無題
自分が自分で在るための理由、価値、意味
「一般とは馬が合わない」僕は、
今日も窓の外を見つめては
そこから見えるアスファルトの色に
惹き付けられる一日だ
――僕とは一体何なのだろう
僕は、いったいなにをしているんだろう
そんなことを考えてはまた
形のない不安が
喩えようのない恐怖が
実態のない、得体の知れない怪物が
僕の心を蝕もうとする
僕の中の何かが叫ぶ
その怪物を倒すのだ
そうすることを、成長と言うのだ、と
ならば僕は、いつまでだって、子供でいたい
「恐れること」を 恐れない勇気をもって
この場所にいられれば、それでいい