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冤罪  作者: ニベア王子
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【第10回】展開の可能性ありよりの無し?

さて変態化拡大の人材募集だが思わぬ進展があり、逆に戸惑う

欲を取るか、人としての道をを重視するか?やっぱ欲だよねえ

約束の日、C社営業さんが来た。

会議室で型通り名刺交換とあいさつをして、冒頭自分がお詫びする。

「今回は無茶なお願いで申しわけありません。今日はきっとクレームですよね?」

しかし、意外な返答が返ってきた。

「いえいえ、お引き合いいただきありがとうございます。本日はお引き合いに対するご提案を持ってまいりました」

「えっ?本当ですか?・・・ああ、二次外注さんのチームでご対応いただけるのですね?」

「とんでもないです。このような社会的に意義のある事業にかかわらせていただくからには弊社のエース社員をあてなければと考え、並木をリーダとするチームをご提案します。

「え!並木さん!」

驚くのも無理はない、並木さんはC社指折りのエンジニアで、10年以上前から当社業務に協力いただき、社員のリーダクラスもこの人に育てられたものが多数いる本当にエース中のエースである。

優秀であるがゆえに当社の生ぬるい開発担当では成長しないと今はC社社長になった当時の営業部長が、引き止める我々を振り切って自社に戻された逸材である。現在は部長クラスになっており

c社幹部も目の前という人材を「疑似変態」にするプロジェクトに加担させていいのか?まさかC

社内の内紛で並木さんを蹴落とそうとする勢力があり「社会的意義とか言って社長を口説き、失脚を目論んでいるのでは?と思いを馳せていると

「驚かれるのも無理ありませんが、これは並木部長ご自身が立候補されたものです」

・・・二重に驚いた・・・

いや、しかし並木さんは浪花節的なところがあり、自分が困っていると聞いて一肌脱いであげよう

とか思ってしまったのではないか、しかしここで自分の欲望が首をもたげた

確かに彼が協力してくれれば疑似変態化の協力などではなく、自分のサンプルをベースに

疑似変態画像量産ツールとか作ってもらえるかも、そうだ、それなら開発業務として依頼できるし

社会的意義もりょうりつする。そのうえ開発が成功すれば自分の評価も・・・ウヒヒヒ

・・・待てよ、万が一並木さんが自分の変態化に興味を持っているとしたら・・・

まずは日隠人と会話だな

「営業さん、大変いいご提案ありがとういございます。超前向きに検討したい、というか自分は発注したい気満々ですが、なんせ設計には決定権がないので、後日調達同席で並木さんと本件について会話可能でしょうか?

「勿論です。こちらが提案するチームも並木以外は10名いますが,2次、3次外注さんばかりなのでご納得いただいた上で発注いただきませんと

と言いながら営業さんは提案資料としてチーム構成と概算費用を記述した資料を渡して

「まずは費用面、規模面は書面でご確認ください。詳細は並木とご相談いただくことにして・・・」

そこでやっと先ほどまで飾り物のように無言だった同期の調達課長が口を開いた

「では、並木さんとの面会日程は営業さん経由で自分が設定するでいいですか


これが本日の結論となった。

さて、並木さんは一体何を考えているのだろうか


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