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第2話 アナンダ
人狼は、傷痕の残る身体をひきずり、立派なログハウスの前にいた。
「死ねやオラァッ!」
バズーカを、ブッ放す!
どこに持ってた!?
どごおおおおおおおおおおおおおおんッ!
派手な土煙が、もうもうと立ち込める・・・
煙が晴れるとそこには、結跏趺坐のアナンダが・・・
「兄が、お世話になりました。
お礼に、説法など・・・」
にこやかなアナンダ。
「ふざけんな!
どうやって兄貴と連絡とったんだよ!?」
アナンダは、スマホを取り出す。
「ベタだなオイ!」
ツッコむ、人狼。
しかも、「お世話」になったのは自分である。
「て・・・
てめえ!」
人狼は、バズーカ砲をフルオートに切り替え(どうやった!?)、連発する。
「悪いことは言いません。
その武器の破壊力は、あなたに直接向かいます。」
言うが早いか・・・
「ぎゃあああああああああああああああああああッ!」
今までの攻撃のパワーを、直に受けて、吹っ飛ぶ人狼は。
「こりゃ・・・
シッタカに知らせねばなりません・・・」
アナンダは、スマホを操作した。