01 星の数ほど、女の子はいるんです。
俺は、また振られた。
「きっと……私よりも合う人が、他にいると思うんだ。」
「ね? 例えば、あゆみちゃんとか、オススメだよ!」
こんなセリフ、もう何度聞いたか分からない。
本当に何度目だ?
試しに指折り数えてみたら、途中で心が折れた。
もしかして、俺……女の子たちの間で
たらい回しにされてないか?
いや、それどころか——
友達でいてくださいとも言われたことがない……
そんな、振るときの常套句も出てこない。
これはもう、「嫌いな男を押し付ける爆弾ゲーム」 が
裏で密かに実施されてる説すら浮上してきた。
だとしたら、俺は一体何回爆発すればいいんだ!?
そんな時、男友達は決まってこう言う。
「女の子なんて、星の数ほどいるんだから。お前のいいところを見て、好きになってくれる人が絶対いるって!」
……そうか。そうだったのか。
星の数ほど、女の子がいる。
俺を見てくれる人も、きっといる。
俺は信じる……!
でも、現実は——
誰一人、俺を好きにならない!!!!!
年齢=彼女いない歴、順調に更新中!!!
天文学的確率で俺だけ無視されてるって話だろう!?
星の数ほど女の子がいるのに!
その星たちの光が、一ミリも俺に届かない!
むしろ、俺は星の海に取り残され、誰からも好かれていないってことか!
「……こんな慰めを考えたやつ誰だ、ふざけんな!!!」
俺は必死に努力したんだ!!
清潔感!ファッション!勉強!体を鍛える!
でも、駄目だった。
この世は、残酷だ。
俺の努力は、何も報われない。
こんな世界……クソくらえだ!!
「運命とか恋愛を司る神とか、そういうのはいないのかよ!!!!いたら、出てこい!!!!!!」
——ぼしゅんっ。
「ええっと………実はちゃんと……女神いるんですよね。」
——は!?!?!?!?!?!?
目の前に現れたのは、
視界が一瞬で華やぐほどの美貌を持つ女だった。
腰まで届く緩やかな髪は、淡いピンクと金色が入り混じった不思議な色合い。
そして、ゆったりとした神聖な衣——
いや、布の無駄遣いでは? と思うくらい大部分が透けているけど、大事なところは逆にぴっちりとフィットしている。
それは、神聖なる「えちえっち」
素晴らしい。
それだけではない。
その隠しきれない大きな双丘。流れるような
曲線美。しなやかで、それでいて魅惑的な脚線美。
素晴らしい。神を感じます。
評価★★★★★
「……いやいやいや、ダメだダメだ!!」
思わず両手で顔を叩く。
これはいかん。俺は今、人生の岐路に立たされている。
こんな時こそ、紳士的に——
「いきなり、こんなところに現れてどうなされましたか? お嬢さん。」
……キモ
えっ!? 今、何かいいましたか?
よく聞こえなかったんですが、「スキ」って、言われた気がします。
だが、美少女は何事もなかったかのように続けた。
「実はですね……あなたの言うとおりなんです。」
「世界には、女の子は星の数ほどいるんです。」
「でも——」
「その星の数ほどもいる女の子達……本当に、一人もあなたに興味がある人がいないんです!!!」
……。
……は?
女神様は、突然現れて、俺の存在意義を全否定した。
評価、反応、ブクマいただけるとありがたいです。
つまんないなぁって人は、ほんと無理にとは言いませんので、わがままも言いません。だから我慢して、評価をお願いします。
そして、気に入った方は、他作品もよろしくです。
「しずくのいちご牛乳」
初作品がこれってマジ?いちご牛乳だからこそ
成り立つ世界。きっとサイダーじゃ駄目。
「誰も私を語れない」
自殺した女の子は、自分が死んだ理由が知りたい。
そんな単純な話かな。
「異世界転移した彼と、私は絶対に幸せになります」
夢瑠が幸せになりたいと願う話ですが……
「ゆうくんとお姉さん達のお屋敷生活」
ぷらぷらぷらすの一番人気作品です。すずめの涙の
PVですが、みんなお姉さんは好きですか?
私は大好きです。
一度、ミスリード、叙述トリック好きてす。