第百二十九話 火の勇者との遭遇
その男の登場シーンはある意味ではとても勇者らしい代物であった。
なにしろ突然店の扉が吹き飛び、いかつい顔をしたおっさんが宙を舞ったかと思うと地面に転がり、立ち上がろうと試みるも、店から真っ赤な生地に銀色の糸で鳳凰が刺繍されているド派手な服を着た若い男が踏みつけて妨害したからだ。
おっさんは鈍く光る銀髪を短く刈り込み、目付きの悪い銀目であるのに対し、その男は腰まで届くほどの長髪の赤髪であり、トロンとした赤い目をしていた。
玄武の国の住民の髪と瞳は基本黒か茶色であるのに対し、朱雀の国の住人のほとんどは銀か赤色が多い。
灰色の髪と瞳をしているエルのような例もあるので一概には言えないのだが、何処の国の出身なのかは大抵見た目で判断できるのだ。
まぁそれはさておき、今は目の前の2人が問題だ。
これがもし、いかつい顔をしたおっさんが悪者で、趣味の悪い服を来た若い男が彼の悪行を見るに見かねて手を出したのだとすれば、それは正に勇者らしい所業であったことだろう。
だが現実は正反対であった。
これは顔がいかついだけで善良な飲み屋のおっさんが、一目で高級と分かる生地を使っているのにデザインが最悪な服を着たチンピラのような男に酒代を踏み倒されようとしている場面だったからである。
「ヒック! ……この俺様にぃ、この偉大なる俺様に金を払えだとぉ。いい度胸だぁ、いい度胸だ親父ぃ。丸焼きにしてやろうかぁ!? ……ヒック!」
「ぐっ、ううう……しっ……しかし、こう毎日毎日ただで飲み食いされては、私共にも生活が……」
「貴様ら下民共の生活がこの強大なる俺様に何の関わりがあるというのだぁ! ……ヒック! お前たちぃ! この親父に現実って奴を教えてやれぇ!!」
「「はい、勇者様!」」
言うが早いか、店の中からわらわらと若く馬鹿っぽい男たちが現れた。
彼らはその手に様々な物品を持ち運んでいる。
どうやら彼らはこの店の売上金はおろか、店が揃えていたであろう大量の酒瓶を始めとした金に換えられそうなものを片っ端から持ち出しているようであった。
「あああっ! お止めください! どうかお止めください!!」
店の親父の悲痛な叫びが歓楽街に木霊する。
だが誰も親父を助ける者はいなかった。
これは当たり前といえば当たり前の話で、今はそもそも真っ昼間なのだ。
こんな日の高いうちから酒場で酒を飲んでいるこいつらの方がおかしいわけで、この近くにいる人間なんて、他の店から恐る恐る覗き見ている他の店の従業員たちと、たまたまこの場に居合わせてしまった俺たちくらいのものであった。
店の親父は盗賊よろしく店の中から金品を強奪していく若者たちの暴虐を止めようと必死になって藻掻いている。
しかし彼は酔っぱらった男に踏みつけられているために彼らの悪行を止めることは出来ない。
このまま親父の店は傍若無人な若者たちによって跡形もなく粉砕されてしまうのだろうか?
