03 なんで、あなたが選ぶ側なんですか
「と、とりあえず魅力0ってのはなんなんだよ。なっ、なんとかしてくれよ、女神様なんだろ!」
「いやー、かくいう私も、最初はあなたに興味があって来たんです……女神すら注目して、来ちゃう程のカリスマ。それは、素晴らしいです。」
「ようは、その類まれなるカリスマ性で人を引きつけるんですよね。でも、実際に見ると、みんなすぐに落胆するってわけですね。」
「だって、異性から魅力に感じる要素が0ですし。」
「かくいう私も、こうして一緒にいるだけで、嫌悪感が……」
「この人の為に、なにかやりたいな♪この人を助けてあげたい♪って、気持ちが生まれないんです……そう、思えてこないんです。」
なんてこった……
俺が何か悪いことでもしたというのか!
「うーん……でも世界には、あなたを好きになってくれる人がいるかもしれません。あきらめちゃ駄目ですよー。運命の女神様は応援するのです♪」
「運命の女神が、星の数ほど女の子がいて駄目だって言ってるのに、そんなことあるかよ!!」
「ふふ、とりあえず自分磨きしたらどうでしょう? 魅力を上げれば、きっと何とかなりますよ。」
「たくさんしてきたって!もうどうしていいかわかんねえよ。女神様、お願いします。手伝ってください。」
「えぇ……そ、そんなの、い、いやですよ。魅力が0って、ゴキブリより下なんですよ……」
「これまで、あなたと普通に会話してくれた女の子達を尊敬しますよ。」
「とってもとっても、優しい女の子だったんだなぁって。女神よりも、まじ女神。そんな女の子だったんだって、私は感じてます。」
ううっ、なんだよそれ。
「なんでしょう。気持ち悪いものって、つい見たくなるじゃないですか。でも、見た後、必ず後悔するんです。ああ、見なきゃよかったって。」
「あの感じに似てますね。カリスマがあるので、つい見ちゃうんですよ。だから、余計にたちが悪いです。」
「魅力0の男に運命の相手を見つけて結ばせろだなんて……ようは、上司から無理難題を押し付けられて、出来ないことをやれと言われてるわけです。」
「これは明らかなパワハラですよ……おろろろろ。」
「もしや、私を会社から追い出すために、担当につけて、嫌がらせするためなのでは……」
くっそ……それで俺は何をすればいいんだよ!
「生ゴミ十日目の感じが好きなの♪って女の子なら大丈夫ですよ。」
好き放題いいやがって。
なぁ、俺、一回死んで、生まれ変わったほうがよくないか?
「あっ、ハエの女の子とかオススメですよ!」
「俺は人間だーー!!」
「なんで、あなたが選ぶ側なんですか。ハエの女の子の方が選ぶ側ですよ。」
「ほんと、女の子に対して、そういう態度とるから駄目なんですよ!」
「まず、そういうところが、女の子から嫌われる要因の一つです!そういう態度が自然に出てるんじゃないんですか?」
「ほんと、努力もせずに女の子に文句ばっかり言って、最低の男ですね。」
ちくしょう、恋愛の常套句を使いやがって。
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つまんないなぁって人は、ほんと無理にとは言いませんので、わがままも言いません。だから我慢して、評価をお願いします。
そして、気に入った方は、他作品もよろしくです。
「しずくのいちご牛乳」
初作品がこれってマジ?いちご牛乳だからこそ
成り立つ世界。きっとサイダーじゃ駄目。
「誰も私を語れない」
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「ゆうくんとお姉さん達のお屋敷生活」
ぷらぷらぷらすの一番人気作品です。すずめの涙の
PVですが、みんなお姉さんは好きですか?
私は大好きです。
一度、ミスリード、叙述トリック好きてす。