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魔性の瞳  作者: 冬泉
人物・アイテム紹介
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魔性の瞳-00◆「主要登場人物紹介」

 本内容は多少のネタバレを含みます。誠に恐縮ですが、その旨ご了解下さい。



■あらすじ


 この物語は、異世界であるエルス(Oerth)にあるエーリック大陸フラネースに於ける物語で「コモン歴585年の世界」を舞台にしています。焦点となる中原の国、ヴェロンディ連合王国はフリヨンディ王国とヴェルナ法王領が合併して成立したばかりで国の求心力がまだ弱く、北の魔国と苦しい戦いを続けています。魔の脅威に対して、フラネース東部イースタン諸国の大同団結は漸くその兆しが現れたばかりですが、西方ウェスタン漠羅爾バクラニ新王朝諸国との連携はまだありませんでした。イースタン全土には遙かな過去に封印されたという暗黒邪神の影が忍び寄っており、重苦しい世の中でした。


 そんな中で、「封印戦争」に向けて重要な絆の一つが偶発的に生じました。それは、“阿修羅”を帯びる魔剣士エリアドと、“夢見姫”と呼ばれるレムリアの出会いです。その出会いは、コモン歴585年に、ヴェロンディ連合王国の王都シェンドルにて、国王主催の宮廷舞踏会で起こりました。そして、この物語は二人の出会いの少し前からの話です。


 “魔性の瞳”と忌み嫌われたレムリアは、ヴェロンディ十六公家の一つであるヴェルボボンクのウィルフリック子爵に預けられました。そして、レムリアが十七になった誕生日に、兄王アーサー・アートリムの戴冠式に呼ばれ、故国ヴェロンディに戻ることになりました。しかし、レムリアを待ち受ける故国の状況は、彼女が国を離れた二年前とほとんど変わっていませんでした。相変わらず白い目で見られ、周囲から敬遠されるレムリアですが、義兄のアーサーがヴェロンディ国王になったことから、政略の道具としても狙われることにもなりました。レムリアの苦難の日々は、何時安らぐのでしょうか・・・。



■主要登場人物


☆ マーガレット・レムリア・オフ・ヴェロンディ [Margaret Lemria of Velondy 162cm/B]

 本編の主役の一人。ヴェロンディ連合王国国王アーサー・アートリムの妹姫で、希代の“夢見”の力を有している。艶やかな黒髪に黒い瞳が抜けるように白い肌に栄える絶世の美少女だが、その漆黒の瞳は“魔性の瞳”と呼ばれ、災厄を呼ぶと一般に忌み嫌われている。ヴェスベの森の守護の宝剣「タイン」(Tyne)を帯びる。


☆ エリアド・ムーンシャドウ [Eriard Moonshadow 183cm/O]

 本編の主役の一人。“創世の魔剣”と呼ばれる『阿修羅』を帯びる“魔剣士”。アーサー・アートリム国王救出の功により授与されたヴェロンディ連合王国の自由騎士位(Free Knight)を有する。星々と放浪者に加護を与えしセレスティアン(Celestian)神の追随者にして 数少ない聖戦士の一人。


☆ ウィルフリック(ウィル)・オフ・ヴェルボボンク [Wilfric of Verbobonc 187cm/A]

 ヴェロンディ連合王国十六公家の一つ、ヴェルボボンク子爵家当主。善政を敷き、領民に広く慕われている名君である。ラルフと共に、中原を守る“天の騎士”位(Knight of Heaven)を持つ。


☆ ラルフ・ロビラー“龍の盾” [Ralf Robilar “Dragon Shield” 185cm/B]

 通称“龍の盾”と呼ばれており、中原諸国の護り手たる“天の騎士”位(Knight of Heaven)を持つ。名だたる剣の使い手である。ヴェスベの森を守護する大緑龍ギラストールの盟友で、龍の宝珠を預かっている。“龍の盾”の名称は、ギラストールとのチェスの勝負に勝って、その時に贈られた紋章に由来する。


☆ テオドーリッヒ(テッド)・“シュトルム”・グランツェフ [Theodorich“Sturm”Granzeff 202cm/A]

 通称テッド。ヴェルボボンク有数の商家であるグラン商会の会頭で、ウィルとラルフとはかっての冒険者仲間であり、“天の騎士”(Knight of Heaven)として堅い絆で結ばれている。身長2mの巨漢で、曲がった事は大嫌いである。巨大な両頭戦斧“ドゥームスマッシャー”(Doom Smasher)を使う。


☆ 真理査 [Marisa 173cm/AB]

