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冤罪  作者: ニベア王子
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(第59回)囮捜査始動

いよいよ月が替わると潜入開始である。修羅場が直ぐでなければいいけど

月が替わり、いよいよ今晩から例の女性のクラブ潜入開始である。警部の話だとターゲットは月数回の来店とのことで今週は国会真っただ中でもあるので早くても来店は来週以降とのこと。

一週間経過し、ターゲットの来店は無し、警部からの連絡で、彼女は瞬く間に店の人気者になっているとのこと。経営者からはこのまま転職して欲しいと言われているが即座に断ったようだ。天職だと思うんだけどねえ。また、インカムでの連絡も卒なくこなし、アフターも数回誘われたが適当にあしらったようで、逆に「身持ちが堅い」と人気が上がった様子。いやはやわからんもんですなあ。

そんなある日、夕方のニュースでターゲットが予算の小委員会で野党の国対委員長を見事論破する場面が全国に放送された。警部から連絡があり、おそらく今夜祝勝会で例のクラブに行くだろうとのこと。緊張するぜ。

午後10時、ターゲットが入店したと連絡あり、私とエースは営業課長が運転する社用車で、店近くで待機することにした。もちろん警部には報告済み。社用車の前後に路上駐車の覆面パトカーが居る。

警部の計らいで、インカムのやり取りを聞かせてもらえることになった。

「ターゲット入店」

「了解です」

しばらくすると彼女のテーブルにママがl来て「悪いけど,VIPテーブルについてもらえる?」「えー」と同席客の不満の声「ごめんなさい、ちょっと訳ありで断れないご指名なのよ」「まあ、ママにそう言われちゃしょうがない、また今度よろしくね」

彼女はお詫びとお礼を言ってテーブルを立ち、VIP席に移動した。

また、ママの声「先生、紹介します。細菌入店して人気急上昇のマリちゃんです。お見知りおきください」

「おう、ママ、良い娘が入ったねえ、今後贔屓にしようかな。マリちゃんだね」

「はい、よろしくお願いします。ところでママが先生と言ってましたが、お医者さんですか?」

「ああ、君のような若い人は知らないか自分では有名人のつもりだったが」

「ひょっとして、与党のA先生ですか?存じあげてましたが、言ってはいけないかと思いまして」

「ほう、顔だけでなく頭も良いとは、ますます気に入った。気が利くのはこの仕事じゃあ大事なことだからね」ここで警部から指示が出て、彼女は席を外し、化粧直しをした上で伊達メガネをかけて席に戻った。

このため、我々も、ターゲットの顔が見えるようになった。「うん、メガネ姿もカワイイねえ」もう,涎をたらさんばかりの表情である。自分は少し気分が悪くなった。

そのまま酒席は和やかにすすみ、深夜零時頃お開きとなった。

去り際にターゲットが

「今度は明後日の晩、一人で来るからアフター良いかな?」なかなか素早いお爺さんだ。

「ええ、予定を入れないようにしておきます」これで回答は満点だろう。さあ、決戦は明後日だ!


おお、展開早し。クライマックスは明後日くるのかねえ

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