【第8回】本当に本格化
自分の覚悟不足を補い再出発、後がない
さて、自撮り棒にスマホを取り付けて
自分のイメージはテレビで芸能人がバンジージャンプに挑戦するときのように
ヘルメットの先に取り付けることを考えており、作ってみたが
・・・いかにも目立ちすぎる。
ヘルメットをやめ、自画像撮影方法を考えることしばし
そうだ!以前スマホを落とさないようにと買ったネックストラップに付け
胸のあたりで自分の顔に向けてインカメ起動すると
・・・何とか撮れそうだ。幸いスマホのストレージは余裕があるのでこのまま動画で自撮りし続けよう。喜び勇んでいつもの駅に向かった。自分は痴漢自分は痴漢と言い聞かせながら対象物色
今日も不作だなあ
とその時、顔は自分の好みではないがいかにも露出の多い女性が現れたので再度「ジブンハチカンジブンハチカン」と呪文を唱え、その女性に続いて混雑する電車に乗り込んだ
・・・ジブンハチカン・・・
果たして呪文の効果かもともと素質があったのか、なんだか女性に触れてみたい気がしてきた
・・・ジブンハチカン・・・
まさに女性のお尻に手が触れそうなその時
ピピピピ、スマホのアラームが鳴り素に戻った。
ああ、良かった、暗示が上達しすぎて危うく犯罪者になるところだった。
しかし、これでコツがつかめた気がした。巣に戻ったらすぐに電車を降り
①ホーム上で次のターゲット探し
②見つかったらタイマー5分セットして一緒に乗車
③暗示を掛けながら接近
④タイマー音で素に戻って下車
を繰り返して自宅からずいぶん遠くに来てしまったが
計10回ほど繰り返したので帰宅して動画確認した
うーーーむ撮れてる撮れてる、我ながら目を背けたくなるような醜い目つきの自分がいる
アラームで巣に戻るところが笑えるが、これでネタになりそうである
醜い自画像をスクリーンショットで保存して会社メンバに
見せてみよう、きっと「うわっ、これ課長ですか?完全にやばい奴でしょ」となるだろう
そうしたらサンプル作成第一段階クリアである。さあ、これで開発進められるかなあ
さて、これでサンプルが一つできたな、しかしこれだけ苦労して1サンプルかあ