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魔性の瞳  作者: 冬泉
第五章「闇の舞」
164/192

魔性の瞳-163◆「奮起」

■ヴェロンディ連合王国/王都/大聖堂


「心得た」


 短く言うと、セイは聖剣ノルンを支えに立ち上がった。瞳を細めて相手を睨み付ける。


「エリアド、援護する。存分にやるがよい」


 きっぱりと言い切ったセイは、清々しい表情を浮かべていた。


               ☆  ☆  ☆


 契那は虚脱感と戦いながらも、なんとか立ち上がった。三度に渡る反発結界の使用による疲労が、全身を覆っている。


「しっかりしなさい・・・。今・・・やらないで、いつやるというのですか」


 自分を叱咤すると、歯を食いしばって躰に残る最後の力を振り絞った。


「エリアド様・・・私の力を送ります・・・」


               ☆  ☆  ☆


 ハリーは首を振って気をしっかり保つと、ゆっくりと立ち上がった。守護の剣、ヴァンガードを握りしめる手が震えているのを見て、苦笑する。


「似合わないねぇ、こんなのは。と言う事で、早いトコかっこ悪いのは終わらせないとね」


 周囲を見ると、セイも、契那も立ち上がっている。エリアドの前には、レムリアが目映い輝きを放つタインを構え、真っ向からラ・ルに向き合っている。


「エリアド殿。援護するので、頼んだよ」


               ☆  ☆  ☆


 レムリアは、タインを手に最後の力を振るおうとしていた。すんでの所で、エリアドの声を聞くと、暴走する力を押さえようとする。


『この力を、皆さんを守る為に使わなければ・・・』


 精神が焼き切れようとする中で、レムリアはありったけの気力と振り絞った。




 お待たせ致しました。「魔性」第百六十三話です。起死回生はなるのか。それは、次回をお楽しみに。

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