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猫守紀行  作者: ミスター
131/141

だいたい教会のせい

あけましておめでとうございます!

今年も一カ月更新ですが頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。


今回はあえての1日更新です。

では、本編どうぞ。


byミスター

イチナside


目の前には教会の軍勢。

これはもうやるしかねぇだろ。

良いよね?パレサートの軍じゃねぇし。

何より教会が何もしなけりゃこんな面倒な事無かったんだし、慈悲なんてくれてやらなくてもいいよな?

うん、何も問題ない。


そう考えていたら、なんか一番偉そうな奴が声を掛けて来た。

…うん?こいつ、さっきまで本陣で空気だった奴じゃねぇか?

教会の人間だし、目が虚ろでどこを見ているかもわからない有様だったから誰も触れようとしなかったんだが…。

距離的にも物理的にもここで待ち構えてるのはおかしくねぇか?


「何故だ!!」

はぁ?主語を言え、主語を。


「何故あなたは無事なのです!!創世神様は唯一にして絶対の神です!高平王真も最強の勇者とその使徒たるに相応しい者。それを何故無傷で切り抜けられる?!私が命令権で縛ったからだとしてもその実力は間違いのないものだ!」

「へぇ…?」


なかなか面白い事を言ってんな。

名前も知らんし、割とどうでもいいが、こいつを殺れば王真君は戻るのかねぇ…?

漏れ出した俺の殺気にサウスは魔力刀を展開し、クロハはいつでもいけるとばかりに地面を何度か蹴る。


「どうどうクロハ。ちいとこいつに聞きたい事がある。答えたらお前さんの答えもくれてやる。さて、質問だ。お前を殺れば王真君は戻るのか?それに教皇が死んだのに何でこんなに早く立ち直った?さあ、答えろ」


更に殺気を強めて笑顔でうながす。

ん?他の教会騎士には怯えが見えるのにこの男には全く見えない。

自分が死なないとでも思ってんのかね。


《ふむ、イチナの殺気に怯まないとは狂信者とは厄介…、いや、神をも恐れさせる殺気だ。それだけではあるまい……こちらが本体だと思ったのだがな、違ったようだ》


どうゆことよ?ガトゥーネさん説明求む。


《ジャファン王の処で会ったのは、身代わりの神具(スキルニル)だろう。もう役目を終えた抜け殻だったから、別段気にすることも無いと思っていたのだが、まさかもう一つ用意しているとは思わなかったな。スキルニルは精神や魔力、身体的な能力を完全に再現する。だが、結局は命なき道具。殺気が効くはずもない、か。道理だな》


あー、要はこいつには殺気が効かねぇと。

そして本体じゃないから殺しても王真君は戻らないか?

