猫四兄弟 ※写真あり
※猫の写真が載せてあります
我が家にはかしまし三姉妹の他にヤンチャ猫四兄弟がいます。
本当の兄弟なのは上の二匹だけで下二匹は縁が合って家の子になりました。
名前は上から太郎、次郎、三郎、四朗ということにしておきましょうか。
太郎と次郎は実の兄弟で同じ母猫から生まれました。太郎は白黒八割れイケニャン。次郎はキジ白八割れイケニャンです。
母猫は野良猫だったらしく、生まれてすぐに子猫は保護され最初の里親さん宅へ引き取られました。ですが、そのお宅の先住猫ちゃん(♀)が子猫を嫌がり、残念ながら一緒に暮らせそうになかったので新たに里親を探そうとチラシを作りペットショップに置いてもらったそうです。
里親募集に使われた二匹の写真が可愛すぎて10件以上の問い合わせがあり、一度は里子に出ました。が、そのお宅でストレスがかかり子猫の様子がおかしくなったので(便が出なくなったそうです)すぐに連れ帰ったと聞きました。
我が家は旦那が犬派で私が猫派です。犬派の旦那をなんとか説得してやっとのことでOKを貰いペットショップに里親募集の子がいないかを見に行きました。元々ペットショップで買う予定はなく、我が家にご縁のある子を引き取ろうと考えていました。里親募集のチラシを見て、すぐに電話をし次の日太郎と次郎に会いに行きました。
すると、次郎が旦那に懐いて離れなかったんです。服の中に潜ろうとしたり、膝の上からどこうとしなかったりで旦那が一瞬にして落ちました。攻略成功です。
その頃太郎は栞と戯れてました。子どもたちとの相性も問題なかったので、当時蛍を妊娠中の妊婦でしたが猫を飼うことになりました。
太朗と次郎を譲ってくれた方は私達家族をみてピンと来たそうです。色んな方が二匹を見に来たけど「この家族だ!」と思ったのは今回が初めてだと言われました。
当初は一匹だけ貰う予定でしたが、太郎と次郎があまりにも仲良しだったため引き離すのが可哀想で二匹一緒にうちの子になりました。
二匹はとっても仲良しで蛍が生まれても焼きもちを妬くことなく、むしろ自分たちが蛍のお兄ちゃんのように接してました。蛍の薄い髪の毛はよく次郎に毛づくろいされています。ベビーベッドには二匹と蛍が仲良く寝てました。可愛かったなぁ。
今では体重が大変なことになってます。太郎が5.5キロ。次郎が6.5キロ。確実に肥満です。おデブです。体が長いので丸くはないですが、お腹がたるんたるんしてます。ダイエットせねば。
太郎と次郎が一歳を過ぎた頃、私は猫のボランティアを始めました。近所の野良猫を救うために(TNR)はじめましたが、その内に子猫の預かりボランティアもすることに。最大で十匹の子猫を同時に預かってました。みんな次々里親さんに貰われていきましたが、その中で貰い手の無かったのが三郎です。
三郎は白黒八割れの美猫で、鍵しっぽ。性格は人懐っこく甘えん坊です。絶対一番早く里親さんが決まると思っていたのに四回お見合いしても決まらず、その内に情が移ってしまいうちの子になりました。もちろん今でも甘えん坊は健在です。トイレに行くとなぜかついてきて戸を閉める前に入り込み、便座に座ると膝の上に飛び乗りゴロゴロします。いや、膝の上で落ち着かれてもトイレしたいし困るのですが。本人はお構いなしです。蛍授乳中も寄ってきて蛍の頭の上に寝っころがりゴロゴロ。構って構って攻撃を仕掛けてきます。自分の可愛さをわかっている計画的犯行です。もふもふの刑に処す。
そんな三郎も、最初は太郎と次郎の中に入れず、一人だけ若いという事もあって遊び相手になりませんでした。一人でポツンとしている三郎が可哀想だなと思い四匹目を考え始めたときに、我が家で里親募集していた黒猫が入院しました。しかもちょうど里親希望さんとのお見合いの日。それが四朗です。
急な嘔吐を繰り返し、歩くことすらできなくなり即病院に行きました。どうやら三半規管に異常があるようで目が回っていました。すぐに入院となりその日のお見合いは別の子猫と行うことに。結果はそちらの子猫とご縁がありその子は我が家を卒業していきました。
退院後、もう一度里親募集をしていたのですがしばらくしてまた同じ症状で入院。まだ四カ月の子猫が二回も入院するのは異常なことです。血尿も出て、膀胱に小さな石もみつかりました。お腹には複数のしこり(腫瘍)も見つかり「この子は長くないかもしれません」とも先生に言われました。
そんな子猫を里親に貰ってくれる人がいるでしょうか?
