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魔性の瞳  作者: 冬泉
第五章「闇の舞」
181/192

魔性の瞳-180◆「明晰」

■ヴェロンディ連合王国/王都/大聖堂


“闇”が迫る。


 迫る“闇”そのものに、私が“恐怖”や“脅威”を感じることはなかった。とはいえ、


──これだけの“気”を放つ者たちを相手に、はたして今の自分にどれだけのことができるだろう?


 そんな迷いがまったく浮かばなかったと言えば、嘘になる。



『・・・天空に風。・・・大地に水。・・・人心に炎。』



 私は静かに瞑目し、心の中で“聖句”を唱える。

 自らの心を静めるために。迷いを迷いのまま、心に止めぬために。


 そう、さきほどあのラ・ルという男と対峙して、私には一つわかったことがあった。


──“聖句”は“聖句”であるがゆえに“力”を持つわけではない。


 はからずもあの男の発した“闇句”がそれを教えてくれた。


 “聖句”は自らの“覚悟”を“覚悟”として、“決意”を“決意”として心に刻むことによってこそ、己の“力”を引き出し得る“鍵”となる。それは、己の“心”“技”“体”を磨くことによって、己自身の内なる“力”を引き出す『炎の鎧』の根源にも通じるものだ。


──ならば・・・。今の私にできることは唯一つ。己と己を支えてくれる“心”“技”“体”を信じること。


 自らのうちにある“心”“技”“体”の三つの扉を押しあけ、それによって導かれる“力”を最後の扉へと導く。



『・・・我が想い“炎”となりて、我が身をまとえ。・・・我が元に来たれ、『炎の鎧』。烈火、招来!』



 二振りの双炎剣に続いて、一際大きな真紅の炎が全身を包む。

 古代漠羅爾バクラニが聖宝『大地の鎧』が一つ、『炎の鎧』。



『・・・我、闇を照らす灯火とならん。』



 私にとっては、それもまた“師”と交わした誓いの言葉である。


 周囲が闇に染まろうとも。

 強大な脅威が迫ろうとも。


 己が道を見いだした者にとり、それが何の脅威になろうか。




 魔性180話です。迫り来る暗黒の影に、エリアド、レムリアは如何に対抗するのでしょうか。続きを刮目してお待ちください。

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