ロギアスと試合
睡眠時間と執筆時間が欲しくてたまらないいんですがなかなか確保できないなぁ・・・
ロギアスの開始の合図とともに要人は飛び出す。
低い姿勢で踏み込み,居合の要領で竹刀を振る。
だが、ロギアスはそれを軽々と受け流し、竹刀を振り下ろす。
「くっ!」
要人はそれに反応しなんとか受け止める。
「いい反応だ、このくらいでは一本とれんか。」
「よく言うよ……ギリギリだっつー・・・・・・の!」
要人は竹刀を弾き、猛烈な勢いでロギアスに竹刀を打ち込んでいく。
しかし、ロギアスはそのことごとくをさばき、あるいははじき返してカウンターで打ち込み、要人がそれ
を寸前のところで受け止める。
その繰り返しであった。
要人が踏み込んで強引に力押ししようと思っても、ロギアスはスキがなく、逆にこちら側へ押し込んでくる。
そのまま両者がにらみ合うが要人はこのままでは埒があかないと思い、強引に竹刀を押し返し一度距離を取る。
そしてもう一度一気に踏み込み竹刀を振るがこれはフェイク。
竹刀を振った勢いで体を強引に回転させ、渾身の一太刀を放った。
「ふっ……」
「っ!?」
しかしロギアスはこれを読んでいたかのようにかわし要人に懐に入り込み竹刀を上に振り上げ要人の竹刀
を弾き飛ばし、勝敗は決した。
「俺の勝ちだな。」
「ちぇ~、まだ剣術単体じゃ勝てないか~。」
「いやよかったぞ。特に最後のフェイント、俺以外なら決まってたな。」
「ロギアスさんに決まんなきゃ意味ないんだって~。」
要人は本気で悔しがる。
魔法も使用OKの勝負なら勝てるのだが、剣術単体になると一度もロギアスに勝ったことはなく、今日こそはと挑んだのだが、
「まぁ、安心したよ。」
ロギアスは要人の顔を覗き込み、
「剣術のレベルも申し分ないし、魔力の抑え方も完璧だし、力も暴走してないみたいだしな。」
ロギアスは戦いながら要人の魔力の流れなど、様々なことを確認していた。
そんなことをされながらやられたのだから、要人も自分はまだまだだと再認識した。
「よし、そろそろシュラン様が戻るころだと思うし俺たちも戻るぞ。」
「うん、わかった。」
道場を後にし、戻る途中に要人は胸を押さえ、
(暴走か……)
要人の体にはとある魔獣が封じられている。
(今ではこいつの力も問題なく使える……大丈夫だ。)
一度暴走したときはシュランが止めてくれたが、自分のために力のコントロールの訓練をかかさずやっている
あれ以来暴走はしていないが、
(学院では何が起こるかわからないから気を引き締めなきゃな。)
要人は気を締め直して魔王城に戻った。