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猫守紀行  作者: ミスター
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魔王と勇者

勇者様御一行side


絶え間なく響く鍔鳴りと何かにぶつかるような金属音。

「「「「………」」」」

ぽっかーんとアホ面さらす勇者達、隙あらばと言っていた勇者田中雛子もその一人である。


「うはっ!俺様王子ってば相変わらず人外だー!動かそうとしてるとこ全部潰してるし。んん??魔王が…浮いた」

別に魔王が自ら宙に浮いたわけでは無い、一南の『限無(げんなし)』に押され両足が地面から離れ『降りられなく』なっているのだ。


ただの一本の刀、触れるのは一瞬。

その繰り返しの筈なのだが、地面から10cmほど浮いた状態になっている。

流石に腐敗勇者・高松安奈もこれには唖然とした。


「………はっ!?これは絶対的な隙!これぞチャンス!ほらしっかり!詠唱して詠唱!狙うは魔王の『ヤオイ穴』!!」

黙れ、そんな器官は存在しない!!…失礼、地の文を続けさせていただく。by天の声


「…え、ええ。うん、そ、そうね!せっかくイッチーが作って…。イッチーが…、イッチーどうしちゃったの!?もっとこう、クールでつれなくて、礼儀は微妙だったけど、あんなイイ笑顔で斬りつけるようなキャラじゃ無かったよね!?」

田中雛子さんじゅうにさい、錯乱。

笑顔で斬りつけるような事は、現代社会であってはならないので知らなくて当然である。


「ね、姉さん落ち着いて?」

「そうですよ雛さん!落ち着いてください!」

「雛ちゃん、ゆっくり深呼吸です」

三人に声を掛けられ何とか落ち着く雛子だった。


「私、初めて会った時にアイアンクローかまされて、新しい扉を開きかけたよ?」

「いーやー!聞きたくないわー!!」

腐敗勇者・高松安奈のせいでまた、とり乱し始める雛子さんじゅうにさい。


「姉さん、取り敢えず甘坂さんを援護してあげようよ…」

その巴の一言で何とか持ち直し、詠唱に入るのだった。


Sideout




ソルファside


先程から味方全員に能力アップの魔法を立て続けにかけている、パレサレートのギルドマスター、バーミシアの護衛に付いたソルファ。


現在バーミシアの魔法『ファミリア・ダンス』でチャンター将軍にダメージを与え続け動きを封じている筈なのだが…ダメージはともかく動きは封じていない様だった。


一歩一歩しっかりとした足取りで魔王の元へと向かう光の繭。


チャンター将軍のプレッシャーに慣れ動けるようになった冒険者やコロシアムの男たちも嫌な汗をかいていた、もちろんソルファも。


「ふむ、いい加減、前が見にくくて仕方ない…。ヌンッ!!」

そんな一言が呟かれた瞬間、チャンターから魔力が迸り、物理的な圧力となって光の繭を弾き飛ばした…

代わりに現れたのは黒い騎士鎧では無く、漆黒の禍々しい全身鎧をまとったチャンターだった。


「…どうも『いめーじ魔法』と言うのは苦手じゃわい。しかし老骨を閉じ込めるとはひどい事をする物だの…変われ『ディスグロウ』」

チャンターが『ディスグロウ』の名を呼ぶと漆黒の全身鎧から戦斧へと姿を変えるのだった。

どうやら『ディスグロウ』が形を変え全身鎧になっていたようだ。

そして、先ほどの魔力はイメージ魔法を使いたかったらしい、結局出来ていないのだが。


「無傷…」

(これが将、そしてイチナさんのレベル…)

