【第15回】大進展
並木さんの状況確認のつもりが、大幅な見立て違い
さて目安の2週間後の状況確認だ。
並木さんは第一声で
「ほぼできました。」
え?ホント?
「ごちゃごちゃ説明するより作ったフィルターを使って課長の真顔を変換してみましょう。
おお、うれしいような怖いような・・・
まずは社員検索で真顔の画像を取得して並木さんに転送
「それでは始めます。フィルタを起動してこの四角いスペースに真顔画像をドラドロします。
並木さんが説明通りの操作をすると画面中央にステータスバーが出て「画像変換中の文字が最初はゆっくり、そして徐々に早く点滅しだした。数秒後「ピローンという音と共に画像変換中の文字が変換終了に変わり、返還後画像が表示された
「あっ!」驚いたことにそれはサンプルの変態画像そのものだった。
並木さんは手慣れた手付きでマウスをドラッグしたり」キーボードをたたくと
「ほら元の変態画像と今作成したものは差分無し、つまり同一です。これで完成と思いますが
いかがですか?もちろん他の10名も同じ確認済です。
いやいや今日は目鼻がついたを期待していたが大幅に超えられてしまった。これでは開発終了で次には売り方を考えなくちゃ。でも原理とか考え方を全く理解していないでは事業部長に成果レビューしても却ってマイナス評価になっちゃうな。
「並木さん、ざっくりこれでいいと思いますが、原理を理解して居ない、では社内に清家発表できません。資料まとめをお願いしたら、あとどれくらいの期間必要ですか?
「そうですね、一週間ください。また、社内発表時に自分も同席して説明アシストしましょうか?
・・・最高の提案である。これを本日の結論として会議終了。
さて、品質保証部や会社幹部の日程調整して、いよいよ社外に売り出しだ!
しかし、調整大変だろうな。早くて一ヶ月後とか、社長まで来るとか言ったら半年後とか
ありえるなあ。なみきさんそれでも付き合ってくれるかしらん?
モノができても社内のうるさ方を納得させるのはさらに難しいかもしれない。うれしいような、苦しいような