ、嫌いなことをして成長する必要なんてないのだ。だから、皆、名乗りをあげない。






私も渋い顔をして、この仕事を引き受けたらきっとすごい成長できるだろうけど、地球で生きてる時の経験がすっごく辛いんだろうなぁ。

でもやるしかないんだ。誰かが言わなくちゃ。よし、


と身構えたその時、おずおずと新入りが小さく手を上げ、


「俺、行きます…」


周りから感嘆の声が上がる。


次々と褒める彼らの後ろで私は少しホッとしてた。そのホッとした自分に驚いた後、自分より若い新入りが勇気を持って申し出た事に虚しく、情けなくなった。




彼が地球上で迫害を受けた時、皆が彼をサポートした。

彼の話す話が信じてもらえるようになった時、皆が彼の事を誇りに思った。

彼がある丘で処刑されその地に血を流した時、皆が彼に拍手を送った。



彼が地球から使命を果たし戻ってきた時、皆が彼を祝福した。もちろん私も心から祝福した。


彼が嬉しそうにはにかみ、成長した姿をみて私は少し彼が羨ましかった。








彼こそが、救世主です。

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