伍話目
伍話目~七大罪の悪魔〔4〕~
~ベルゼ~
「う~お腹空いたニャス……」
空腹のためベルゼは周りに誰も居ないのに呟いた。
ギルドを出た時に一緒に居た能登達とはぐれてしまいベルゼは彷徨う。
真実を言うと良い匂いがした為その匂いに引き寄せられた結果の迷子である。
「お腹が空きすぎて動けないニャス………」
ベルゼはお腹が空きすぎて鋪装された道に座り込んだ。
座り込んだポケ~とし始めた所で何かに気が付いた。
「良い匂いがするニャスー‼」
そこからまたベルゼは匂いがする方に彷徨い歩き始めた。
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~能登とベルフェとマモンとアスモ~
「貴方様待ってましたよ」
「主人殿待っておりました」
「すまん。すまん」
俺は連絡をもらった場所に着きマモンとアスモと合流した。
「な~マモン」
「何でしょうかな?主人殿」
「ベルゼは?」
「主人殿と一緒だったのでは?」
マモンの言葉を聞いて体が硬直した。
「また………また迷子になったのか!?あいつは!?」
俺が五月蝿く声を出したので俺の背中で寝ていたベルフェが起きた。
「も~五月蝿いな~ベルゼなら~この先で~会えるわよ~」
ベルフェは目を擦り重たそうに瞼を上げる。
「其は、予感か?それとも確定か?」
「じゃあ~確定で~」
「分かった。ならいいや」
俺はまたマモンの方に向き直す。
「ルシ嬢は質の悪いゴロツキ達に捕まったのではないかと思うのですが」
「は?仮にも魔王だったんだぞ?」
「その力を主人殿が使えなくした筈では?」
そうだった………契約した時に魔王の力を封印したんだった……
ヤバイ……忘れてた……
「て……事は……今あいつは美しいだけの貴族の娘と変わらないわけか……」
「はい。この道の先にそのゴロツキ達が集まっている場所にルシ嬢の気配がしますので……」
「この情報はマモンが調べたのか?」
「いえ……アスモ嬢が見つけてきました」
俺は横目でアスモを見て……
「すまんな。アスモ助かる」
優雅に裾を持ち上げてアスモが俺に一礼をする。
「其れじゃあ、囚われの魔王を助けに行きますかな」
俺達はその場所を目指して歩き始めた。