72 そもそも魔王は今何してるんだろう その2
「アルバート様は、アリアドネ様のためならなんでもするのお。それこそなんでも、ねえ」
男版のヤンデレ(アリアドネちゃん限定)ってこと?何それ需要あんの?どの層に需要あんの?いやこれがね、挿絵のある小説で、神絵師がくっそイケメン書いてたらグッズも飛ぶように売れると思うんだよ、CⅤが今をときめく人気声優とかってのも大事だよな。アニメ化してたらの話だけど。悲しいかな、ここは趣味のなろうしょうせぶえっくしょい!
メタすぎるって。ごめんもうやめるわ。
とはいえ魔王の前に少なくとも各部隊のトップとの交戦が予想されて、そのすぐ真上にアルバートくんがいるわけだ。うーん、数で行けばこっちだって俺含め六人はいるけど俺とリトのことは戦闘員としてカウントしないでほしい感じだしな。
ってか思った、アリアドネちゃんが俺のルートに入れば楽勝じゃんとか考えてたけどもしルートだったらアルバートくんに全力で殺されるってことじゃね?まじで?やっべえ帰りてぇー。
「今は?城に居るの?なにしてんの?」
「部隊が全て出払っているので、城には少数の護衛と厨房担当、アルバートしゃまとアリアドネしゃまだけだ」
「厨房担当っすか、なんでまた、非戦闘員っすか?」
「アリアドネしゃまは砂糖が切れると癇癪をおこしゅでな・・・」
「ああ、そういう」
パンケーキ食べたい系なのね、おっけーおっけー。ちょっと高いチョコレートとか差し入れて平和的に和解したりできないかな。無理っぽい?無理かあ、そうかあ。
「城にそれしかいない、ってのは本当ですか?」
「今嘘ついたらわちき殺されるじゃろ・・・」
「ウタキ様、行くなら今ですね」
「そおおおおおおい!?そんな急展開で納得しゅるわけなかろうがああああ!」
「だって魔王たたけば終わりですから、ほかの地域に行脚し続けてあげられるほどぼくら暇じゃないんですよ」
「お前ら本当に勇者か!?このドぐされパーティ!!」
ロスくんのが悪役に見える罠。そうだな、このネズミのが言ってることまともなんだろうけど、もう70話もやったしそろそろいいんじゃないの?もう読むの疲れてきたでしょ、うん、きっとそう。めんどくさいとかそんなやつではない。ほかの部隊との交戦とか言ったけどあのへん無しの方向でオールオッケーな感じになってきた。魔王族ダブルスはさておいて、城に居る部下くらいだったらエレーナとフィーアのふたりでもなんとかなるだろうし、その後ろにロスくんとティタニアさんいるならまあ、なんとかなるっしょ。
「よーし、じゃあいくかあ」
「本当に行くのか!?」
「てっとり早く魔王戦といこうぜ、ま、俺の出番は多分ないけど」
「このハズレ勇者!!!!!!」




