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制覇! 2 中国四国編  作者: 渋谷かな
16/16

第1回 うるうる信長

(三好悪魔軍が人数が多すぎて、書くのが大変ということで、メインストーリーで1人ずつ書いていくことに方針を変えた。歴史に名を残す者も同じ方針。前話を書いている途中で、アイデアのネ申が降臨された。空から神々しい光を放ちながら、舞い降りてきたのだ。なんとか、これで書き上げるぞ!)



「ごほん、ごほん。」


ここは尾張のお城です。


「第1回 腐女子会に、ゲスト出演したばかりの・・・我は織田信長! 尾張のうつけ者だ!」


なぜか、自己紹介から会話を続けるキャラクターになってしまった。


「メインストーリーに1度も出たことが無いのに、アナザーストーリーでこんなに登場できるなんて、さすが我だ! うるうる。」


感極まって、泣いているが、これでも織田信長は男である。


「さすが我じゃ。いきなり、アナザーとはいえ、自分のコーナーが持てるとは・・・織田信長のネームバリューはすごいの~♪」


その時、アシスタントディレクターのカンペから、指示が出る。


「なに? 「制覇!!! 3 京、蹂躙編」に向けて、話を進めてもらわないと困るから。・・・あ、そういうことか~♪ 道理でおかしいと思った~♪」


織田信長は、自分でもおかしいと思っていたらしく、頭をかきながら照れる。


「は!?」


しかし、ふと気づいてしまった。


「それなら、残り6000字とかで、書きださずに、さっさと我の活躍を書かんかい! アホ! ボケ! タコ! イカ!」


前話を書いている途中で、アイデアのネ申が降臨された。空から神々しい光を放ちながら、舞い降りてきたのだ。


「うるうる。」


なぜ、泣きを最後に着けるキャラになったのかも知らない。そんな泣いている織田信長の元に、悪い天使が舞い降りる。


「どうしてないているの?」

「我は織田信長! 尾張のうつけ者である! ・・・のはず、なんだが・・・所詮、弱小国のバカなので、アホ扱いなのだ。うるうる。」


織田信長は、自分のことを、アホだと思っている。それもそのはず、うつけ者と言われ続ければ、心も折れるはずである。しかし、そんな織田信長を見て、悪い天使は、ニヤッとほほ笑む。


「私が助けてあげましょうか?」

「うる?」

「私が、あなたに、天下を取らせてあげましょう。」

「本当か!? 私なんかに天下をくれるのか!?」

「ええ、そうよ。」

「やった~♪ これで天下は我のモノだ~♪ わ~い~♪」


織田信長は、自分なんかでも天下統一できると、無邪気に喜んだ。その様子をニヤッと笑いながら、悪い天使は話を勝手に進める。


「契約成立ね。」

「契約するぞ~♪」

「おまえの体は私が頂こう。」

「え?」


そう言うと、悪い天使は、織田信長の体の中に入って行っ、消えてしまった。なんだか織田信長の様子がおかしい、さっきまでの落ち着きの無さが、噓のようになくなった。王者の風格すら漂わしている。


「我が名は・・・名乗るのはやめておこう。お楽しみは後に取っておこう。」


こうして、うるうる織田信長に、悪い天使が憑りついた。



まだまだ、メインストーリーのように高速ペースのテンポで書かなければいけないということは無いのだが、「制覇!!! 3 京、蹂躙編」に繋げるためには、織田信長が、京に出陣できる所まで、進めないといけないので、ザクッと書いてみよう。


