表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔性の瞳  作者: 冬泉
第四章「怪の扉」
134/192

魔性の瞳-133◆「復活」

■ヴェロンディ連合王国/王都/レムリアの居室


「はいっ!!」


 ハウとエリアドが女蛇妖魔じょだようま猛禽妖魔もうきんようま牽制けんせいしている隙を縫って、契那けいなはセイの所に走り寄った。

 地に倒れ伏したセイの息は早く、浅い。

 止め処ない深紅の流れが、地面に不吉な模様を描いていく。


「セイさま、今お助けします!」


 契那はその小さな両手をセイの傷口にかざすと、瞳を閉じて精神を集中する。

 心の奥底から力を引き出す様に。

 自分の中から、自分に宿る“モノ”をセイに分け与えるようにする。


『治癒(HEAL)』


 その呪言と共に契那の両手が真っ青に輝くと、みるみる内にセイの傷口が塞がっていく。

 やがて、ゆっくりとセイが瞳を開いた。


「契那・・・か。すまぬ、手間を掛けた」

「お立ちになれますか?」

「・・・大丈夫だ」


 契那の肩を借りると、セイは立ち上がった。

 少しふらつくが、最早もはや脱力感は無い。先程まで蒼白だった表情にも、血色が戻ってきている。

 拳が白くなる程聖剣の柄を握りしめると、セイは短く言った。


「借りを返してくる。」

「私も行きます。」


 一瞬、セイと契那の視線が交錯する。

 ふっと笑うと、セイは不敵な笑みを浮かべて頷いた。


「よし。不埒ふらちやからを、全力で叩くとしよう」

「はい!!」


 二人は笑みを交わすと、妖魔と渡り合うハリーとエリアドの加勢に向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