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異世界転生してハーレムルートなのにヤンデレしか選択肢がないんだが?  作者: 沢瀉 妃
勇者と魔王とぐだぐだ編

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51 与太では済まない固定役職の話



「で?どっちから聞きたい?」


「どっちも聞きたくない」


「残念だけどそうもいかないからなあ」



勇者は大変だなーと王様はケラケラ笑った。大変にはちがいないけどなんか、ベクトルはちょっと違う気がする。しんどいわけじゃなくて「ふざけんなこんちくしょう」みたいな方が正しいような気がする。


だって覚えること多いし後出し多いしこれ伏線か?みたいなのも多いし嫌じゃない?そんな色々透けて見えるの。俺自分の人生疑ったの初めてなんだけど。



「じゃあ魔法使いがよろしいですわね、ティタニアもいることですし」


「まあ、姫様がそう仰るのなら…いいか軟弱。魔法使いは人間族の中で発生するごく自然な魔道適性者だ。

これも突発派、かつては非人間族と同じ力だったことから迫害対象でもあった」


「魔女狩りじゃねえか」



しかもヨーロッパとかの「薬草に詳しい人らだったのかも」みたいな曖昧なやつじゃない。ジャンヌ・ダルクみたいな天啓とか神とかいう人外が絡むガチのレベルのやつだ。



「その後固定役職としてその存在が確認されるまで大分時間はあったようだが、きちんと大衆が認めるまで普及した。王都の中に大きな公園があるがあそこには慰霊碑がある」


「世間が認めてくれるまでの壁は厚かったんだな」


「非人間は魔法が使えるし、その筆頭である魔王族は敵対してたから当然といえば当然の流れだな」



なるほどたしかに。人間は異端なものを嫌う傾向はあるけどそこまで理由が具体的だと納得するしかない。

想像でしかないけどもしかしたら戦争が発達した理由ってそこなんじゃないか?非人間に対して攻撃性がある種族が魔王族との線引きをしようとして、とか。だとしたら魔法使いのルーツも探る必要がある。



「そうかあ、フィーたちからしたら人間もキミョーな生き物だけど戦争してなきゃ脅威じゃないからなあ」


「それはフィーアか魔法が使えるからだろうな」


「あたしもそー思うー 逆の立場だったらスパイかなーとか思うし…」



ティタニアさんみたいに遺伝的に発生がおきるようになったのは、多分魔法使いの存在が認知されて迫害されなくなってからのことだろう。

非人間族といつ和解したのかの文献とか残ってないかな。そもそもどうやって見分けたのかとか。今は三国が善中立同盟で支えあってるけどその中には非人間だって沢山いる。



「魔法使いは新しく発生する魔法使いを見分ける力がある。これも薬屋と違って1人じゃないからな、弟子をとる制度があるようだ」



なるほど、人間族の中での魔法使いっていうものは迫害されてた中でコミュニティを築くところまでは発達してるんだな。

きっとかなり閉鎖的にその文化は出来上がってるだろうからこれじゃ周囲が実態を知らないのも無理ない話だ。



「人工的な魔法使いとかは?今の俺たちみたいに」


「それこそ現代でも水晶水しか方法はない、が水晶水を使える環境が稀だからかあまり聞かんな」


「じゃあ、1個人に付与される役職って王様、魔王、勇者と踊り子だけってことか?」


「いや、まだ話してないのあるだろう。それもだ」



ほんっとに聞きたくないけどやっぱそうもいかないらしい。食人鬼。

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