もちろん、そうはならなかった。
なにしろこの場にはお節介な勇者様が居合わせていたのだから。
「止めろ!」
暴力の吹き荒れるバードの町の歓楽街に、凛とした声が響き渡る。
ニヤニヤと笑いながら店の金品を運び続けていた若者たちも、踏みつけられていた店の親父も、そして親父を踏みつけ続けていたチンピラ丸出しの服装をした自称勇者も揃って声の持ち主へと視線を向けた。
そこにはロックが毅然とした態度で立っており、暴虐を働く若者たちへ向かって己が正義を胸に突き進んでいった。
「詳しい事情は分からないが、いくらなんでもやりすぎだ! お前たちは恥というものを知らないのか!!」
突然のロックの登場にその場の全員は呆然と立ちすくんでいる。
だが助けが入ったのだから親父も喜んでいるだろうと思いその顔を見ると、彼のいかつい顔は蒼白になっていた。
それは助けが入ったことを喜ぶ顔色ではなかった。
『前途ある若者を絶体絶命の状況に巻き込んでしまった』という後悔と悲哀のこもった顔色であった。
掛け声を聞いた若者たちはしばらく誰一人として動かなかった。
動くどころか喋りもせずに、彼らは呆然とロックの姿を見つめている。
だがしばらくすると、彼らは突然震えだし、そして大爆笑を始めた。
耳にも癇にも障るという、実にイライラする笑い声であった。
「ギャハハハハハハ! おい、聞いたか? 「止めろ!」だってよ、「恥を知らないのか!」だってよ!!」
「正義だ正義! こいつ正義の味方だよ!」
「だっせー、くっせー。馬鹿だ、馬鹿がいる!」
若者たちは腹を抱えて大声で笑い続ける。
すると店の親父を押さえつけていた男がその足を親父からどけた。
だが、ついに開放するのかと思った次の瞬間、その男は店の親父をロックに向かって蹴り飛ばしてきたのだ。
悲鳴を上げながら再び宙を舞う飲み屋の親父。
だが親父はロックに優しく受け止められ、そして地面へと降ろされた。
そのロックに目線で呼ばれた俺は親父へと近づいていく。
彼は明らかにダメージの大きそうな呼吸を繰り返しており、咳をする度に口から血を吐いていた。
俺はハイポーションを親父に飲ませ、蹴られた腹にはポーションを振り掛けてやる。
親父の傷は瞬く間に回復した。
そして親父は大慌てでロックに縋り付きここから逃げるようにと進言したのであった。
「あんた、逃げろ! 頼む逃げてくれ!」
「ご心配なく。貴方の店は必ずお守りいたします」
「俺の店の心配をしてる場合じゃねぇんだ! あんた旅行者だな。知らないんだろう? あんたが今喧嘩を売ったのはなぁ!」
「偉大で強大で完璧な火の勇者様だ! 下民がぁ!!」
そんなセリフを吐きながら、先程まで親父を拘束していた酔っぱらいの男、火の勇者と名乗った男は突然ロックへと殴りかかってきた。
そのスピードは確かに早く、勇者かどうかは別にしても実力者であることは間違いなさそうである。
だがテルゾウ殿やロックやアナやサムといった他の勇者のトップスピードを見続けてきた俺からすれば、それは明らかに訓練不足であると見て取れた。
当然ロックも同じように感じただろうし、そもそも相手は酔っていた。
そしてロックが子供の頃から受けてきた戦闘訓練の中には、襲い掛かってくる相手に対する容赦など微塵も存在していない。
だからロックは相手の攻撃を難なく躱し、カウンターパンチを相手の顔面へと叩き込んでしまった。
格闘の天才の一撃を受けて吹き飛ぶ自称火の勇者。
彼は吹き飛ばされたその先で、彼の命令に従って盗賊行為を働いていた若い男たちへと激突し、彼らは体を絡ませながら、親父の店の中へと殴り戻されていったのだった。
side テルコ(閃光のシャイン)
目の前の店から突然あのクソッタレな火の勇者が出てきた時、オラの体は驚きのあまり動きを止めちまっただよ。
あの超絶クソ野郎はいつものように昼間から酔っぱらい、取り巻きたちと町の住民に迷惑を掛け、そして暴力を振るっていただ。
周りの店には当然店の店主がいるはずだけんど、だ~れも出てきやしねぇ。
でもそれが賢明だ、あいつと関わったら碌な目に合わないって事はこの町では常識だかんな。
それなのにロック王子はあいつの悪行を取り締まりに行っちまっただ。
その声も、立ち姿も、態度も、髪も、横顔も、目の前のクズとは比べることすらおこがましい正に勇者様の中の勇者様だんべさ。
父ちゃんとゴミ以外の勇者を知らなかったオラの前に現れた、ロック王子とアナお姉様。
この2人はまさしくオラの理想の勇者様であって、オラの国の勇者がやっぱり間違っているって証明になってくれたんだッペ。
氷の勇者? あれはなんか好かん。
自分のことを『俺様』なんて言っているのを聞くと、ダニのことを思い出してムカつきが止まらなくなっちまうかんな。
今はそれはともかくロック王子のことだべ。
王子様はカスの攻撃を見事に避けただけでなく、反撃の一発をおみまいしてくれただ。
胸がスーッとした、スーッとしただよ!
