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異世界転生してハーレムルートなのにヤンデレしか選択肢がないんだが?  作者: 沢瀉 妃
勇者と魔王とぐだぐだ編

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34/99

34 そっそんなに優しくしちゃ、らめえぇっ()



「光属性っていうのはつまり俺の歌で傷が治る、とかってことであって毒使いを自称してるのは相手に対して「純粋な悪意」を練るのが上手いんす。だから魔法とは違うんす」


「気持ちの問題で相手に対して毒噴射するってこと?」


「そんなとこっす」



こいつ絶対敵に回しちゃだめなやつじゃんこっわ。

よかった、戦闘の前線にいるタイプじゃなくて。戦うの怖いって言っててくれてほんとによかった。兵器だよ悪意で相手倒せるとか。



「あうぅおまえらっ立ちなさいっ立つのお!立ちなさいったらあ!」


「おお、ゴキジェットやべえな」


「勇者サマぁぁぁっ許さない許さない許さないいぃっ!」



冷静に怖い。



「フィーアとかいったよな、俺一人に負けるってことはそういうこった。諦めたほうがいいぜ」


「あきらめ…」


「もう魔王の配下なんてやめちまえ、苦しいんだろ?これ」



ゴキジェットってアシダカグモ(推定)にも聞くんだな、と自走式ゴキジェットを見上げる。金色に輝いててなかなか荘厳だ。パッケージのイラストまでは再現しなかったからただの金の円柱なんだけど、それが余計にいい感じになってる。



「勇者サマが、あたしの、あたしのことかぁいがってくれる?」


「え、うーん、えー……」


「嘘でもいいからはいっていうのよ!」


「ここでこいつを黙らずにはそれしかないぞ、軟弱!」



後ろからこそこそとティタニアさんとエレーナがいう。他人事だと思って適当なこというけど、女の(アシダカグモ)(推定)と旅するの普通に怖くない?俺怖いけど?



「まあとりあえず魔王軍はやめよう、ぜ…」



顔引きつった。絶対引きつってるし声も上ずった。つら。



「勇者サマ……」


「な?俺たちと旅しようぜ。元上司倒すってのはあれかもだけど」


「あぅ、あうあぅ…あたし、あたしこんな見た目でぇ」


「待ってなんで泣くの」



オデット姫の時も思ったけど俺、女の子に泣かれる耐性ないからやめてほしい。慰め方とかよくわかんないし、頭ポンポンって限られたイケメンにだけ許される行為なんだよ。俺だってそのくらいわかるよ。



「昔からぁっ、ひっく みんなあたしに冷たくてぇ あたし親もいなくてぇ!うぇ、うえぇ、ん」



見た目はモンスター娘だけど、一応この子にもこの子なりのバックヤードがあるらしい。そりゃそうか。みんなそうだよな。そう思ったら普通のかわいい女の子に見え……いやまだ厳しいな。



「たしかに人間じゃねえけど、あれだろ、非人間族のほかのやつと同じだろ?だよな、フィーア」


「うぇ、うえぇ、勇者サマあぁ…あたし、魔王サマにもこんなに優しく声掛けて貰ったことないいぃ…好きいいぃぃ…」



アシダカグモが糸を出さないタイプでよかったなと思う。糸が出るやつだったら今頃ぐるぐる巻きだ。



「勇者サマ…しゅきぃ…えぅっ…ひっく……食べちゃってもいい…?」


「おっとそうきたか」



フィーア (モンスター娘) (アシダカグモ) (推定) が

仲間 に なりました 。 ▼

敵が仲間になるって絶対あってほしい要素なの自分だけじゃないと思うんですよ。

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