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冤罪  作者: ニベア王子
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(第40回)県警様稼働状況3

さてサーバー容量に関わる運用提案である、ポイントは値付けだが、営業さんが味方だから大丈夫だよね

翌日営業さんと出し値の相談

「実質無料でも良いんだけど、癖になると困るから営業さんで値付けしてくれませんか?」

「良いけど浮いた分は営業部で貰えるの?」

「そりゃないでしょう見積もりの内訳書くのは僕なんだし、せいぜい飲み代おごり位で手を打ちましょうよ」

「そだね、コンプライアンス案件と考えて、そうしましょう。県警さんは急なシステム変更だということで

結構ふんだくってもいいと思います。不具合有ったら当社責任とすれば」

「了解です。今回の納入だけで開発費用は回収できているから、あまりふんだくらずに片手位で出しますわ」「それなら問題ないですね」

以上含めて事業部長に報告し。今回の売り上げは全額利益の上積みであることを伝え、了承いただいた。

「さすが設計課長。濡れ手にあわだね。折角ならもう3Ⅿ¥高くしようよ、そうすれば今期の予算達成に

見通し付くからさあ」

イヤも応もない。値上がりした売価で営業課長に回答依頼した。

 翌朝、県警本部で、昨日の録画データから作成した1時間ごとの静止画とGPSデータをお渡しし

「このGPSデータをクリックすれば地図上に行動経路が表示できます。このうち旗が立っている地点が静止画の場所です。これにより、データサイズを50分の1に出来ますので、現段の運用状況継続なら今のサーバーで3年は使えます。

「うーん、自分はいいと思うけど、刑事部長と課長はどう?」と本部長コメント

「そうですね欲を言えば静止画切り出しの頻度を可変にしていただけるとベストですな。間欠ワイパーみたいに」

「ああ、その機能はすでに付いています。画面右下の設定ボタンを押して、静止画切り出し間隔が、今60分にしてありますので、30にすれば30分おき、1にすれば1分おきに残りますよ。ちなみに1分間隔すると先ほど3年もつといったサーバー容量は1年になります」

「じゃあ、1にしておいて、来年度予算でサーバーの増量費用を申請しましょう」

「おお、良いねそれ。何なら動画で残せるように見積もり出してもらおうか」

「それはもちろん喜んでお引き受けします。後、使っていくうえで追加要望が出てくると思いますので、それば随時教えていただいて。そのうち、項目ごとに費用見積もりしますので、そうやってパワーアップして参りましょう」

「うん、それなんだけど、早速相談があってさあ。このシステム便利すぎて、カメラの死角がすごくストレスなのよ。なにか対策ないかなあ」

「それはカメラを増設いただくか、コンビニなどのカメラを県警様が利用可能にするとか、突拍子もない案を言ってもよければ各交番屋根にドローンを配備して、追跡対象の近場交番のドローンで追尾するとかやってみたいですねえ」

「それはいい案だけど、街中の低空でドローンを飛ばすのは法律上できないし、ちょっと無理かな」

「ですね、飛ばすのは法律上・・・では地上なら良いですかね、例えばカメラ付きラジコンカーを静音モーターで追尾させ、カメラが無いエリアを補填する。で、どうでしょう」「良いね、法律上問題なさそうだ。しかし、追尾中に女性の下着など撮影してしまったら大問題だな。」

「それは大丈夫です。追尾中は対象者しか撮影しませんから。」

「でも本当に大丈夫?」

「確かにそれを想定したテストはやっていないので、ラジコンカー受注前に解決しておきます」

結局宿題ができた。また並木さんに丸投げだなあ。

「まずは、今回の機能追加は合格として発注します。これから継続的に色々お願いすることになると思いますので、引き続きよろしくお願いします。」本部長が会議を終わらせてくれた。


費用はぼったくり分含めて回収できそうだ。今後の対応も(並木さん頼みだが)頑張らなくちゃ

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