もっと殴ってけれ、もっと蹴っ飛ばしてくんろ!
オラは心の中で心の底からそう思っていただ。
でもロック王子は追撃はせずに、相手の出方を見守っていただ。
すると店の中から奴らが出てきただ。
あの人間失格は取り巻きに肩を借りて店の外まで戻ってきただよ。
ほんのこつ情けねぇ、父ちゃんも王子もお姉様もあの程度のダメージなんて無視して動けるっちゅうのに。
「ヒック……きっ貴様! 貴様ァァァ!! 覚悟は良いな! 遺書は書いたのだなぁ? 殺してやる、殺してやるぞォォォ」
「それは無理だから止めておきたまえよ。全く、久しぶりに会ってみればクズっぷりに磨きが掛かり過ぎではないのかね?」
激高した動く恥の塊が殺意を迸らせているけんども、この場の全員にとっては柳に風だ。
オラたちはつい3ヶ月前に本物の怪物を相手に本物の殺し合いを経験してきたんだ。
酔った勢いで弱い相手にしか威張れないゲロ程度の殺意なんて、なんの効果もありゃしねぇだよ。
「貴様! あのクソ勇者の黒幕をしている劇作家かぁ! つまりこれは光の勇者からの挑戦状と受け取って良いのだなぁ!」
「何を勘違いしているのかは知らないが、テルゾウはこの件には無関係だぞ。貴様を殴った男は玄武の国の王子にして今代の土の勇者であらせられるロック王子殿下だ。貴様まさか他国の王族に喧嘩を売るつもりではあるまいな?」
「ヒック……ヒック……ヒエェ?」
痰とその取り巻きはぎょっとした顔をしてロック王子の顔を凝視しただ。
あの蟯虫どもでも理解できたはずだっぺ。
仮にも勇者である問題外の攻撃を避けて吹き飛ばした、茶髪で茶色い瞳のオーラあふれるイケメン好青年。
この目の前の生ける伝説がロック王子様その人だという現実に。
「なっ……何で他国の王族が、こんな場末の酒場なんかに……」
「その場末の酒場で飲んだくれていた者の言うセリフかね? 彼らは一昨日この町についたばかりでな、私とお嬢とで町の案内をしていたところだったのだよ」
「ちょっ!」
馬鹿作家の奴、わざわざオラがここにいるってことを目の前の低脳どもにバラしやがっただ!
オラの名前を聞いた奴らの顔色があからさまに変わる。
あれは、あの目は嫌いだ。
オラを田舎者だと馬鹿にする町の連中、下民だと差別する貴族の連中の目付きはいつまで経っても慣れるもんじゃねぇだよ。
「お嬢~? ということは……ハハハハハ、シャインか! シャインがいるじゃないか! 光の勇者の娘の! この俺様の愛人の!」
「「愛人!?」」
オラに初めて出来た友達たちが驚いてオラを振り返るだ。
でも違う、これは違うんだべ。
だから声を大にして主張するだ。
「誰が愛人だべ! おめぇなんぞの女になってたまるかぁ!」
「誰に向かって口を利いているのだ! そもそもその田舎臭い口調は改めろと言ったはずだぞ! この下民の娘がぁ!!」
そう言った悪魔の手からは『いつものように』オラに向かって火の玉が飛んできただ。
オラはそれを迎撃しようと試みただよ。
これまではただ一方的にやられてきただけだったけんど、スキルの更新をして、死線も潜って、オラは強くなったんだ!
