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魔性の瞳-177◆「警戒」
■ヴェロンディ連合王国/王都/大聖堂
“・・・あの男、・・・ラ・ルといったか。いったい何者なのだ・・・”
大聖堂の扉を前に、エリアドhaつい先ほど対峙した相手を今一度思い出していた。
“・・・そう。あの男は、これまでに私が相対した何者よりも強大な“力”を持っているように感じられた。
そして、その強大な力の持ち主を退けた、あの旋律・・・。”
「・・・世界は謎に満ちている・・・か。」
かの人物が去ったとはいえ、この場を無人にしたいとはあまり思わなかった。
とはいえ、この場にいて何かできるわけでもないのもまた事実。
“・・・今、私は何を為すべきか。・・・私に何ができるのか。”
エリアドは、そう思うと今一度あたりをじっと見回した。
更新が遅くて大変恐縮です。公的に色々有りまして、更新どころでは有りませんでした。暫く、この状況が続くと思います。