まあ、質問はもう一つあるそっちに答えて貰えればいい。


「質問か…、良いだろう。一つ目は、我が神の使徒は本体が命令権を行使している、この身を消したところで無駄だ!二つ目は、我らが神の軍だからだ!!」


自信たっぷりに神の軍だからと言い切るこいつに、これ以上何も聞けないんじゃないかと思う。

思うに教会本部ってのは創世神の直属とはいかんがそれに近いものなんだろう。

教皇は民衆向けの顔ってところか?とてもじゃないがあの教皇が教会全部を掌握しているようには見えなかったしねぇ…。

いや、そもそも民衆向けにも程遠かったが。


「…よし、波平。神気準備。一閃してさっさと帰ってばあさんが何やらかすつもりなのかカートスに聞かねぇと。サウスは放った後の打ち漏らしの殲滅な。俺も参加するが」

《御意》

「ガウッ!」

うむ、良い返事だ。


「まて、答えろ!貴様はなんなのだ!」

「人間だ」


約束だから答えてみたが、全く納得いかなったようで、

錯乱したかのようにわめき散らす……そういや名前聞いてねぇな。まあいいか。

とりあえず教会の人でよしとする。


しかし、何が駄目だったのか。

俺としてはこれ以上ない答えだと思ったんだがねぇ…。

おい、サウスそんな胡散臭そうな目で俺を見んな悲しくなるだろうが。


《…ふむ、『人減』か。良い得て妙だな。そうだ、どうせならノーディスお前もまざれ。人を一掃するのは、なかなかにスカッとするぞ?人減らしく》

《いや、私は運命の神ですし、あなたも今は精霊ですよね?それに一方的に運命を終わらせるような虐殺の類はご遠慮したいと…》

なんかガトゥーネの言い回しがおかしい…。


…まあ、いいか。

ノリが悪いなノーディスは。

クロハに憑いた時点で諦めろと言いたいが……まあ、仕方ないか。

こういう奴も居ないと俺が疲れるし。


「クロハ、神気を剣角に集める感じで。制御はノーディスに教えて貰いたかったが、今回は放棄するみたいだから縦一閃思いっきりかませ」


縦一閃は効率が悪いんだが、クロハの額の剣で横一閃をやれってのも無理があるしねぇ。

だから十字に刻もうと思います。


「クロハ振り抜いて首が下がったら本気で抜く。抜刀するまで首上げんじゃねぇぞ」

「ぶるるっ!」

「ここにいる教会騎士は神の兵!私の号令で死など恐れぬ「ああ、ご高説は結構だわ。やれクロハ」


まだ喋ろうとする教会の人を遮り、クロハに指示を出す。

神気を溜めた剣角が振り下ろされると、教会の人は両断され小さな人形になった。

これがスキルニルってやつなのかね?真っ二つになって二度と使えなさそうだが。

…しかし、仮にも神に仕える教会の人間が本体は居ない状態で命令だけ下すってのはどうなのかね?

まあ、今まであった教会の人間にろくなのはいないからそういうもんのなのかもしれんが。

シェルパの神父さんは良い人だったのになぁ…。



ほいじゃ、俺もやりますか。

クロハは指示通り振り下ろした首を上げてこない。

抜刀一閃、敵は死ぬ。ってな。


鍔鳴りの音を聞きながら、飛ぶ二本の斬撃を比較して思った。

あと、クロハ神気込めすぎ。

波平管理のもと刻波から放たれた斬撃はある程度で霧散しその神気は回収される。

しかし、クロハの斬撃は遠くの山に当たろうが消えない。

そして縦に長い。下は地面すれすれを這うように走っているのに対し、上は雲を裂かんとするほどに高くまで伸びている。

やはり最初は指導役が必要だったか…。

そう納得してクロハの斬撃の先にある被害は無視することにした。


斬撃の先に何かあったとしてもそれはそういう『運命』だったんだろ、神的に。

山を両断しても消えないし、取りあえず地平線から外れりゃ空に消えるだろ。うん。

これも全部教会が悪いって事で。


「ガウッ!」

「ん?おう、そうだなまだ結構残っちまってるし、ちゃっちゃと終わらすか」

《御意》

《あの方角は、魔国のある方角か……まあ、良しとしよう。ディニアも気になるイチナ40秒で終わらせろ》

ガトゥーネよ、無茶言うな。

しかし、魔国か…全く問題ねぇな。

サウスが先行し、俺とクロハがそれに続くように駆ける。


《…ああ、そうでした。そもそもクロハ殿に憑いたのですから割り切らなければいけませんね…》

走っている最中にそんなつぶやきが聞こえた。

今更だねぇノーディス…。


まあいいか。

取りあえず、教会の殲滅が先だ。


《あと30秒》

だから秒単位は無茶だっての。

ふと思った、不殺の戦場にするつもりだったのに、何故こうなった?