私は旦那と話し合い、この子を最期まで家で見たいと説得しました。猫は三匹まで! と言っていた旦那も了承してくれて、四朗はうちの子になりました。
血尿は何度かありましたが、その後入院することはなく元気に過ごしています。心配だったしこりも大きくなってなかったので良性だろうと言われました。膀胱の石は心配ですが、今の所ご飯で改善していくしか手はありません。まだ半年なので体が小さく手術もできません。
四朗は可愛い黒猫です。体が弱いくせに一番元気で一番ヤンチャで手のかかる末っ子です。人見知りもなく誰にでも近づいていく人懐っこい子です。
四朗の出生はわかりません。雨の日の早朝に道路の真ん中にぽつんといたのを拾われて、周りまわって我が家にきました。どこでどんな風に三か月間過ごしていたのか謎ですが、飢えを経験しているのか食べ物への執着がすごいです。
三郎は野良猫が生んだ子猫ですが、餌やりさんから餌をもらっていた子なので飢えを知りません。だから四朗の餌へのがっつき具合に「こいつ、すげぇ食べるな」とみてる時があります。
四朗と三郎は年が近く、よく一緒に遊んでいます。良き遊び相手です。
四匹も猫を飼うなんて……多すぎる。と、思っていた時期もあったのですが、案外平気なもんでした。
うちの子達は相性が良かったのもあると思います。相性の悪い子達はストレスにしかなりませんから。うちの子は四匹まとまって猫団子をつくって寝るほど仲良しです。
大きい組と小さい組に分かれて遊んだり、混ざって追いかけっこしたり、みんなでくっついて寝たり、ととにかく可愛い子達です。
よく「子どもが三人もいるのに、猫が四匹もいて大変じゃない?」と聞かれますが、「大変さよりも可愛さの方が上だよ」と笑顔で答えます。
子育ては確かに大変ですが、猫ってほっといてもトイレ掃除をしてご飯をちゃんとあげてれば平気なんですよね。たまに遊んであげますが、基本猫同士で遊んでますし。どちらかといえば、私が遊んでもらうって感じです。
猫という存在はもう『癒し』でしかないです。疲れたときにその柔らかな体を撫でるだけで落ち着きます。背中に乗ってくるのも可愛いし、お腹が空いた時だけ甘えてくるのも堪りません。
猫は懐かないと思っていた旦那が「猫ってちゃんと懐くんだな! こいつ等俺の事大好きだろ!」と自慢してくるほど、猫もちゃんと懐きます。ご飯をあげてトイレ掃除をしているのは私なのに旦那が大好きな太郎と次郎。あれ? おかしいな。
犬派だった旦那が今ではすっかり猫派になりました。攻略成功です。
今日も三姉妹+猫四兄弟が走り回って疲れて一緒にぐっすり寝ています。その寝顔を見るだけで「あぁ、幸せだなぁ」としみじみ思うのです。
当たり前のこの日常が本当に幸せなんです。どうかみんな長生きして、この幸せな日常がずっと続きますように。
みんなの寝顔を見ながらママはそんな事を願っています。
※TNRとは、野良猫を捕獲して避妊、去勢のちにもとの場所へ帰す活動です。
最後までお読みいただきありがとうございました。