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冤罪  作者: ニベア王子
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【第6回】2日目

自分変態化の2日目、やはり机上と現実は違いますなあ

 活動2日目、

昨日と同じJR駅にてターゲット物色中。

昨日の今日で急に変化があるわけもなく、空しく行きかう人々を眺めている。暦の上では

既に秋であるが連日熱中症危険状態であり、ここが日本であることを疑ってしまう。

駅のホームでベンチに座っているだけで汗が流れる。一体俺は何をしているのだ?

身から出た錆とは言えサラリーマンはつらいなあ。しかも他人に言われてやっているのでなく

自分で提案し、会社費用を使っているので文句の持っていきどころもない、勝手に四面楚歌

である。

タノムカラターゲットアラワレテクレー。魔法使いではないので、念じたくらいでは目の前を行きかう

人々の年齢、性別、容姿になんの変化も表われぬ。

失礼ながら100点満点で合格ラインを60点以上と定め、採点を繰り返す。

50、30、20、0...論外、これが案外多い。

お、制服すがたの女子学生ご一行到着、途端に点数が高くなる

55、58、57、ああ惜しい、あとスカートが5センチ短かったら。

結局50名くらいのご一行様も「収穫無し」で、汗を拭き続ける。

と、そこに二人連れのうら若い女性が登場、一人はなんと70、もう一人は75点!

さあ、尾行だ。と立ち上がったものの、二人は別々の方向に進むではないか、

やむを得ず75点について歩くと海へ向かう路線に乗り換える模様。やっとそれらしくなってきた。改札を通過してホーム入場。

きっとそこには75点とはいかなくても60点以上が複数名居るものと

見回したが収穫無し。世の中甘くないねえ。

電車が到着し、首尾よく75点向かいに着席。自分の表情を観察したい欲求が高まるがインカメラを起動しても

盗撮疑惑を掛けられそうで、さりとて鏡など持っているはずもなく、はて自分はどんな表情なのかしらん。なんだか不安になってきた。

しかし、自分変態化?推進中なので、気取られないように75点をチラチラ見なければいかんが、正面に座っちゃった=目が合いそう=でチラ見もできぬ、ホントこれが他人に強制されてのことであれば直ちに放り出すのだが

計画時はここまでわからんものねえ。

意を決してインカメ起動し自撮り決行。さて、帰宅してかくにんしーよおっと

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