……まあ、これも教会が悪いって事でいこう。

俺は教会の残党を斬り裂きながらため息をつくのだった。


sideout





ファルナークside


失敗じゃったのう…。

まさか問答無用でクロノフール様が時を止めてしまわれるとは。

おかげで被害は全くなかったが、光樹に積ませるための対人戦の経験…。

それがただのサンドバッグを殴るだけの作業になってしまった。

というよりは手加減の錬度を上げるだけになったのう。

望んだものとは程遠い緊張感のないものになってしまった…。


「うぅ…、疲れましたぁ…。神獣ってなんであんなに堅かったんですかぁ?」

「予定とは全く違うがのう…。硬かったのは時間が止まってたからじゃよ」

あと神気のせいもあるじゃろうがの。


神気をもたぬ光樹では刃が通らんかと思ったんじゃが、本気で叩けと言うたら神気混じりで構成された化け物をあっさりとはいかんが確かに斬り裂きおった。

駄目なら我がクロノフール様に頼んで神気を使わせてもらおうと思っておったんじゃがの。

元々攻撃力に特化した勇者ではあったが、まさか物理攻撃で神気を破るとは…。

思った以上に素質はあったのかもしれん。

まだまだ無駄が多いが、我等と鍛錬を重ねて来た結果はしっかりと出ておるらしい。

神気なしでの一撃の破壊力だけならば随一、…でもないの。

カートスならば神気の障壁は無理でも、ただの神気ならばやれそうなくらいには腕を上げ取る。

イチナにいたってはただの拳で神気障壁すら砕くからの…。

あとは自分の力への自覚と覚悟さえ伴えば良い戦士、いや勇者になれるんじゃがなぁ…。


「…はば、はわわ、ファファファファルナーク様!?なんか肉塊になってますよぅ!?僕?僕のせいですか!?力入れすぎましたかゴメンナサイ!!」

「落ち着かんかバカ者。元々これを狩りに来たんじゃ問題ないわい」

これじゃからなぁ…、先は長いの。


時止めが終了し、バラバラと崩れていく神獣を目の当たりにし動揺した光樹。

そんな光樹に呆れながら、もう一方の神獣の方を見る。

ソルファ達も上手い事やったようじゃ。

あちらには次元の神と創造の神、それにマキサックも合流して再生の神までおるから心配はしとらんがの。


「む?あれは…」

「…あいつ、使徒様抱えてどこに行く気でしょう?」


我と光樹の視線の先には王真がおった。

こちらには見向きもせず使徒様を姫抱きにし、戦場から遠ざかるように駆けていく姿に疑問が浮かぶが…。

これがうら若き乙女じゃったら英雄譚にでも出て来そうな画なんじゃがな…。


「なんとも言えん絵面じゃのう…」

「そ、そうですね…」


色々と見た目に問題がありスルーする事を決めた。

最凶の老婆を姫抱きにし戦場を駆け抜ける最強の勇者。…うむ酷い。

王真…、シャーニスと同じ趣味に目覚めてしもうたんか?

我的には一切おすすめできん道じゃぞ?

王真は子をなす事が義務の一つである一国の王子という訳ではないし、趣味は人それぞれじゃ。

同じ趣味の人間がおればシャーニスも喜ぼう。

まあ、応援してやらん事も無い。


「なんだかファルナークさんが酷い勘違いをしてそうです…。それよりあいつにどういうつもりか問い詰めないと!」

「まあ待て。今から追っても追いつけんよ。それよりも一度集まって知っとるものに聞いた方がよかろう」


王真は未だ操られておるのだろう。チビ助を伴って追うのは少々危険に過ぎる。

それに、使徒様がただで拉致されるとは考えにくい、なにか考えがあっての事じゃろう。

イチナかカートスあたりに聞けば分かるはずじゃ。

王真がここを走っていると言う事は、イチナはどうせ教会を潰しにいっとるじゃろうし、合流するならカートスじゃな。


「クロノフール様…」

《分かっています。砂の神の場所ですね?すでに特定しています。それと次元と創造、再生にも砂の神のもとに集まるように通達しておきましょう》

「おお、ありがとうございます」


こちらにお願いをさせず、自発的に動いてくれるのは本当にありがたい。

さきのような暴走を除けばじゃが。


「すごいですね流石神様です…。そう言えば知識の神様はまだ誰に力を貸すか決めてないんでしたよね?」

「そうじゃな。戦闘は嫌じゃと言うとったし、見た目が幼女じゃからイチナも強制出来んのじゃろ。アイナあたりに落ち着くんでは無いかの」

「はは、ですよねー…」


なんじゃ、光樹のやつは神様の力が欲しかったんか?


「いかんぞ光樹。安易な強さを求めては。それを無くした時、自分の無力さに泣く事になる」

「は、はは、なんの事ですか?」


ふむ、地力も上がって来た事だし、これからは神様の力が羨ましいと考えられんくらいに鍛えてやるかの。


「さ、無駄話は終わりじゃ。カートスのもとへ行くぞ」

「あ、はい!」


…取りあえず、我等全員(イチナ含む)で蛸殴りにしてそれを防ぐ訓練でもやってみるか…。

光樹はいずれ王真と対峙するじゃろう。

これくらいこなしてもらわねばそれすらも許容できぬしのう。

我は光樹の元気な返事を聞きながら、これからの事と光樹強化プランを考えるのだった。






我らがカートスのおる場所…、ジャファンの所に着くとすでにソルファ達は来ておった。


「ファルナークさん、お疲れ様です。イチナさんはまだ来てませんよ。さっき教会本陣の方でおっきな斬撃が見えたんで恐らく殲滅戦でもやってるんじゃないでしょうか…」

「お主もなソルファ。そうかまだ来ておらんか、聞きたい事があったんじゃがな。ならばカートスに《ならっちゃっちゃとこっちに呼びますか!》何?」


この声は次元の神か?呼ぶとは念話でも送るのかの?

