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魔性の瞳  作者: 冬泉
第五章「闇の舞」
151/192

魔性の瞳-150◆「真姿」

■ヴェロンディ連合王国/王都/回廊


「・・・お気をつけて」


 そう言ってエリアドは二人を見送ると、レムリアに向き直った。


「・・・“大聖堂”に、何か手がかりがある、と?」


 エリアドは、レムリアの言葉に覚えた奇妙な違和感の正体を確めるべく問い掛けた。


「すまないが、その“大聖堂”という場所はどのようなところなのか、教えて貰っても構わないかな? さきほど契那嬢が言っていた、この都や王宮を護る“結界”と何か関係がある場所なのかどうか。

 そして、そこの鍵を持っている者がアクティウム殿以外にもおられるようなら、どのような方々が鍵を持っておられるのかも聞いておきたいのだが」

「それは、私のほうから説明して方が良さそうだな」


 それまで黙っていたハリーが合いの手を入れた。

 姫君、宜しいですね、と尋ねられたレムリアはこっくり頷く。


「大聖堂は、この都の上の空中宮殿にある。王族の戴冠、誕生、告別式、祈念の四つにしか使われない、特別に清められた聖なる場所だよ。我々も滅多なことでは入れないのさ。そして、そこに都全体を守護する魔導結界の礎である胡老石(ELDER STONE)が置かれている」


 ここまではいいかな、とエリアドの顔を見ると、ハリー先を続けた。


「その胡老石(ELDER STONE)は、聖水盤の上に浮かべられている。そして、その聖水盤をのぞき込んだ物は、その本当の姿が聖なる水に映されてしまう。まぁ、その人の本性っていうやつだね」


 私も気を付けないとな~、などと暢気に宣うハリー・ハウ。


「小物は、大聖堂の正面扉を抜けられない。よしんばそこを通れたとしても、聖水盤から自分を隠すことは出来ないんだよ」

「問題は、如何にして大聖堂まで相手を連れて行くかですね」

「そうだね。相手も警戒してるだろうから、それこそ一筋縄では行かないなぁ」



 何時も更新をお待たせしてしまって恐縮です。「魔性」も、これで150話となりました。まだまだ先は続きますが、今後とも宜しくお願い申し上げます。

  [20.11.09]文章修正。

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