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異世界転生してハーレムルートなのにヤンデレしか選択肢がないんだが?  作者: 沢瀉 妃
勇者と魔王とぐだぐだ編

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69 ヘタレ勇者と魔族の子 その2




「ハズレ勇者にシェオリーを教えてやろう!わちきは魔王軍諜報部の」


「エレーナ、フィー、攻撃」


「おりゃあああああああ!!!!!」


「しいいねええええこのドブネズミ風情があああああ!!!」


「フィーアさん、一皮むけた感じでいいですね、ぼくこっちのが好きです」


「そおおおおおい!?このクサレパーティがああああ!まともなのはおらんのかあああ!?」



生憎ドブネズミに興味はないし、そんな派手な戦闘やりたくない疲れるから。フィーのときが一番まともだった、初出で300だしてきたからな。そのあともちょくちょく討伐やってるけど数も少ないしフィーアに比べると基本的に雑魚ばっかりだし。久々に幹部が来たと思ったらネズミだし、なんかもういいでしょ。女の子じゃなくて幸いってレベル。お前その程度。



「はあ、はあ、くっ全力で打ち込んできおって」


「くそ、ちょこまかと」


「ウタキ~あいつ早いの、当たらないわ、どうする?」


「ネズミって何が毒なんだっけ、玉ねぎ?」


「ドブネズミは雑食だと思うが・・・」


「ちょっとは関心持ってなんかしら聞けや!!!!!」


『いや、結構です』



全員でシンクロする。すごい、この連載始まってそろそろ二年たつけどこんなにみんなが揃ったこと一回もないんじゃないのか。こんなネズミ相手っていうのがものすごく残念だ。本当にものすごく残念だ。大事なことだから二回言いました。



「ふんっ、わちきに技もあてられない三流が。わちきは魔王軍諜報部のラティファ!人間族などわちきの眷属だけで滅ぼしてくれる!」


「あー、俺の世界さ、黒死病ってのが流行したとき感染源ネズミだったらしいわ」


「ウタキさんの世界にもネズミっているんすね」


「軟弱、黒死病とはなんだ?」


「治療法がなくて、感染率がめちゃクソ高いっていう悪魔みたいな病気で・・・」


「お前らなあ!」


「っていうか、なんであんたここにいんのお?いつもは城のモニターにそれこそかじりついてるくせに」



ものっすごい皮肉だな、ネズミ相手に。ネズミがモニタールームいて大丈夫なのかな、コードズタズタになったりしない?っていうか諜報部ってなにすんの、「魔王軍だより」とか作るの?俺の情報とかのってそうだけどそんなの役にたつんかね。実際あれからでかい敵は出てきてないわけだし。こいつがそうだとしたら俺はアリアドネちゃんのセンスを疑うけども。



「お前らがフロッカに行くのはわちきらに誘導されてるから・・・ききっ ここで待ち伏せてお前らを殺して終わりだあ!」


「なんかほざいてんだけど」


「食料にもならあなさそうで嫌になりますね」


「ちょっとお、ロスくん武器やめようよお、それであいつに触ったら腐りそうだよお」


「たしかに、困りましたね。ティタニア様のホワイトローズも出番はなさそうです」


「そうか、困ったな」


「いい加減にしろよお前らマジで!!!!」



対岸でネズミが叫んでいる。とりあえず、川渡るとかいってたのどうしよう?


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