※一南が『ファミリア・ダンス』を喰らった場合、無傷では済みません。


「無傷って…流石は魔軍最古参のチャンター将軍か?お前等気張れよ!コイツを勇者様の元へ行かせる訳には行かない!死ぬ気でかかれ!」

デイドリーがそう言って味方に発破をかける。

コロシアムに来る闘士は反骨心の強い奴等ばかりだ、一度チャンターからのプレッシャーで動けなくなったからこそ勇者関係無しに一太刀入れてやると自然と力が入っていた。


そんな時、聞こえてきた耳鳴りのような音と凄まじい速度で何かを打つ金属音…

その場にいる全員、チャンターを含め音の鳴る方へと視線を向けた。


「あ。イチナさん…。うわぁ…」

ソルファが見たのはイイ笑顔で恐らく剣を振っているであろう一南の姿であった。


「『ガード・ブースト・オール』!よしこれで良いわね…何よそ見しているの?…え?何アレ」

魔道士であるバーミシアには、魔王が動いていない一南に出足を全て潰され、徐々に浮いて行くという意味不明な光景にしか見えない。


「…アイツが勇者だったら、肉片も残って無いな魔王…」

デイドリーの言葉に思わず頷くコロシアムの闘士たち…剣閃は見えていないが音で何をしているかを判断したようだ。


そんな中、真っ先に動いたのはチャンターだった。


「魔王様!!」

そう叫びながら魔王に向かって走り出すチャンター、歳に似合わず結構な速度である。


「なっ!?チャンターを止めろ!!勇者様達に近づけさせるな!!」

「「「「「おう!!」」」」」

デイドリーの言葉に、その場にいる全員が返事してチャンターに襲い掛かる。

勿論ソルファも攻撃に加わる。


「ぬう!邪魔を…するなぁ!!!」

共に数多の戦場を越え絶対的な信頼を置く『ディスグロウ』に『ファミリア・ダンス』すらも吹き飛ばす膨大な魔力を込め横薙ぎに振るうチャンター。


まるで紙吹雪のようにチャンターの正面にいた奴らが宙を舞った。

その一撃で半数がやられたのだから、とんでもない化け物である。


「『クリア・ランス』!!」

バーミシアの無詠唱魔法である5本の光の槍がチャンターを襲う、数は少ないが込められた魔力は強力だった。


「ヌンッ!!」

魔力を放出し『クリア・ランス』を逸らす、そこに隙を見出したデイドリーとソルファは魔力を武器に乗せ切り掛かる。


「貰った!!」

デイドリーは右から。

「はあああっ!!」

ソルファは左からの挟撃である。


直前で気づかれ右頬と左腕を浅く斬り裂くに終わるが、この戦場でチャンターに与えた初めての傷であった。

右頬を流れる血を切られた左腕で触り、一度魔王を見るチャンター。


「少し頭に血が上っておったか。あの方は『魔王様』剣士はもちろん、ただ聖なる魔力が使える程度の未熟な勇者では倒せはせぬ。随分と楽しそうに遊んでいられるようだしの。まずは礼を言おうか、小童共のお蔭で冷静に成れたわ」

先程までの焦りは無く…。


「遊んでも良いと言われておったのだったな、歳を取ると物忘れが激しくてイカン。遊んでやろう小童共、遊びながら魔王様の元へ行こうではないか。儂が魔王様の元に着けたら小童共の負け、簡単じゃろ?さあ、行くぞい」

闘いを楽しむイイ笑顔と苛烈な殺気、そして静かな威圧感が残っていた。


「ハハッ…」

(まるでイチナさんですね、イチナさんが歳を取ったらこうなるんでしょうか…)

似たような雰囲気を持つ『鬼』を知っているため、思わず腰が引けるソルファだった。


Sideout




一南side


鳴り続ける鍔鳴りと金属音、そんな中…。


「フハハハッ!どうしたその程度か!」

(何なのだ、コイツは?『奴』よりも剣速が速いのか!?それに、俺様の特性の源である『魔角(マカク)』の1本が悲鳴を上げるとはどういうことだ!?壊れることが有るのか『魔角(マカク)』は!?…いや確かにこの世界を造った神によって創られた特性だ、異世界の者を呼びこまねば倒せないと言うのはおかしいか。だがこんな剣士一人に気づかされるとは!)


「…余裕そうだなお前さん、俺の方が先に疲れて来たわ」

『限無』で殺れるとは思ってないが、ここまで余裕だと流石にへこむ…。

一撃一撃が魔王にとっては軽いのか、出足を挫いて動きを止める程度しか効力が無いとか、悲しくなるな。


そして、勇者。いい加減、仕事をして欲しい。

今なら、近づいて槍で突くなり杖でどつくなり好き放題だ、後ろで詠唱なんかしてんじゃねぇと言いたい。


「『ディバイン・スナイプ』!!あ、イッチーごめーん!!」

やっとか…っておい!俺の頬を掠って行きやがったぞ!?社長!勘弁してくれ!?

まあ良い、結果は…


「ほう、アローの上位のスナイプ系か。一撃の威力が高いといっても所詮マジック・アロー。俺様の肌に傷を付けられる程度よ」

額にあたり火傷の様になっている。

魔王、涙目じゃねぇか。


「『対1×1用創造魔法…『ガチ兄貴』!!』」

後ろで魔法の発動光が確認できたが、振り返りたくない魔法名である。


「なん、だと!?お、おい!貴様!すぐに俺様を地面に下ろせ!?いや、お願いします!!」

まさかの懇願!?魔王何を見ている?


「な、何だその動きは…来るな、来るなぁ!?ぬぅおおおお!!!!」

「何!?」


限無(げんなし)』で完全に動きを封じていたのだが、目の前にいる魔王からバカみたいな魔力が放出され俺は吹き飛ばされる。

その過程で魔王の見た物が俺の視界にも入った………魔王よ、うちの腐敗勇者がすまんかった。


『ガチ兄貴』の描写しろ?断る!俺が嫌だ!!


