三回目の出産
やってきました三回目の出産!
おいおい何人生む気だよ。ストップ少子化か。
宝くじが当たればまだまだ生みたいところですが、残念ながらお金の関係で我が家は三人までしか育てられません。ので三回目の出産が最後の出産です。宝くじが当たれば四人目頑張りますよ。ということで神様、どうか宝くじ当てて下さい。一億でいいです。
三人目の出産は割と計画的でした。葵の手が離れたのでそろそろ三人目どうだろうかと。そうこうしてる間にお腹に宿った命。コウノトリさんの仕事は早かったです。
その時期パート勤めしていたのですが、つわりが始まった頃にお腹が張り出したので念のため仕事を辞めました。つわりは前二人よりも楽でした。気持ち悪かったけど食べれるものが多く、上二人が保育所に入っていることもあって日中一人で気ままにごろごろできたのが良かったです。
三人目の出産で一番きつかったのは腰痛ですかね。今までにないくらいの腰痛でした。歩けないくらいです。寝返りも打てませんでした。骨盤ベルトもあまり意味がなく、とにかく早く生まなければ腰が死ぬ! 必死でした。
散歩もしたし雑巾がけも頑張ったし(おかげで家がピカピカに)スクワットもやりました。腰痛酷くてどれもゆっくりでしたが。
なのに三人目は一向に生まれる気配なし!
葵も栞も予定日一週間前に生まれたのに三人目はうんともすんとも言いませんでした。前駆陣痛だけはありました。満月も効果なし。
赤ちゃんの体重がかなりあったので予定日を過ぎた次の日、初めての計画分娩をスタートしました。朝九時から入院し、バルーンで子宮口を開きます。この頃はまだ痛みが弱く余裕でツイッターしてました。生出産リポート。
『バルーン開始。まだまだ余裕』
そんなツイートをして数時間。お昼ごろにはさらに大きなバルーンを入れて子宮を広げていきます。この頃から徐々に痛みは酷くなってきました。陣痛の始まりです。
『陣痛つらい。でも早く赤ちゃんに会いたいから頑張る!』
まだまだツイートできる余裕。旦那も三回目となれば慣れたもので「まだ時間かかるなら外でご飯たべてくるわー」と病院から出ていく始末。いいんだけどね。
三人目の出産は看護実習生が三人も私についてました。朝の検査からずっと傍で様子を伺い、バルーンを入れるところを見たり、妊婦さん(私)がどうなっていくかを見たり、とにかく私の全てをさらけ出しました。一人目だったら嫌だっただろうけど、三人目ともなれば局部見られてもなんともなかったです。旦那には見られたくないけど。
しかしそれがよくなかった。
陣痛促進剤を使わずに陣痛が強くなるのを待っていたのですが、陣痛室に旦那以外の実習生が三人、その先生一人がいることで陣痛が遠のいてしまったんです。緊張かな。
陣痛が強くなるまで退室してもらい、促進剤を使って陣痛を強めました。経産婦でしかも三人目となれば夕方には生まれているだろうと先生に言われたのに夜になっても一向に生まれてこない赤ちゃん。それだけお腹の中が心地よかったのか「まだ生まれたくない~」って感じでした。ダメです。ママはもう限界です。早く生まれて下さい。
陣痛促進剤の甲斐があってどんどんひどくなる痛みに二人目の時に習ったソフロロジーも忘れて「痛いー!」と叫びました。二人目の時より促進剤使った三人目の方が陣痛が痛かったような気がします。
いきみのがしはなんと実習生三人がかりでしてくれました。腰、おしり、足、と色んなところを三人が必死で押してくれます。なんてお姫様気分。痛みでお姫様どころじゃなかったけど。旦那は何にもできずにオロオロでした。
破水したらすぐに子宮口が全開になって分娩室へ。「ここをこうやって、足を乗せて」と先生が説明していますが、私もういきみたいです! 生みたいです! 早く生ませてー! と声にならない声を出して耐えました。力を込めていきんで、いきんで、しばらくすると「もう力抜いてていいよ」と言われたので、ひたすら息をゆっくり吸って吐いてしてました。「生まれるよー! こっちみて」と先生に言われて目を開けるとぬるっと出てきた赤ちゃん。
「アギャアアアアアア」
元気いっぱいに泣くその姿に初めて涙が出ました。待ちに待った子がやっと生まれて、感動しました。実習生の子達も初めてお産に立ち会って感動したらしく、涙を流して喜んでくれました。
上二人の時はなかった感動の涙が出たのは、赤ちゃんが中々生まれてこなかったからでしょう。焦らせ上手な子です。生まれた時間もちょうどよく面会時間内でした。
両親や葵、栞が見に来てくれて「かわいいねぇ」と頬をなでなでしてたのがなんか印象的だったなぁ。
元気いっぱいに生まれた赤ちゃんも女の子。なんという事でしょう。見事な美人三姉妹の完成です。将来モテる事間違いなしの可愛さです。
名前は蛍(仮名)になりました。
お姉ちゃん二人はよく蛍を可愛がってくれています。特に葵が蛍大好き。蛍も葵が大好きで顔を見るだけできゃっきゃと笑います。
栞は気が向いた時に遊んでくれる感じ。なんせマイペースな姉なので。
子どもが三人に増えて大変さが三倍、幸せも三倍になりました。
少子化? なにそれおいしいの? 状態です。
これだけ子どもがいると静かなのは寝てる時だけです。常に騒がしく賑やかな我が家になりました。おかげで蛍のお昼寝が邪魔されることが多々ありますが。
世の中には子どもが欲しくても中々授からない人もいます。私は運よく子宝に恵まれましたが、子どもが無事に生まれてくるということは奇跡だなと何度経験しても思います。
旦那が付き合っている頃に(当時旦那24歳)おたふくかぜになり、正直子どもは無理かもとも思いました。成人してからのおたふくかぜは種がなくなるとか言うじゃないですか。でもあれは合併症を引き起こすと危ないということらしいです。ちなみに私にも移って大変な事態になりました。(当時22歳)
学生の頃から早く子どもが欲しいと思っていましたが、実際に子どもを授かってみて理想と現実の違いも学びました。
けれどやはり子どもを生むことができて幸せだなと思うのです。
毎日育児に追われていますが、とても充実しています。怒ってばかりの日もあるけれど子ども達が愛おしい気持ちは変わりません。
まだまだ親として成長途中の私と旦那。精一杯子どもたちと向き合って育てていきたいと思います。
親になって、親の気持ちがわかりました。どれだけ愛されて育ったのかもわかりました。これからは私たちがそれを子ども達に伝えていく番です。
これからたくさんの事を経験させて、私たちの想いをしっかり伝えていけたらいいなと考えています。
うん。なんかいい感じにまとまった気がする。
次回は蛍の成長を書きたいと思います。