異世界転生
「うっ、」
突然、僕の頭をすごい頭痛が襲ってきた。
今はお母さんのお手伝いをしていたのに…。
「ちょっとマーク!大丈夫?」
僕が頭を抑えながら、しゃがみこんだのを見てお母さんが心配そうに近づいてきた。
「ううっ、痛い、痛いよーお母さんっ」
僕はあまりの痛さに泣き出してしまった。
こんなに痛いのははじめてだ。
「ちょっと待っててね!お薬持ってくるから!」
そう言うとお母さんは離れていってしまった。
「うう〜、」
頭痛と一緒に何がが僕の中に入ってくるような気がする。
見たことがない景色、見たことがない人、見たことがない物。
一体これは何なんだろう?
わからない。
怖い。 怖い。 怖い。
まるで僕が、僕じゃなくなっているみたいな、そんな気がする。
「誰か…、助けて」
それから僕は意識を失った。
★★★★★★★★★★★★★★★★
「知らない天井だ。」
俺が目を覚ますとそこは知らない場所だった。
一体どうしたんだ?
なぜこんな状況になっているのか不思議に思い、記憶を辿ってみる
えーっと、親の手伝いをしてたら頭が痛くなって……
じゃなくて!?
え、違う?
俺は学校の帰り道だったはずだ
いや、でも手伝いをしていたよな??
あれ、一体どうなっているんだ?
俺はふと自分今の服装を確認しようとして体を見た。
すると、
「え、俺ちっちゃくない!?」
そう、俺は高校生でそんなに大きい方ではないが、身長は170センチはあったはずなのに…
今の俺はどう見てもその半分は高いくらいしかない。
手もちっちゃい。まるで、子供の手みたいに…。
……あれ?元々こんなんじゃなかったっけ?
「どうなってるんだろう。」
よくよく考えれば俺の声だって明らかに違う。
子供の声だ。
いや、普段通り?
いやいや、違うだろ!
「一回ちゃんと何があったか、思い出してみよう。」
そう言って、先程の続きを思い出そうとする。
学校の帰り道…
横断歩道……
トラック…………
あっ、思い出したぞ!
俺は赤信号なのに突っ込んできたトラックにひかれたんだ。
くそー。あのトラック信号ちゃんと確認しろよ。
えーっと、そのことを踏まえて現状を整理してみると
学校終わった→帰る途中→横断歩道渡った→トラックがや
ってきた→トラックにひかれた→子供の体になって知らない場所で寝ている
いや………おかしいだろ。
すると、その時ガチャと部屋の扉が開いた。
中に入ってきたのは20代と思わしき女性だった。
茶色の髪を肩まで伸ばし蒼色の瞳が特徴的なきれいな人だった。
そうーーこの人は
「ママ!!」
思わず叫んしでまった。
そして心の中で全力のツッコミをする。
なんんんでやねねんんっ!?
え、この人俺のお母さん?なわけ無いだろ。俺のお母さんは中年太りした40代のおばさんだぞ!
それにママって…………
高校生でママって………
俺がそんな事を考えていると
「マーク!!」
とママが涙を流しながら抱きついてきた。
…もうママでいいか…。
「心配したのよ!お薬取りに行って帰ってきたら倒れてるんだから!もう大丈夫なの?」
「うん、大丈夫だよ!でももうちょっとおねんねするね?」
「わかったわ、ほんとに大丈夫?」
「うん、大丈夫!おやすみ」
「本当に良かった…。おやすみなさい」
そう言ってママは部屋から出ていった。
「なるほど、やっとわかった。 」
俺は自分の身に何が起きたかやっと理解した。
トラックにひかれて子供の姿になるには……そう!
転生だ!!
転生しかない!!!
さっき、マークと呼ばれて全く違和感がなかったのも、あの女性が母親だとわかったのも2つの記憶があるのもそれなら納得がいく。
そして、両親が魔法や魔道具を使ったのを見たことがあるから、ここは異世界!
そう!オタクにとって夢である異世界転生を俺はしたのだ!