 “灰の予言者”天査の双子の娘の一人で、「知恵と静寂」を司る。現世で唯一“夢見”を鍛えることが出来る“瞑想者の位”(Dreamer)を持つ。普段はヴェスベの森にある『知恵の塔』に住まう。長い銀糸の様な髪に深い碧の瞳を持つ、物静かで理知的な女性である。


☆ アーサー・アートリム・オフ・ヴェロンディ [Arthur Artrim of Velondy 179cm/O]

 再興されたヴェロンディ連合王国の国王。レムリアの腹違いの兄。“稀代の名君”と呼ばれているが、現状を理解しないで己が利益にしか興味のない自国の貴族に手を焼いている。元はフリヨンディ王国王子だが、成人前に誘拐され、数年の間行方知れずだった。冒険者の一団(これにはエリアドも含まれる)に救出され、フリヨンディ王国の王位に就く。その後、ヴェルナ法王領のアン・コーデリア姫と結婚し、念願の両国の合一と、ヴェロンディ連合王国の成立を実現する。


☆ アン・コーデリア・オフ・ヴェルナ [Anne Cordelia of Veluna 168cm/B]

 アーサーの后。ヴェルナ法王の娘で、その母親はヴェルナ七大公家の一つであるルクハート家の出身。フリヨンディ王国とヴェルナ法王領が合併する際に、フリヨンディ王アーサー・アートリムに嫁ぐ。おっとりとした懐の広い、誰にでも優しい女性である。


☆ ヴァルガー・オフ・エルド [Walga of Erde 174cm/O]

 ヴェロンディ連合王国の男爵で、フリヨンディ七大公家の一つエルド家(Erde)を統べる。レムリアの婚約者を名乗っているが、レムリアには毛嫌いされている。


☆ 黄昏卿 [Lord of Dusk 184cm/?]

 金の仮面を付けた人物。


☆ アンヌ [Anne 157cm/A]

 レムリアの侍女。レムリアに心から仕えている。


☆ フランツ・v・リヒター [Franz von Richter 175cm/B]

 マーケットでエリアドと出会った若者。グレイト・キングダムの五公爵家の一つ、リヒター公爵家の跡取り。


☆ シュテファン・ラダノワ [Stefan Radanova 188cm/O]

 王宮正門の警護隊長。後にとある理由から漠羅爾バクラニ新王朝傑都ケット公国に移り、そこで“魔導卿”と呼ばれる魔法剣士となる。その孫が“紅い龍騎士”と呼ばれたカーシャ・ラダノワである。(カーシャは拙著「約束はいらない」に登場)


☆ セイ・フロム・バーナード [Say from Barnard 169cm/A]

 ヴェロンディ三騎士の一人で“Justice”と呼ばれ、近衛騎士隊の隊長を務めるている。聖剣『ノルン』を帯び、かってのフリヨンディ王国最強の騎士、『光の担い手』リスナル・リアンダーより『光の秘技』を受け継ぎ、古代西方魔導の一つ『天秤』を使う。潔癖で直情的であり、直線的に行動する事が多い。


☆ ハリー・ハウ [Harry Howe 190cm/AB]

 ヴェロンディ三騎士の一人で“Truth”と呼ばれる。守護の剣『ヴァンガード』を帯びる。王都シェンドル駐留の近衛軍を率いている。ひょうひょうとした人物で、突っ走るセイの止め役でもある。


☆ アクティウム・エパミノンダス [Actium Epaminondas 207cm/O]

 南方アメディオ密林出身の肌が黒い偉丈夫。ヴェロンディ王室を護る最後の砦、親衛王騎士(Royal Guard)を率いるヴェロンディ三騎士の一人で、“Ruth”と呼ばれる。王国最強にして最も高潔な騎士との名も高い。光の三神器(Artifact of Light)の一角、神槍『カラダン』を担う。


☆ 契那・天嶺 [Caina Tenryo 156cm/B]

 エパミノンダスの養い子。常に、エパミノンダスと一緒に行動している。漠羅爾バクラニ新王朝恵久美流エクビル公国、天嶺家出身。古代西方魔導を使う。


☆ラ・ル [L'Rulle 198cm/?]

 エルド男爵の客人として王都に逗留している貴人。その実態は、恐るべき“闇の君”の一人か? 強大な暗黒剣を振るう。



■追記


 この小説の原文体は、参加者が交互に書き込む対話形式で書かれています。人称が時に変わるために読み難い面もあろうかと思いますが、平にご容赦願います。

 また、本文の掲載に同意頂いたえりあど氏には、この場を借りて感謝申し上げます。


 本編は「GREYHAWK ANOTHER」の世界をベースにした一連の物語の一つで、コモン歴585年から始まる「第一紀」の中核となる物語です。この時代に生きた“夢見姫”レムリアと“魔剣士”エリアドの出会いを描きます。

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