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式の終わりと真の敵

その後、お色直しで俺は派手な孔明服に着替えさせられていた。


俺が孔明服を好きだと思ってるのか?軍師設定だから着てるだけなのに。


姫は白から青いドレスに着替えたようだった。


そして式場に再び入る。


俺はサイズが合っていない孔明服をずるずると引きずっていた。


式場の前の方まで歩いてきた時、我慢できなくなったのか、ランツが出てきて、俺の孔明服の引きずっている部分を踏んずけたようだった。


俺は思い切り転ぶ。ランツは爆笑していた。


くそっ。だから俺はこんな服は嫌だったんだ。と思い頭を上げると、マルガレーテ王妃の顔が見えた。


最近あまり大王の間に出てきていなかったな王妃は。体調が悪かったらしい。


ステータスが出て来た。




マルガレーテ王妃  レベル99999



マルガレーテは仮の姿。絶倫の魔女


この世界で唯一魔法が使える存在


絶倫の王を使って永遠の絶頂の世界にしようと目論んでいる


人間を魔法で化け物に変える



魔法無効


物理攻撃無効




備考




「な、な、な?ここ、これは?」


後ろからケツを蹴られて、出ていたステータス画面が消えた。


「早く立てよ光男」ランツが言った。


俺は立ち上がり新郎席に座る。



マルガレーテ王妃。彼女がラスボスだったのだ。俺はガタガタと震えていた。



結婚式が終わり俺は自室で項垂れていた。


何も上手くいかなかったし、恐ろしい敵がいることが判明した。


どうしたらいいんだろうか?


そこに、お通夜ムードのカンナさんが入って来た。


「光男さん。魔法は失敗したんですか?」


「タチオくんの能力は魔法じゃなかったんです。超能力だったんです」


「あーそうですか」


俺達はしばらく沈黙していた。


「それよりも、もっと恐ろしい事が分かってしまったんです」


俺はカンナさんにマルガレーテのステータスを話した。


「あの、にこやかで穏やかなマルガレーテ王妃が魔女?私には信じられませんが」


「どうやらジーラ姫とゴルダバ大王をあのような姿にしたのも魔女の仕業のようです」


「じゃあ魔女を倒せば、王族の方々は元の人間に戻るという事ですか?」


「そうかもしれないですが、あの魔女は無敵です。姫以上に倒す方法が見つかりそうもないです」


またしばらく沈黙が続く。するとカンナさんは


「ああ、そうだ光男さん。今後は姫と暮らすことになるんです。このハレム部屋はもうすぐ光男さんは入れなくなります」


「なっ」


「明日から姫の部屋に行ってください。見取り図に書いてありますから」


「そんな。俺は夜逃げしなくては。スローライフ出来る村を今のうちに探さないと」


「本当は今夜が初夜になるんですが、姫はそっち系は興味がないようです。子作りも何時でもいいという事です」


「それを聞いて少しだけ安心しました」


「私はマルガレーテ王妃を少し探ってみたいと思います」


「ああそうだ。カンナさんにはどうでもいい事かもしれないですが、今日の俺に対する式場でのあの辱めは何なんですか?」


「それはDT検査のことですか?」


「もちろんそうですよ」


「あれは本当の称賛ですよ。ハレムを持っているのにDTであることはこの国では褒められる事なんです。光男さんの貞操の為にビキニアーマー隊も頑張っていたでしょう?」


そうか。そういえばそうだったな。昨日もそうだったし。俺は全然嬉しくないけど。


「今後は俺のハレムはどうなるんですか?」


「恐らく姫は他の女性との関係は許さないでしょう。なにかあったらこん棒で即処刑されるので誰も光男さんには近づかないはずです。だからこそ、今日の結婚式で光男さんは姫を倒さなければならなかったのです。そうしたら私も」


「私もなんですか?」


「いえ。なんでもないです」


カンナさんは部屋を出て行った。


誰も居なくなった部屋で俺は「ハレムが終わる」と呟き項垂れる。


他の女性とは何も出来ないんだ。大王宮での俺の楽しみはもう無い。ここの世界地図をカンナさんに貰ってこよう。そして村を探そう。それくらいしかもう思いつかない。


その時黒電話が鳴った。


ジりりりリン


俺はビクッとなる。


掛けるだけで電話が掛かってくることは全く想定してなかった。


一体誰だろうか?


もしかしてカンナさんが何かを言い忘れて掛けて来た?


受話器を上げて電話に出ると


「私はマルガレーテ王妃。光男さん。私の正体を見ましたね。今から私の私室に来ませんか?お話ししましょう」


ガチャ。プープー。


「バレてた」


私室に行ったら俺はマルガレーテに何をされるんだ?

いや、もうどうでもいいじゃないか。この先俺の人生どうせ碌な事が無いんだ。

腹を決めろ光男。


俺はマルガレーテの所に行くことにする。大王の間を通り過ぎて二階に上がる。


マルガレーテの私室のドアをノックする。


コンコン


「どうぞ、お入りください」


俺はマルガレーテ王妃の部屋に入ると、煌びやかでいかにも王族の部屋という感じだった。高そうな香水のいい匂いもする。


「そこの椅子におかけ下さい光男さん」


俺は用意されていた椅子に座った。


するとマルガレーテのにこやかな顔が真顔になる。


「式場で私の正体を見て驚いてたわね。私に何か聞きたいことは有るかい坊や?」


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