ラジオネーム
「ラジオネーム、もるもっと からのお便りだぁ」
この時を待っていた。彼は悩み多き現代人に夢と希望と実用品を与えてくれる。何ヶ月も手紙を送り続けて、ようやく私の番が来た。悩みを解決するための素敵な道具を送ってくれるのだ。ラジオのお便りコーナーが終わる頃には、実用品が私の家の玄関先に届いているのだ。胸が高鳴る。
「なになにぃ、最近家族の世話が大変だって?どうやら介護の必要なご家族がいるみたいだね、でももう大丈夫、なんたってこのラジオで紹介したんだからねぇ、HOTな夜を過ごそうぜぇ。君に必要なものはバケーションだよ!世界一幸せな国へご招待だ!家族の事も心配しないでくれよ。」
そのラジオが終わる頃、玄関に灯油とライターとロープが届いた。
趣味だぜ