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3話『異世界の通貨事情』


等価交換か。

私は召喚スクロールの説明を見て、ちらりと本棚の書物を見る。先ほど背表紙を見たときはなんの言語か分からなかったが、鑑定眼鏡をかけた今はなんの問題もなく読めた。


【魔法世界フェリオについて】

【マジックアイテムの使い方】

【霊薬配合のメモ】

…………


いくつかあったが、とりあえず魔法世界フェリオについてぱらぱらと読んでみる。


・魔法世界フェリオ

巨大な魔石を核とした世界。その核から発生する魔力で大地に作物が実り、風や季節が巡る。


・大陸、言語、種族

フェリオには五大陸あり、ほとんどが【フェリオ語】。まれに少数民族のみで使われている言語もある。

五大陸にはそれぞれ【人族】、【獣人族】、【エルフ族】、【竜族】、【ドワーフ族】が暮らしており、お互いに不可侵条約が結ばれている。もしこの禁を犯した場合、竜族により制裁が加えられる。


・ギルドについて

不可侵条約が大前提ではあるが、ギルドについては大陸を跨いでの活動が許可されている。(その大陸の許可を得たクエスト内容のみ)

ギルドには【クランギルド】と【霊薬ギルド】がある。

クランギルドは魔物の討伐や個人依頼が主で、霊薬ギルドは霊薬やその元となる材料を作成・採取することが主な目的となっている。


「なるほどなるほど…」


私はふんふんと頷きながらページを読み進めていく。

そして目的の【通貨】の頁をじっくりと読み込んだ。


・フェリオの通貨について

フェリオの通貨は【銅貨】、【銀貨】、【金貨】が用いられている。貨幣の価値は時代によって移り変わるが、大体の価値基準は以下の通り。


【銅貨】1枚…りんご1つ分。

【銀貨】1枚…昼の外食1回分程度。

【金貨】1枚…夜の外食3回分程度。ちなみに金貨30枚で一家族が一月生活できる。


それぞれの通貨は十枚ごとに上位の通貨一枚と両替できる。金貨は百枚を越えるごとにその国の財政管理長が書いた小切手と交換できる。


…何でぜんぶ食べ物関係で換算されているのかは不思議だが、大体の貨幣価値の基準はわかった。

恐らく銅貨1枚が100円、銀貨1枚が1000円、金貨1枚が10000円くらいの価値なのだろう。そう捉えると分かりやすい。


上記の項目を読んだことでますますお腹が減ったが、この知識がなくてはおそらくあの召喚スクロールを使えないのである。


こちらの貨幣を等価交換に、私の世界の食材や道具を呼び出す……私はこの仮定をさっそく証明してみることにした。


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