空中で身を捻り無事着地したのだが、『限無』は途切れた…。

まあ、刻波もこれ以上やってたら折れていたし丁度いいのかもしれんが。


「滅べ!化け物!!」

左手を振るい腐敗勇者の魔法『ガチ兄貴』を粉みじんにする魔王…あーなるほど『鋼糸』か、魔力で作った糸かもしれんが。

どちらにしても面倒くせぇ。


驚くほど細く光を吸収するような黒い糸が『ガチ兄貴』を刻んでいた。

最初見た時は遠目で糸は確認出来なかったからな、今確認出来て良かった。

接近すんのも一苦労だな、こりゃ。

仕方ねぇ、刻波にもう一頑張りして貰おうか。


そんな事を考えて構えを取ると魔族兵が1人転がり込んできた。

その手には発動寸前の魔法球。


「ハァ…ハァ…ハァ…フゥ、どうした?何かあったか?」

『ガチ兄貴』に精神的に追い詰められ、息を切らした魔王の問いに無言で魔法球を転がす魔族兵、直ぐに発動し小さな『転移方陣』が開かれる。

そこから現れたのは…


「ガイナス…どういうつもりだ?貴様には『ヘルグランデ』の守護を命じたはずだが?それに貴様の後ろにいるのは人族だな?何者だ?」

魔王の視線の先には美女とフードを深くかぶった男…。

美女の方は、黒髪、赤目、青い肌。

目鼻立ちが整っており、スタイルも良い。

良い女なんだが、何だろうなぁ…滲み出る黒さが好きに慣れそうもない。

獲物はレイピアだ。


フードの男は、どう説明すればいいか…。

黒いフード付きのローブを着て、見える部分は肌色の手だけ、左でに鞘に入った反りの浅いシャムシールを持っている。

まあ、こんなもんだな。


「リリスが大怪我をして戻って来たので、魔王様が危ないと思い馳せ参じた次第です。こっちは私の奴隷ですよ、腕が立つので連れて来たのです」

奴隷と言う言葉にフードの男がピクリと反応した。


なんか、おかしくないか?

リリスってのはルナが戦ってる将の名前だったよな、確か。

大怪我って事は勝ったと見ていいだろうし、そこはいい。

だが、あの魔族兵に魔法球を持たせていたことが腑に落ちない、最初から魔王を援護するつもりだった?

それなら、もうちょい速く来てもいいと思うんだがねぇ…。


「リリスが?…まあ仕方あるまい、リリスは将になってから日が浅い。ガイナス、ヘルグランデの守護を放棄した事は不問とする。代わりにコイツ等を止めておけ、俺様は祭壇に向かう…そこの剣士には気を付けろ『奴』に連なる者だ」

そう言って美女達に背を向けて歩き出す魔王。


魔王の言葉を受けて美女とフードの男が俺を見る。

ん?フードの男震えてないか?武者震いって奴か…戦ってやりたい処だが魔王を何とかせにゃならんのだよなぁ。

如何せん戦力不足ではあるんだが。


「そうですか。…ああ、魔王様お待ち下さい。一つ大事な用が有りまして…」

「ハァ。…何だ、俺様は今からの実験に心躍らせているのだ。手早くな」

それにしちゃ遊び過ぎじゃねぇか?俺とやってる間に両方にどれだけの損害が出た事やら。


「ええ、では…。『魔角(マカク)』、置いていって下さい」

「…なんだと?」

美女が軽く指を鳴らすとフードの男が魔王を狙い走り出す。


「剣士に俺様が…な!?貴様は!!」

走った風圧でフードが外れたのか顔を見て驚く魔王、爽やかなイケメンだな。


茶髪に黒目、染めてんのかね?

整えられた眉と、精悍な顔。

なんか人生、頑張らなくても顔だけで生きていけそうだ。

歳は20~22ってとこか?

しっかし、どっかで見たことある顔だなぁ。


「…シッ!」

『鍔鳴り』が二回、抜刀術のようだが…。

なんでそんなに剣閃に動揺がでてんの?


「ぬおぅっ!」

魔王は身を捻り回避するも『魔角(マカク)』の1本を切り落とされる事になる。

回避した後、後ろに飛んで距離を置く魔王。

ああ!?もうフードをかぶってやがる!もうちょいで思いだせるのに!


