表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何度目の正直ですか?  作者: 柚野江 紋
1/2

マリアンヌ

初投稿です。

「何が悲しくてお前と結婚しなくてはいけないんだ!」


 素早く壁際に立つ侍女を見ると、静かに頷いてくれる。

 はい、言質取りました!


 私の目の前にいるのは、リカルド・ロズ・アルバンシス。私が11歳、リカルド様が13歳の時に婚約した許嫁である。


 この婚約者様は、どうにも私と結婚するのが嫌らしい。貴族として産まれたからには政略結婚は当たり前で、親に決められたまま結婚するのは仕方ないと諦めていた。リカルド様の事は嫌いではなかったし、大きくなれば結婚するものだと思っていた。


 しかし、リカルド様は違うようだ。事あるごとに嫌だと伝えてくる。こっちを見るなだとか、話しかけるなだとか。ダンスの為に手を差し出せば溜息を吐かれ。他の男性と踊り終えると決まって、楽しそうに踊っていた今の男と結婚すればいいだろうと言われる。


 ここまで露骨に何度も言葉にされると、さすがに私も嫌われている事に気付く。色々と言われはしたものの、リカルド様の事を嫌いにはなれなかった私は、願いを叶えてあげる事にしたのだ。

 最後くらい誉めて欲しい。無理だろうけれど……。


「殿下、お」


「殿下と呼ぶなと言っただろう!リカルドと呼べと何度言えば覚えるのだ」


 何度言われただろうか。覚えてない訳ではないのだけれど、嫌いな人から馴れ馴れしく名前呼びされるのは嫌ではないのかなと思うと、呼びにくいというか。


 そんな事よりも、何てツッコミが早いのだろう。折角、リカルド様にとって喜ばしいお知らせをしようとしたのに……。お、しか言わせて貰えなかった。

 さっさと伝えて、さっさと帰らなければならないのに。


「えっ……と、──おめでとうございます!」


 チッっと盛大に舌打ちされてしまった。

 最後まで、嫌われ具合はぶれていないようだ。


「何がおめでとうなんだ。俺の誕生日は3日後だ。お前の頭は、まだ俺の誕生日も覚えられないのか!」


 確かに、婚約後初めての誕生日を除き、過去4度はお祝いの手紙が早かったり、登城してお祝いを述べるのが遅れたりもしたけれど。婚約して初めての誕生日は、当日にハンカチーフに刺繍をして渡したのだが、一度も使われているのを見たことがない。

 それどころか、その後何度か刺繍糸と布を渡された。私の拙い刺繍では持ち歩くのが恥ずかしかったのだろう。練習しろと渡された布と糸で、今ではかなり上達したと思う。刺繍を施した小物は、教会のバザーに出したり、両親に贈ると喜ばれる。

 最後に上達した刺繍を、ハンカチーフに刺して贈ろうかとも思ったけれど、やはり迷惑そうな顔をされるのだろうなと思うと、止めておくことにした。


 何より、最後の贈り物は一番喜ばれる事間違いない!!


「そうです!お誕生日なのです!当日にお祝いの言葉を直接的申し上げる事は出来ないと思いますので、今日言わせていただきますね。18歳のお誕生日おめでとうございます。それにしても、間に合って良かったですね~」


満面の笑みで述べるも、顔を背けられてしまった。

まぁいいや。気にせず言ってしまおう。


「今日で私との婚約は、破棄されましたよ!」


 良かったですね~と同意を求めるも、リカルド様は鳩が豆鉄砲食らったような顔で停止している。きっと嬉しすぎて言葉も無いのだろう。もっと分かりやすく喜んで貰いたかったけれど。


「後3日遅ければ危なかったですよ。殿下……、殿下と呼びますね。いつ婚約破棄するのか分からなかったので、馴れ馴れしくリカルド様と呼びにくくて」


 もう婚約者ではありませんからね、と言っている間もリカルド様は動かない。いや、何か口が動いているような。


「──っ」


「はい?何でしょう?」


「……なぜっ!?」


 何故とは?理由も述べたのに。


「ですから、いずれ婚約破棄する事は分かっていましたので。殿下と呼んでいれば、婚約破棄後も呼び方を変えずにすみますからね。

あっ、今後は極力殿下の視界にも入らないように気を付けますから!3日後に行われる殿下の誕生パーティも辞退させていただきますね。ただ、気を付けてはいても、事故は起こるものですから。婚約者ではなくなった後に、うっかりリカルド様などと間違っても呼ばないように、これまで殿下と呼ばせていただいたのです。」


