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魔性の瞳  作者: 冬泉
第五章「闇の舞」
161/192

魔性の瞳-160◆「闇句」

■ヴェロンディ連合王国/王都/大聖堂


 低く笑うと、ラ・ルは無造作に大剣を一振りした。ゴゥ、と地響きが鈍く轟き、大聖堂を抱いた空中島ががぐらりと揺れる。


「無駄だ、と言っているのが判らぬとはな。」


 人は何処までも愚昧ぐまいなものだ、と結ぶ。阿修羅が古の聖句を受けて輝く中で、その浅い嘲笑は変わらない。


「古の聖句か。その本質を知らずとも、口端に上らせる程短慮なるか──」


 闇の大剣が、宙に軌跡を描く。


「闇より出し(いでし)、

 影より深き。

 時嶽じがくの彼方、

 闇称あんしょう聞こゆる。」


 流れる様な闇句に、目映く輝かんばかりだった阿修羅の刀身が急速に曇っていく。


「ククク・・・闇に属するモノは、闇に還れ。自然な流れであろう? 為す術も無く、己がモノが闇に落ちるのを観るがよい」



 

 「魔性」の第百六十話をお送りします。「始まりの聖句」に対する「終末の闇句」が発動します。既に、セイ、ハリー、契那が倒れた後、エリアドとレムリアの二人でどう対処するのでしょうか?

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