その疑問は一瞬で解決した。ジャファン王の目の前に次元の穴が開かれ、そこからクロハに乗ったイチナが突撃したのだ。


「ぎゃぼふっ!?」

「うっお!?なんか砂の塊を轢いたがクロハ大丈夫か?つうかナニこれ、社長なんで砂達磨になってんだよ……今轢いたオッサンはもしかして王様か?まあ、死んでなきゃいいか。田中!!こっちは馬上戦やって、急には止まれねぇんだ考えて穴開けろ!王様はクッション材にはならねぇんだよ!サウス残して来ちまったじゃねぇか、どうすんだよ俺のストレス発散の場が全部持ってかれちまうだろうが」

《う、うっす。すいませんした…》


次元の神とイチナの会話を聞いたパレサートの近衛兵達はなんでこんなの呼んだんだ!?という非難がましい目で見てきたが気にしない事にする。

逆星の勇者ヒヨリ・マナカは頬が引きつっておるし、

ちっさいの…たしかカズエ・トオサカだったか?顔面蒼白で怯えておる。

タナカ姉妹も同様かの?

イチナ、殺気漏れ過ぎじゃ。


「さて、カートス。ばあさんは何しに行ったのか答えて貰おうか。早くしないと王様の首が飛ぶぞ」

「あ、僕様じゃないんだ。ちゃんと言うから、王様は勘弁してあげようよ。どっちかっていうと教会の被害者だしさ」

「そうっスよ。まずはまずは俺の神獣相手の武勇伝でも聞いて落ち着くっス」

「やかましい。マキサックのケルナグール戦記なんて望んでねぇんだよ」


酷いっす…。と崩れ落ちるマキサック。

うむ、それよりも早く使徒様の事を話すんじゃ。


「あはは…。じゃあ話すよ。使徒様からはイチナ君が怒るかも知れないから行くまで話すなって言われてたんだ」


そう前置きするカートス。

使徒様の行動理由を話しだす。

我等は無言で次の言葉を待つのじゃった。


sideout




その頃の魔都side



「よし、大分特性が集まって来たな」

《ああ、流石に行ったり来たりは骨が折れる。そろそろ我らが神の憑代を用意した方がいいのではないか?》


降魔の使徒エギュニート・ゲンデルと不可侵竜バルドカール(弱)は魔国の中心、魔都で会議?を行っていた。


「……そう、だな。もう少し集めておきたかったが、それも良いだろう。よし、魔都の外に陣取っている……っなんだ!?」

《これは、神気が近づいてくる…!かなり早いな、遠方からの攻撃か!!まずい、これでは魔方陣に直撃する!防ぐぞエギュニート!》

「分かっている!!こんなところで躓いてたまるか!」


自分達の感知範囲に突如引っかかった神気。

二人は神気を感じる方向へと急速に飛び立ち、自ら魔都に張った結界を抜け神気の襲撃に備え始める。

やがて目視でそれを確認出来た。

それを見た二人の脳裏にはイイ笑顔を浮かべるイチナの顔がよぎった。


「神気の…斬撃!アマサカかぁ!!!」

《奴め、とことん邪魔をしてくれる!!…奴はどうやって我々がここにいると感づいたのだ!?》


放った相手は違うのだが、おおむね間違っていない。

彼等からすれば、この魔方陣の存在を知っているとしか思えない大きさの斬撃が二人で張った神気障壁を襲う。

込める神気の量を間違えたとしか思えない密度を持った斬撃。

実際に込める量を大幅に間違えたものなのだが、実際放った相手は馬であり彼等に知る由はない。

脳内でイイ笑顔を浮かべる男を憎々しく思いながら、その能力に舌を巻くしかなかった。


「ちぃっ!十連結界陣の第五まで一気に斬られた!なんて密度で撃っている…!バルドカール!重ねて張り出せ!こちらも更に結界陣を張る、ここで散らし、この神気も餌にする!くそ、こんな事で神気を消費するとは…!」

《まったくだ、なっ!》


二人だけの魔都防衛線が今始まる。

勝利条件魔都の防衛。

敗北条件魔方陣の陥落。


だが、この二人ならばやってのけるだろう。

そんな二人に暗雲が迫る。

この状況が元魔族の王に決断をさせた。




「…勝機だな。民の守備の指揮権をリリスに。最低限の兵だけ残して全軍でつっこむ。アルケイド、軍を纏めろ。結界は俺様が消す。チャンター、老将を束ねて道を切り開け。…邪神の召喚魔方陣を潰して魔都を取り戻すぞ!」

「「「「「「「「「応!!」」」」」」」」」


アルス、動く。


sideout

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