 決してリカルド様と呼べと言われた事を、忘れているのではないですよ。と伝えるも、首を振られた。


「違う……。何故、婚約破棄などと嘘を……」


 あまりに急だった為、リカルド様は婚約破棄が信じられないらしい。

 長年の夢だった婚約破棄が急に現実となると、信じられないのも当然かもしれない。リカルド様は何も知らなかった訳だし。


「嘘ではありませんよ。きちんと陛下にも了承していただいています。まぁ、何度も伸ばされてしまった為、こんなにギリギリになってしまったのですが。少し焦りはしましたが、きっと大丈夫だと思っていました」


 リカルド様に良い報告が出来ると、ニッコリ笑ってこれまでの経緯を説明した。


 11歳で婚約が決まると、すぐにリカルド様と顔合わせをした。

 フワフワとした金髪に、エメラルドグリーンの瞳がキラキラと綺麗で、目を奪われてボーっとしてしまった。そんな間抜けな顔でジッと見ていたのが気に食わなかったのか、天使のような男の子は、顔を真っ赤にして走り去ってしまった。

 しばらく待っていると、従者に連れられて戻ってきた。私の顔を一切見ようとせず、明後日の方向を向いたまま、名前を告げられた。それに合わせて私も自己紹介をしたが、その日は目が合う事は無かった。


 その後も何度か親睦を深める為、引き合わされたのだが、目が合う度に見るなと怒られた。そして決まって、俺はお前など好きではないのだと言われた。

 何度目かに好きではないと言われた時、父に告げた。嫌いな私と婚約させられてしまったリカルド様が可哀想ですと。政略的に必要な婚姻かもしれませんが、許されるのであれば殿下が好意を持てる相手に変えられないのでしょうかと。


 侯爵である父は誠実ではあるが、野心は無かった。誠実であるがゆえ、年齢の釣り合うマリアンヌに白羽の矢がたち婚約者となったのだ。

 侯爵は娘が殿下の為を思って婚約を破棄したいと告げた気持ちを汲み、翌日には陛下に婚約破棄を申し入れた。すると陛下はマリアンヌに直接会いに、御忍びで侯爵邸に訪れたのである。


「マリアンヌ、今しばらく猶予を貰えないかな?」


 陛下は笑顔で、リカルドは照れているだけなんだよ。と告げた。しかし、20回以上も『好きではない』『婚約などしたくなかった』と言われた事、このまま私が婚約者のままでいる事が申し訳ないのだと申し上げた。


 では、こうしよう。と陛下が提案した。


「その提案というのが、回数制限だったのです。殿下が100回婚約を否定する言葉や、私を好きではないと言えば婚約破棄を認めるという事でした」


 窓際に立つ侍女に目配せすると静かに近寄り、差し出した掌に金色のカウンターを置いた。それを数字が見えるように殿下に差し出す。


「見てください。先程めでたく500回目のお言葉をいただきました。最初に陛下とお約束した時は100回だったのですが、1年もただずに達成したとご報告に上がると、やっぱり300回にして欲しいと延ばされたのです。それも3年で達成されたのですが、500回にしようとおっしゃられて……」


 何度も延ばされはしたが、500回が最後ですからと念を押した。正式に婚約発表を行う、リカルド様の誕生パーティ迄という期限があったため頑張ったことを告げる。年齢が上がるにつれ、お互いに勉強や公務にと時間が取りにくくなったからだ。


「それでも極力時間を作り、殿下に会いに来ていたのです。直接言われる事が条件でしたから。今日も無理に、お茶の時間をご一緒させていただきましたが、無事500回を達成する事ができました。婚約破棄は大丈夫だろうと思ってはいたものの、期限が3日前に迫ると少し焦りはしましたけどね」


 婚約破棄が私から最後の誕生日プレゼントです。と告げると、今まで下を向き黙って私の話を聞いていたリカルド様が顔をあげた。

 ──……何だか怖い。満面の笑みでプレゼントを喜んで貰えると思っていたのに、目線で人を射殺せそうなほど冷たい顔をしたリカルド様は初めて見た。

 な、な、何故に急にお怒りなの?

 もう婚約者ではなくなった私と、同じ空気を吸うのも我慢ならなくなったのかもしれない。これは早々に退室しなければ!


