5/5
最終話 三匹のブッタ
やがて、シッタカの家に、長男ダイバダッタと次男アナンダがやってきた。
彼らが見たものは・・・
「と・・・
このように・・・」
「や・・・
やめてくれ・・・」
シッタカが、地べたに座布団を敷き自らが座し、人狼も座らせてこんこんと説法をしている姿だった。
「また・・・
死ぬほど過剰に、頑張りすぎてもいけません。
死ぬほど怠けても、いけません。
ちょうどいいくらいで・・・
もしくは、限界をちょっと越えたところで頑張りましょう。
これを「中道」といいます・・・」
「や・・・
やめてええええええええええええッ!」
人狼は、苦しんでいる。
「おお!
さすがは、シッタカだ!
私たちが、救うことのできなかった彼を、今まさに・・・」
「救おうとしている!」
ダイバダッタと、アナンダが滂沱の涙を流している・・・
いや。
人狼は、説法で苦しんでいるのだが。
そうして、三兄弟は悟りを開き、「三匹のブッタ」と呼ばれるようになった。
人狼は、やがて三兄弟の教えを受け、「豚教」の教えを伝える宣教師となったのである・・・
リケ神殿・・・
「ぶははは!
あなたが、「三匹のこぶた」を書いたら、こうなるのね・・・!」
著者リケの前で、初版本を読んでバカ笑いする女王ミリアム。
「にゃーははは!
仏教的に書いてみたにゃ!
ベストセラーにゃ!」
リケ神は、ご満悦だ。




