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第四話 雨キャンプ

困った時のキャンプ老師。

今日は雨をテーマに書きました。


どうぞお楽しみください。

「っだー! 雨とか最悪!」


 私は傘越しに空を睨みつける。

 服は濡れるし髪の毛はまとまらないし、ホント最悪!

 雨なんかこの世からなくなればいいのに!


「そこの少女」

「は?」


 な、何この仙人みたいな爺さん!


「私は人呼んでキャンプ老師」

「キャンプ老師!?」

「ついてきなさい。君の苛立ちが晴れるやもしれん」

「……?」


 言われるままに着いていくと、河原に降りていた。

 こんなとこで雨の中何を……?


「こっちじゃ」


 ……橋の下?


「ここから眺めてみると良い」


 眺めるって何を……。

 ……わ、何これ……。

 川が、木が、薄いベールがかかったみたいで幻想的……。


「次に目をつむって……」


 言われた通りにすると、しとしとと降る雨の音。

 あ、河原の石と、木の葉っぱだと雨の音も違うんだ……。

 そこに川の音がさらさらと流れて……。

 さっきまで苛立っていた心が落ち着いていく……。


「雨は確かに不便な事もある。だがその中でしか見えないもの、聞こえないものもあるのだ」

「……うん……」


 橋の下で雨に濡れないっていう安心感のおかげかな。

 何か雨の事、嫌いじゃなくなったかも……。


「さて、折角だ。雨を眺めながら食べるおやつも悪くはあるまい」

「えっ!?」


 振り返るとキャンプ老師は、炭火を起こしていた。

 キャンプ老師が炭火で焼いてくれたマシュマロを挟んだクッキーは、とろっととろけてすごく美味しかったです。

読了ありがとうございます。


以前キャンプに行った際、あいにくの雨でしたが、橋の下から眺める雨というのもなかなか乙なものでした。

まぁ降らないに越した事はないんですがね(台無し)!


また困った時にお会いしましょう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 橋の下 思い出すのはぐちゃぐちゃに濡れた、半乾きの雑誌の咽るような臭いの「エロ本」 実家は川の近くなので河原や橋の下にはそういう「漂流物」が溜まるのです。 懐かしい、何もかも皆懐かしい…
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