「で、では、陛下への御報告もありますので、私はそろそろ」

「──マリアンヌ」


 地を這うようなリカルド様の声にビクッと肩が揺れる。声の低くさも驚きだが、初めて名前を呼ばれた。婚約期間中一度も呼ばれなかったのに。いつもは、おいとか、お前呼びだった。私の名前知っていたのか。驚いた。


「……はっ、はい?」


「先程、3日後の俺の誕生パーティに来ないと言ったな。だが国内貴族の16歳になるデビュタントの披露目も兼ねている。来ない訳にはいかないだろう」


 折角、婚約破棄したのに、私が殿下の邪魔をしないのかを懸念していたのか。そこは抜かりなく、新しい婚約者様を探せるようにしていますとも!


「ご安心ください!確かに私もデビュタントですが、参加しませんから!」


 笑顔で告げても、殿下はまだ心配なようで眉間に深いシワがよっている。安心させるため、今後の計画を話す事にした。


「この後すぐに陛下へ婚約破棄が成った事をお知らせした後、数人のご令嬢に伝えます。殿下は大変人気がありますから、噂はすぐに広まるでしょう。私は明日中には隣国のウーズベルへ行くことになっています。3日後に国内に居なければ、パーティの参加義務はありません。殿下の誕生パーティで婚約者だった私が居なければ、婚約破棄が本当だと知れ渡るでしょう。そして、そのまま殿下の婚約者様探しのパーティへとなるのです!」


 陛下もご存知の計画ですから、滞りなく新しい婚約者様選びができますよ。今度こそ殿下が好意を持てるご令嬢と、婚約できることを願っていますね。それでは、あまり時間もありませんので私はこれで、と立ち上がろうとした時には、何故かリカルド様が目の前に立っていた。


「おい!皆出ろ」


 またしても、地を這う声にビクッっと肩を揺らし、驚きで目を瞬かせているうちに部屋には殿下と私だけになっていた。結婚前の男女が、扉をきっちり閉めた殿下の私室で二人だけになるのは、どう考えても外聞が悪い。

 私も侍女と一緒に退室したかった。

 切実に帰りたい……。

 目の前に立つリカルド様は、私の手の中から、金色のカウンターを抜き取る。


「──あっ!」


「これで俺との婚約破棄が成るまでを、楽しげに数えていたとはな……ククッ」


 ハハハッと盛大に笑いだすリカルド様。やっと望んでいた婚約破棄が現実だと理解して、嬉しくなったのかもしれない。周りに仕える人達が居たため、素直に喜べなかっただけだったのだ。

 リカルド様が喜んでくれた事に嬉しくなり、満面の笑みでリカルド様を見上げたとき、凍りついた。

 リカルド様はもう笑っておらず、傷付いたような、それでいて怒りを滲ませた瞳で私を見下ろしていたからだ。


「──で、殿下?」

「リカルドだ」


「……えっ?」


 視線に耐えきれず呼び掛けるも、何故名前?


「次に殿下と呼んだら、仕置きをするぞ」


「……えっ?」


 訳が分からない。今さら名前呼びを強要されても、もう呼ぶことはないのに……。


「で、でん、か?」

「仕置きだと言っただろう?殿下などと呼ぶことがないように、きっちり教え込んでやるよ」


 リカルド様におもむろに腕を引っ張られ、立ち上がると膝裏に手を入れられ横抱きに抱えられた。

 な、な、何で?パニックになり、やっと、おろして下さいと言えた時には、大人5人でもゆっくり寝られそうな大きなベットに落とされた。地味に痛い……。


 何とか我に帰り、ベットから降りようと身を起こすも、リカルド様に肩を押され仰向けに倒された。やっと婚約破棄できたのに、何この状況。嫌いな私に最後の嫌がらせでしょうか?


「で──ッ!!?」


 殿下と呼び掛けようとしたら、いきなり口を塞がれた。リカルド様の柔らかい唇で。私のファーストキスが──!

「やっ……」

 どうにか身を捩り、止めてと言うために口を開いた瞬間に、ヌルリとした物が口内に入り込む。ギャーー!!!舌を吸わないでください!好き勝手に口内を蹂躙され、息ができない。

 酸欠でクラクラする。最後の力を振り絞って、リカルド様の胸を叩けばやっと口を離してくれた。


 慌てて空気を吸い込む。ハー、ハー、とまだ息も整っていないうちに、また唇を奪われる。待って、まだ息が……。もしや窒息死させるつもりで!?チュ、チュと唇に吸い付きながら、リカルド様は鼻で息をしろ、と囁く。