こんなものにいつまでも負けてらんねぇ!
そうして気を張っていたけんども、火の玉はオラの下には届かなかっただ。
火の玉が発射された瞬間、周りの仲間がオラの前に立ちはだかってくれただ。
そして火の玉そのものはロック王子が握りつぶしてくれたんだべさ。
「……火の勇者殿、今のは一体何の冗談でしょうか?」
「冗談? 冗談だと? 俺様の女に俺様が躾をすることに何の問題があるというのだ!」
「躾? 今のが躾ですと?」
「躾だとも! そうでなければなぜ俺様がそんな田舎臭い下民と口を利かねばならんのだ!」
「何故ですか?」
「知らんのか? ならば教えてやる。俺様はな! そいつを将来孕ませねばならんのだよ。勇者の伴侶は勇者の親族が一番とかいうふざけた理由でな! だが冗談ではない! 田舎臭い娘を田舎臭いままでなど抱けるものか! 生まれ持った身分の卑しさと、育ちから来る田舎臭さは消せないにしても、せめて口調くらいは改めてもらわねば死んでしまうわ!」
「……誰が……死んでしまうと?」
「俺様に決まっているだろう! この選ばれた俺様の伴侶とは、選ばれた女でなくてはならんのだ! 貴様も勇者ならば分かるであろう? 身分の良い、育ちの良い女が選び放題だというのに、何が悲しくてそんなハズレの中のハズレ女を抱かねばならないのだ!」
「……抱かなければ……良いだけなのでは?」
「それが出来たら苦労はしない! 我が国の上層部が推し進める政策において、その女と俺様との間に出来る子供の存在は必須らしくてな、抱かなければ援助を切ると言われているのだ! だが仕方なく抱くにしても下準備くらいはするだろう? どんなに臭みのある肉も下ごしらえに手を抜かなければ、臭いを誤魔化すこと位は出来るのだからな」
「…………」
「さぁ話は終わりだ。同じ勇者のよしみで今回の件は水に流してやる。ありがたく思えよ!」
そう言って奴はオラの下へと向かってこようとしただ。
だが途中で止められちまった。
ロック王子が肩を掴んで止めちまったんだべさ。
「何だ、まだ何かあるのか? 俺様は忙しいんだ! 貴様のような者に関わっている暇など……ヒィ!?」
ロック王子は目の前のクズの襟首をつかみ取り、そのまま持ち上げちまっただ。
そうしてロック王子は言ってくれただよ。
オラが一生忘れない言葉を、ずっとずっと聞きたかった言葉を。
「言いたいことはそれだけかこのクソ野郎がーーー!!」
ロック王子は右腕に力を込めて襟首を強く強く握りしめただ。
首を絞められた格好になった奴はジタバタと暴れるけんど、勇者としての格が違うロック王子の拘束は振りほどけねぇ。
それから王子は握りしめた左拳を釣り上げたクソ野郎へと叩きつけ始めただよ。
ちなみに王子は左利きだからこれは本気だってことだべさ。
ドカン!「何処の誰が偉大で強大で完璧な勇者だぁ!」
ドゴン!「貴様がサボっていたから火の魔王が逃亡を果たし、先の戦いでも多数の死者が出たのだろうがぁ!」
ボゴン!「大体勇者が昼間っから酒を飲むな!」
ボガン!「酒場で暴れるな!」
ボギン!「盗賊行為を行うなぁ!」
5発の目の音がヤバいってのはオラでさえも気がついただよ。
呆気にとられていたナイトやお姉様が止めに入るけんども、王子は止まることはなかっただよ。
ズガン!「大体誰が愛人だ!」
ズゴン!「下民だ!」
ズバン!「田舎者だぁ!」
火の勇者のクソ野郎の顔色が不味いことになってきただ。
お姉様たちは強硬手段に出ようと、得物を抜いて王子へと近付こうとしただ。
でもそれをジェイクが止めちまった。
あの馬鹿、一体何を企んでいるんだべ?
