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魔性の瞳  作者: 冬泉
第五章「闇の舞」
178/192

魔性の瞳-177◆「警戒」

■ヴェロンディ連合王国/王都/大聖堂


“・・・あの男、・・・ラ・ルといったか。いったい何者なのだ・・・”


 大聖堂の扉を前に、エリアドhaつい先ほど対峙した相手を今一度思い出していた。


“・・・そう。あの男は、これまでに私が相対した何者よりも強大な“力”を持っているように感じられた。

 そして、その強大な力の持ち主を退けた、あの旋律・・・。”


「・・・世界は謎に満ちている・・・か。」


 かの人物が去ったとはいえ、この場を無人にしたいとはあまり思わなかった。

 とはいえ、この場にいて何かできるわけでもないのもまた事実。


“・・・今、私は何を為すべきか。・・・私に何ができるのか。”


 エリアドは、そう思うと今一度あたりをじっと見回した。



 更新が遅くて大変恐縮です。公的に色々有りまして、更新どころでは有りませんでした。暫く、この状況が続くと思います。

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