 成る程、鼻で息をすれば口を塞がれていても酸欠にはならないのか。なんて、訳が分からない今の現状に目を背ける。

 暫くすると気がすんだのか、やっとリカルド様が離れてくれた。といっても、まだ私の上に乗った状態だけれども。


「なっ、なん、で?」

「殿下と呼んだ仕置きだ。一回呼ぶ度に口を塞いでやる」


 色々と突っ込みたいけれど、そんな事よりも一刻も早く家に帰りたい。ここは言うとおりにしておこう。


「分かりました、リカルド様……」

「最初から素直にそう呼べば良いんだ」


「……あ、あの!今後はきちんとリカルド様と呼びますから、もう帰らせてください!」

「駄目だ!」

「──何故ですか!?」


 どうして!?驚きすぎて瞬きもできずリカルド様を見つめる。


「帰ればお前はウーズベルへ旅立つのだろう?マリアンヌ。俺はお前と婚約破棄するつもりはない。パーティまでの3日間、ここから出さない。逃げ出そうとすれば純潔を奪うぞ。そうすれば、嫌でも俺と結婚せざる終えないからな。まぁ、3日も俺の私室から出てこなければ、何もなくても結婚は避けられないだろうがな」


 リカルド様ご乱心!やっと私と婚約破棄できるのに、何故こんなことを。私から言ったから?女に振られたと噂が立つのが我慢ならないのかもしれない。

 嫌いな私との婚約を続けてまでも、リカルド様のプライドが許さない。そうに違いない!


「で──……、リカルド様!えーっと……、リカルド様から婚約破棄されたことにしてください。私がリカルド様の婚約者として相応しくないからと……」


「──ハッ?」


「私から婚約破棄などと言ったのが、気に食わないのですよね?嫌っている私と、折角婚約破棄する機会を得たのですよ。こんな事をしては、本当に責任を問われて私と結婚させられてしまいます!」


 そうだ!リカルド様に失礼を働き、国外追放された事にしてはどうでしょう?家族の危機以外で、この国に戻って来ないとお約束します。全て私の不徳のいたすところだと、ご令嬢にも伝えますから。だから何も心配しないでください!嫌いな私にこんな事しなくても、本当にこれ以外の事は口外致しませんから。

 リカルド様に良いことばかりの婚約破棄ですよ!これで納得できない訳ないですよね!

 ……お願いですから、納得してください。


「マリアンヌ、もう一度言うぞ。俺はお前と、絶対に婚約破棄はしない。3日後には一緒に俺のパーティに出て正式に俺の婚約者となるのだ。そして、半年後には晴れて正式な夫婦となる。これは絶対に変わらない未来なんだよ!!」


 私の力説を聞いた後に、顎を掴まれ視線を合わせられた状態で宣言された。これ以上余計な事を言うと、本当に純潔を散らすぞと怖いことを言われた。


 リカルド様にはきっと、冷静になる時間が必要なのだ。

 リカルド様が仰る未来には断固として反対ではあるが、ここは頷いて一旦時間を置くのが良いかもしれない。


「──分かりました。リカルド様が私で構わないと仰るのであれば、このまま婚約を続けましょう。私は準備もありますし、これで帰らせて頂きたいです」


「分かった。だが、この国から出ることは禁じる!3日後は邸まで迎えにいくからな」


 わざわざ迎えに来てくれなくても良いのに……。けれど、ここで余計な事を言ってまた怒られてはいけない。

 ベットから降り、扉を開けて身体を半分外に出した状態で振り替える。

殿()()、気が変わりましたら婚約破棄してくれて構いませんから。ご連絡お待ちしていますね」


 そう言い終わると、急いで扉を閉めた。そして淑女に相応しくないくらい全力で走って逃げた。後ろからマリアンヌ!と叫ぶ声がするが、立ち止まってはいけない。

 全力疾走している最中に、陛下の側近を見つけ立ち止まる。

 私と陛下で取り交わした婚約破棄の取り決めを知っている為、500を示すカウンターを手渡し、陛下に婚約破棄が成った事を伝えてもらえるよう言付けた。その際、殿下はまだ婚約破棄した事実に混乱しているが、直に冷静になるだろうとも伝える。


 取り合えず、私はこれからすぐにウーズベルに旅立ちますので許可してくださいね。3度目の正直で、婚約破棄が成ったのだから良いですよね。と伝えてくださいねと言って、側近がお待ちくださいと言うのも聞かず、また走って侯爵家の馬車に乗り込んだ。


 侍女には淑女としてはしたないと、こってり絞られた。リカルド様には嫌がらせでファーストキスを奪われるし。婚約破棄出来たとはいえ、なんて日だろう……。

 さっさとウーズベルに旅立ってやる!


 3度目の正直でやっと婚約破棄ができました。

 しかし、2度あることは3度あるとも言うことを失念していた訳で……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