8、特効薬の作り方
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
神殿から帰った私達は、早速特効薬の作り方をじっくり見てみることにした。
ガブリエルに出してもらったウォーターリリーをステータスで見て、さらに参照と書いてあるところをタッチ。
ウォーターリリーによるサンド病特効薬の作り方〜
ふむふむ。
1、まずボウルくらいの大きめの容器を準備する。
2、採取したウォーターリリーの花をボウルに入れ、裏返して花の萼を取る。
3、そのまま5分ほど置くと花びらが完全に液体化するので小分けにして瓶などに入れ出来上がり。
1つの花でおよそ3人分。
1度飲めばすぐに効果を発揮しだし、1週間ほどでサンド病の呪いをなくす。
注意、萼を取るとすぐに花の液状化が始まるのでこぼさないように。
できた特効薬は保存袋やアイテムボックスで保管するか、1週間以内に飲み切りましょう。
え?これだけ?
簡単3ステップだ。
道具も技術も何もいらないとは。
注意書きも親切。
「ソフィア様、早速やってみますか?」
「うん、やってみよう。瓶なら店に売るほどあるしね」
私達はボウルと小瓶を準備して、レシピ通りにウォーターリリーの萼をそっと剥がした。
うつ伏せの状態からの花はアイスが溶けるように花びらの先からみるみる溶け出して、5分もすると青い半透明の液体になった。
「よし!瓶に詰めよう」
私はレードルでそっと液体化したウォーターリリーをすくい、こぼさないように小瓶に詰めていった。
「出来た!」
ちょうど小瓶3本ぴったりだ。
「ソフィア様、ステータスを見てはいかがです?」
「そうだね。ちゃんと出来てるか確認しないとね」
小瓶のステータスを見てみると、
サンド病特効薬、品質S、原材料ウォーターリリー。
と書いてある。
「ちゃんとサンド病の特効薬って書いてある。品質も良さそう」
これで、レミーさんの妹さんはよくなるだろうか。
いや、きっと良くなるに違いない。
「うまく行くといいな」
「ええ、きっとうまくいきますよ」
私が呟くと、ガブリエルが返してくれた。
次の日の昼前に、私達はレミーさんとの待ち合わせの場所に向かった。
「ソフィアさん、ガブリエルさん、こちらです!」
レミーさんは昨日より明らかに元気そうだ。
「おはようございます。レミーさん」
私が挨拶すると。
「おはようございます。と言っても昨夜はなんだか興奮してしまってほとんど寝てないのですけどね」
大丈夫か?レミーさん。
「ご期待にそえるといいんですが…」
うまくいかなかったらどうしよう。
ガッカリするレベルではないだろう、プレッシャーだな。
「おはようございます。レミーさん、あまりソフィア様にプレッシャーをかけないでくださいね。まだうまく行くと決まったわけではないのですよ」
ガブリエルがレミーさんに言うと、レミーさんは慌てだした。
「す、すいません。プレッシャーを与えたつもりは全くないのですが、今までサンド病の治療法に対して、なんの手がかりもなかったものですから。つい、舞い上がってしまいました」
「それならいいのです。それと私のことはガブさんとお呼びください」
「は、はい」
距離が遠いのか近いのかわからないガブリエルだ。
「ともかく我が家にご案内します」
読んでいただきましてありがとうございました。
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