表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/87

1、成人しました

こちらは続編になります。

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

みなさん、お久しぶりです。


ソフィアです。


時の経つのは早いもので、私も16歳になりました。


ストーカーに刺された私がこの世界に生まれ変わって早16年、なんだかあっという間だったなあ。


前世では運をつけ忘れられていたとかで散々な人生だったけど、この世界の女神様と家族や周りのみんなのおかげで今世はとても楽しい毎日を送っている。


ただ今でもチートはいらないと思っている。


私のこの状態はもはやチートなのかもしれないが、絶対に認めたくない。


チート…それは揉め事の種。


私は今世でなるべく、できるかぎり、少々の特別な色々はありながらもチートを貰わずに普通の女の子として生きていきたいのだ。


さて、16歳といえば、私の住むこのサランという国では成人と認められる年だ。


と言ってもこの世界ではお酒も馬車の運転も自己責任で年齢制限がある訳でもなく、社交界デビューがあるわけでもない、大きな変化と言えば結婚できる年というわけだ。


まあ、この国では16歳で結婚する人はかなり早い方だし、私もまだまだやりたい事も多いので結婚を意識せずに変わらぬ毎日を楽しく過ごせればと思う。


例えば弟を可愛がるとか。


「ニック〜、今日は何するの?お姉ちゃんと遊ぶ?」


私の大大大好きな愛する弟ニックも早11歳。


私と同じハニーブロンドに母譲りのヘイゼルの瞳の超絶美少年に育った弟を構いたくて仕方がない。


「姉さん、何言ってるの?今日は店の手伝いだよ」


うん、クール美少年に育ったね。


でもニックが何を言ってもかわいいからしょうがない。


うちの弟はその後女神フォンテーヌ様から風、水、土の3属性を授かった。


3属性もかなり珍しいこの世界で、驕りもせずせっせと勉強に魔術に更に店の手伝いまでしている。


ちなみに私は4属性もいらないと今でも思っているが、何かと便利には違いない。


ニック本人は店を継ぐと言っているが、何か他にしたいことがあるなら無理する必要はないと両親も言っている。


私が言うのもなんだが弟には好きな道を選んで欲しいと思う。


そして、私は今何をしてるかと言うと主に開店準備である。


そう、やっと飲食店を開店するのだ。


と、言っても私が店主をしたり、料理人をしたりするのではない。


あくまでプロデュース。


そう、オーナーだ。


父が何度も私のレシピで店をやりたいと言ってきたが、頑なに断った。


理由は2つある。


1つ目は、私が店にかかりっきりになりたくなかったからである。


まだまだやりたい事は色々ある。


だから誰か料理の得意なひとに任せたいと思っているのだが、レシピの再現をできて、店の運営を任せられる信頼できる人がなかなか見つからない。


2つ目は材料の問題だ。


どうせ店を出すのなら超高級店にはしたくない。


普通に働いている人達が、今日はちょっと奮発して食べにいこうと思えるくらいの値段設定にしたい。


それには材料の安定した供給が欠かせない。


トマトはコーラルから安定して入れてもらえるようになったが、卵がなかなか難しかったのだ。


それも今となっては懐かしい。


私はついに1週間後に店をオープンできるところまでこぎつけた。


今日は知り合いにお客さん役をしてもらって、営業のシュミレーションだ。


座席にはシエルとシドさん親子、紅蓮の剣のメンバー、父と母に、ジェイコブの息子達のマークとソルもいる。


そしていつものようにいつのまにかいるオベリオン。


「レミーさん、ハンバーグの焼き加減は大丈夫?」


私はコンロの前の男性に声をかけた。


「はい、オーナー。そろそろいい焼き具合です」


「じゃあ盛り付けよろしく。ランド、カレーは出来てる?」


「はい、いつでも出せます」


今度はカレー鍋の前でかき混ぜている青年だ。


「リン、ハンバーグができたら1番テーブルに運んで」


「はい、オーナー」


「ロジー、3番テーブルのお水が空になってるから注いでくれる?」


「了解しました」


水をテーブルに置いていたポニーテールの女の子が返事をした。


「ソフィア様、野菜をみじん切りしておきました」


相変わらずの銀髪銀目の超絶美形の大天使がエプロン姿で野菜を切ってくれていた。


「ありがとうガブリエル、そのボウルに入れておいてくれる?」


ガブリエルも変わらず私や商会を手伝いつつ、私を守ってくれている。


この4人に出会ったのは幸運だったな。


私はしみじみ3人のスタッフに会った幸運を噛み締めた。


それは1年前のことだった…。

読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

よければ評価ブックマークもお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