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魔性の瞳  作者: 冬泉
第三章「心の嵐」
102/192

魔性の瞳-101◆「自覚」

■ヴェロンディ連合王国/王都/中央市場マーケット


「おやおや。どうやら、不味いことを言ってしまったみたいですね。私もまだ修行が足りないなぁ」


 去っていくエリアドの後ろ姿を眺めながら、その若者は苦笑いを浮かべた。


「成る程、あれが噂の“魔剣士”殿ですか。やはり人の噂など当てにはならない、と言うところですね。さてさて、非常に興味深い事態になってきましたね、これは」


 にこにこ笑いながら独りごちるが、その双眸には鋭い輝きが宿っていた。


「今の状態ではお話しにもなりませんが――本人が自覚して精進した場合、その成長が楽しみですね。まぁ、何れにせよ、あの“阿修羅”を帯びていて、何も起こらないという訳がありませんからね。放って置いて欲しいと思っていても、周囲がその様にしてくれませんから。まぁ、まだ判ってはいないようですが・・・」


 いやはや、目が離せませんねぇ、とのんびり独白する。エリアドの姿が完全に見えなくなるまで見送ると、踵を返す。


「さて、と。取り敢えずは宿に戻りましょうかね。リックもそろそろ到着している筈ですし・・・」


 宿に帰って善後策を講じましょうかね──などと口ずさみながら、爽やかな笑顔を浮かべた若者は、人混みに消えていった。


──いや。


「あの〜、“銀の枝”という宿に行くにはどうすればいいのでしょうか?」


道が判らなくて、迷っている姿が見られたという。

 更新に間が開いてしまって恐縮です。出張続きですので、11月末まで更新が不定期になろうかと思います。宜しくお願い申し上げます。

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