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冤罪  作者: ニベア王子
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(第24回)Xデー決定!

さて、犯人被害者はお膳立てできたが、実行となると責任者決済が必要。果たして事業部長はお許しくれるだろうか?

2つの打ち合わせ終了後、秘書の方に事業部長への面会を打診した。秘書曰く

「今日は予定空いているのでいつでもどうぞ。でもご存じのように社外事故処理でだいぶ社長に絞られた後だから、おすすめはできないけど・・・」秘書の方は事業部長の心情を良く理解されているので、もちろんタイミングが悪いことは事実であろう。しかし全社開発費を使っている本件で、報告を怠ったとなれば疲れに怒りが加算され、碌なことにならない。清水の舞台から飛び降りる気持ちで面会を申し込んだ

「すぐ来てください」とのありがたい仰せ

「せっかく忠告したの」にという怒りもちょっと感じたが。今更やめられないのでドアをノックし入室した。

「設計課長、久しぶりだね」

「報告が手薄になって申し訳ありません」

「いやいや営業課長がよく遊びに来ていろいろ教えてくれるから・・・毎日駅につめているけど事件が起こらず困ってるんでしょ?」

「その通りです。今日はこの局面を打開する案をご説明に上がりました」

「おお、いいねえ。痴漢を誘発するプログラムでも開発したの?」

「まさか、仮にそんなもの作ったらわが社の評判は地に落ちます」

「冗談冗談。具体的に教えてよ」

オレは疑似痴漢事案の計画を説明し、了解をいただくのと、実行日で悩んでいることを相談した。

「なるほど良いアイデアだねえ。システムの確かさを証明し、なおかつ駅員さんの訓練にもなるし

上手くいけば首都圏JR全駅への配備にもつながったりして、良いことずくめじゃない」ご機嫌である

「実行日は善は急げだからASAPでやろうよ。並木さんが渋っているの?」「いいえ、並木さんは自分が同席する調整さえ問題なければいつでもと言ってます」「じゃあ、すぐやろう。ハイ決まり」

決まってしまった。

機嫌がわるかったのはどこへやら,快諾をもらえた。・・・待てよ、いろいろ問題事案続きだからこれを大げさに宣伝して名誉挽回するつもりか?さすが頭のいい人は違うなあ。でも、上手くいかなかったらクビかも・・・

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