「フ、フハ、フハハハ!やった、避けたぞ!どうだ!俺様だってやろうと思えば貴様の剣くらい…コホンッ!」

おい魔王、1本斬られとるがな。


「避けられるとは。手加減でもしましたか?まあ良いです。もう1本も貰っておきましょう」

素敵な笑顔でそう言う美女と『居合抜刀の構え』を見せる男。


……神薙流居合抜刀の構えじゃねぇか。

俺が見覚えがあって、魔王が顔を知っていて、神薙流の構えねぇ。

また行方不明にでもなったか王真くん。


「ガイナス!!!『魔角』を切り落として壁にでも飾る積りか?それに何故そいつが『勇者』としてここにいる!!」

さっきの事を無かった事にして、そう問いかける魔王。

その問いに意味深に笑う美女…もうガイナスでいいや、明らかに女の名前じゃねぇけどな。

俺と勇者様御一行は蚊帳の外、まあ、魔王を殺してくれるならそれはそれで有難いんだが…。

まだ、氣とかイメージ魔法とか試してねぇんだよなぁ。


「言ったじゃないですかこの子は私の『奴隷』だと、ウォルガイを落とす時に態々巫女を生かし、隷属の首輪まで使って召喚したんですから。まさかまたこの子が来るとは思いませんでしたけど。…前回がイレギュラーだったのかもしれませんね。巫女のお蔭で『勇者召喚』の陣も『勇者送還』の陣も入手しましたし、この子には魔王様が改造した隷属の首輪を使ってあります。…後は魔王様が以前研究していた『融合』の技術で私に魔角を融合させれば新しい魔王の誕生です!!ああ、魔角が無くなっても研究者としてなら使ってあげてもいいですよ?」

勝ちを確信しているのか饒舌になっているガイナス、正直どうでもいい。


「研究だけしていれば良いのか?フム…実に魅力的な話だな」

(融合?……ああ、魔獣兵を作るためにモンスターの体の一部を移植するという研究を一時期やっていたな。俺様の望む結果が得られなかったから、研究自体を凍結したはずだが。そういえばガイナスは融合の研究に異常に興味を示していたな。…態々掘り返して来たのか?)

魔王は考えるふりをしながら懐の魔法球に魔力を込める。


「そうでしょう?では、もう1本の魔角も貰いますね」

ガイナスの言葉を受け、王真(仮)が『居合抜刀の構え』のまま前に出るが、足が止まる。

確かに『構え』は神薙流だが、歩法が違う?なにか別の武術でも齧ってんのか?


コイツ等が魔王を倒してくれるってんなら、有難いんだけどね。

正直ここで意地でも斬らなきゃ神となんぞ戦えないんだが、その戦うべき『戦の神』ガトゥーネがどうなるか分かってない。

いっその事、協力して先に魔王を潰すか?

こっちの勇者は頼りないしなぁ…。


……やるか。


足に力を込めて走り出そうとした時に、背中を悪寒が奔った。

…足元をよく見ると『黒い糸』が、魔王を中心に蜘蛛の巣ように張っていた。

糸の結界ってか?いつの間に張ったんだ、こんなもの。

王真(仮)は、これに気づいて止まったのか。


「あなたは強い勇者なんでしょ!?なんで魔族に従ってるの!!」

委員長が王真(仮)に向かって叫んだ。

今は、そんな事言ってる場合じゃねぇだろうよ。

空気読もうぜ?


「奴隷だって言ってったじゃん、聞いてなかったの?」

腐敗勇者のツッコミも全く聞いていない委員長であった。


委員長の問いかけに、初めて王真(仮)が口を開いた。

「送還に必要な巫女も神官も、そして僕もガイナス…様の奴隷なんだ、どうしようもないんだよ」

「そんな…」

「ひどいです…」

「それは、流石に…」

王真(仮)の言葉に思わず、同情する逆星の勇者の『3人』、同情するより戦えと言いたい。


「そろそろよいか?つまらん芝居を見せおって、50年前の貴様ならこの程度のトラップ、眼中にも入れず斬り進んで来た「やめろ。…僕はこの世界に神を斬りに来たんじゃない。…帰りたいんだ」…フン、50年前はあれほど『邪神様』を求めていたのにか?なあ、タカヒラ・オウマよ」


一族の発言じゃねぇな、それだけで本当に王真くんか疑ってしまう。


「………」

「まあよい」

魔王はそう言いながら、さりげなく懐から魔法球を取りだし『蜘蛛の巣』の上に転がした。


「タカヒラ!!その魔法球を壊しなさい!今すぐ!!」

「無茶を言うな、ガイナス。ディスシリーズの最高傑作『ディスワイルド』で作った、敵のみを刻む『斬滅陣』だ。聖剣をもたぬオウマに壊せはせぬよ。ただ踏み込んでも細切れだ。『小規模転移球』発動。対象チャンター・ガーゴス」

次の瞬間、魔法球は砕け、小さな魔法陣が地面に張り付く。

発光と共に徐々に魔法陣は広がり、そこから出てきたのは…。


巨大な『猫玉』だった。

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