ゴン!「そもそも火球をぶつけることの何処が躾だ!」
ゴガン!「死んでしまうだと! シャインと口を利くと死んでしまうだと!」
ドカドカドカ!「孕ませるだと! ハズレだと! 下ごしらえだと!」
ゴキン!ゴキン!ゴキン!「援助だと! 忙しいだと! 卑しいだと!」
さっきから隠しようもないほどに骨の折れる音が木霊しているだ。
気がつけば、周囲の店の中からこっそりと覗き見ていた連中は皆外に出て、このありえない状況に見入ってしまっているだ。
取り巻きの連中は腰を抜かして動けちゃいねぇ。
想像も出来なかったんだろうなぁ、勇者が一方的に殴られ続けるなんて状況は。
グチャ!「貴様がシャインの何を知っているというのだ!」
ボキボキボキ!「彼女がどんな思いで玄武の国にまで来たと思っている! 光り輝けるまでどれだけの苦難を乗り越えたと思っている!」
バキ!ボキ!バキボキ!「シャインに! 私のシャインに! 私のシャインを! シャインを!! 馬鹿にしたな! しやがったな!」
ガンガンガンガン!!「絶対に彼女を貴様なんぞに渡すものか! 貴様なんぞに触れさせるものか!」
「だがお嬢はテルゾウの娘で、この国の上層部は火の勇者殿との間に子供作ることを望んでいるのだがねぇ」
ここぞというタイミングで。
後から思い出してみても本当にここぞというタイミングで、ジェイクの馬鹿がロック王子のセリフにするりと入り込んできただよ。
オラはというと、火の勇者への文句だと思っていた話が突然オラへの賛辞に変わって、その後は王子様の女呼ばわりされ始めて、顔が真っ赤になって動けなくなっていただ。
でもそれで終わりじゃなかっただよ。
ロック王子はちゃんとトドメも刺してくれたんだべさ。
「だったら私はシャインを奪っていく! この国からだろうと、テルゾウ殿の下からだろうと奪っていくとも!」
そう言ってロック王子は釣り上げたままだったボロ雑巾を投げ捨てて、オラの下へとやって来ただよ。
そうして彼はオラの体を抱き寄せただ。
その力はとても強くて、オラはつい顔をしかめちまった。
でも同時に喜びを隠すことも出来なかったんだべさ。
「シャイン! これから私の質問にハイかイエスで答えろ!」
「はっハイ!」
「シャイン! 私の恋人となれ!」
「ハイ!」
「私の妻となれ!」
「ハイ!」
「国を捨てて私と共に来い!」
「いっ……イエス!」
ここでオラは気がついただ。
これってどっちにしても賛成しか出来ねぇでねぇか。
「そういうことだ火の勇者殿、彼女は私がもらっていく。文句があるなら今のうちに言ってくれたまえ」
「…………」
言えるわけがねぇだ
だって捨てられたゴミは血だらけで気を失って倒れ込んでいるわけだかんな。
「無いな? 文句はないのだな? 話はこれでまとまった! 私はシャインを手に入れたぞ!」
「おめでとう! 本当におめでとう!!」
突然の急展開に誰も付いていけない状況で、ジェイクが1人で祝福の言葉を送っていただ。
その横顔には間違いなくこう書いてあっただよ。
「これは予想以上に面白いことになったぞ」と。
遂に残り2日となりました。
勇者の隣の一般人、第一巻は2018年3月30日(金)に発売予定です。
小説家になろうの書報にも掲載されていますので、よろしければそちらもご覧ください。