「父上。お呼びですか?」

「よく来た、信長。」

「はい。・・・我が織田信長だ! 尾張のうつけ者とは、私のことだ!」

「コツン。」

「痛い・・・。」

「静かにしろ! この、うつけ者!」

「お約束なんです。うるうる。」


織田信長の父親は、信秀。この父親が信長を甘やかしすぎたのか? それとも尾張の平定に忙しくて、育児放棄をしたのだろうか? 息子は立派な、うるうる侍に成長した。


「この度、おまえのお見合いが決まった。」

「やった~♪ パーティータイム~♪ ワ~イ~♪」

「コツン。」

「痛い・・・。」

「いちいち騒ぐな! この、うつけ者!」

「お約束なんです!? 私は悪くない!? うるうる。」


相手は、美濃の斎藤道三の娘、農姫である。


「なんと!? 父上!? それでは政略結婚ではないか!?」

「嫌か?」

「大好きです~♪ 戦わなくていいんだもん~♪ ラブ&ピース~♪」

「コツン。」

「痛い、もう頭がこぶだらけです・・・。」

「次の日曜日だからな! 逃げるなよ! この、うつけ者!」

「お約束だから、やっているだけなのに・・・。」


こうして織田信長のお見合いパーティーが決まった。


「そうだ! 友達の松平ちんにお手紙でお知らせしよう~♪ きっと、喜んでくれるぞ~♪ おお! 心の友よ!」


信長は、手紙を書き恥また。松平ちんは、駿府の今川の元にいる。手紙の書きだしは、こうである。


「松平ちん、元気? 我が織田信長である! 尾張のうつけ者とは、私のことだ! 今度、美濃の姫と結婚して、政略結婚するぞ! 参加したければ、会費3両をお忘れなく!」


書きながら、織田信長は目から涙をこぼしていた。


「きっと、これを読んだ、松平ちんは、祝福してくれて、涙を流してくれるじゃろう。うるうる。」


こうして、織田信長は、手紙を駿府に送った。しかし、密書は駿府の今川義元宅、松平ちん宛だったので、義元が先に手紙を読んでしまった。


「なに!? 美濃と尾張が政略結婚!? 雪斎! 尾張に行く準備じゃ!」

「殿、まずは三河を滅ぼさねば、尾張には行けませんぞ!?」

「私は、会費の3両を出して、政略結婚パーティーに参加したい!」

「そっちですか!?」

「雪斎! さっさと三河を滅ぼし、パーティーに参加・・・京までの道を確保するのじゃ!」

「御意!」


こうして今川義元は、三河を手に入れに走るのだった。


次の日曜日、パーティー会場、正徳寺。織田信長は、初めて美濃のマムシドリンク、斎藤道三と濃姫に会った。


「我は織田信長! 尾張のうつけ者とは、私のことだ! うるうる~♪」

(き、気持ち悪い!?)

(なんだ!? このうつけ者は!? やっぱり娘の結婚は止めにしよう!)


斎藤道三が、呆れて帰ろうとした時に、悪い天使が織田信長の意識を奪う。


「冗談はやめておきましょう。父上、これをどうぞ。」

「これは鉄砲!?」

「はい、尾張には500丁の鉄砲があります。これからの時代は、鉄砲の時代ですよ。ハハハハハ!」

(こやつ、うつけ者を演じて、周りを油断させていたのか!? 恐るべし! 織田信長!)


斎藤道三が織田信長を認めた頃、濃姫にも、悪い天使の魔の手が伸びる。


「姫、あなたの味噌汁が飲みたい! 姫、君のためなら死ねる! 姫に出会えて、生まれてきて良かった! 姫、好きだ! 姫、結婚してください!」

「はい、結婚します~♪」


押して、押して、姫は陥落した。嫌いな男でも、言い寄られれば、落ちるのが女性である。悪い天使は、確信犯であった。


「政略結婚! 制覇!」


織田信長の結婚で、美濃と尾張は仲良しになった。



「私が手を下すこともなかったか・・・。」


織田信長の父、信秀が亡くなった。悪い天使は、織田信長に意識を返した。


「父上!? 父上!? なぜ死んだのですか!? 私の貸した4文を返してから死んで下さい!? うるうる。」


こうして家督を継いだ織田信長であったが、大名にはなれたが、父に貸した4文は返ってこなかった。信長は父からお金の大切さを教えらる。のちの街作りに影響を与える。



「信長だと!? 弟の信勝でいいじゃないか! ワッハハハ!」


この頃、尾張は織田信友が支配していた。信長の暗殺計画を企てる。暗殺者が信長に刀を突き刺そうとするが、刺さらなかった。事件が起きたのは、人格が悪い天使の時だった。残念!


「貴様、誰の差し金だ? 命が欲しかったら、正直に言え!」

「ヒイイイ!? 信友さまです! 命だけはお許しください!?」

「分かった。去るがいい。」

「あ、ありがとうございます!? ・・・グギャ!?」

「命を狙われて、許す訳ないだろう。」


信長は、暗殺者の頭を握り潰した。そして部下に命令する。


「おまえたちは、引っ越しの準備をしていろ。私は、用事を片付けてくる。」


そう言うと、織田信長は消えていった。



織田信長は、なぜか空を飛んでいる。信友の清州城の上空である。なぜか、カノン砲がある。そして、信長はカノン砲の引き金を引いた。


「カノン砲! 発射!」


砲弾が清州城に向かって放たれた。ドカーン! っと命中した。この時に信友は死んだ。悪い天使に目をつけられて、逃れることはできない。


「これで、尾張1国は、私のモノだ。ハハハハハ!」


織田信長は、長かった内紛を治め、尾張の平定した。元の織田信長に戻してみる。


「いつの間にか、尾張を統一している!? すごい~♪ ワ~イ~♪ うるうる。もし父上が生きていたら喜んでくれただろうに。うるうる。」


信長は、命の尊さも、父から教わった。美濃の斎藤道三が息子の義龍のクーデターにあった時も、信長は義父を助けようとする、心優しき男であった。結果として助けることはできなかった。


「兄ではダメだ!」


弟の信勝が、謀反を企てる。


「そんなこと言わないで!? うるうる。」


優しい信長は、泣きながら謀反を止めてと言う。


「カノン砲! 発射!」


悪い天使の織田信長が、カノン砲をぶっ放し、弟の倒し謀反を防ぐ。


「神だ! 信長さま! 万歳!」


空を飛び、カノン砲を打ち込む姿は、まさに神であった。気がつけば、織田信長のカリスマ性は、人を引き付けていた。人も国も、見事にまとめ上げたのだ。


「我は織田信長! 尾張のうつけ者とは、私のことだ!」

「はは~。」

「ひれ伏せ! 豚ども!」

「はは~。」

「こんな日が来るなんて、夢のようだ。うるうる。」


優しい織田信長は、うるうる侍のままだった。



そんな織田信長は、室町幕府の将軍、足利義輝に上洛して会っていた。


「我が織田信長だ! 尾張のうつけ者とは、私のことだ! うるうる。」

(こんな偉そうで、瞳をうるうるさせた田舎者・・・いらん! 駿府の今川義元にでも書状を送って、織田も滅ぼしてもらおう。)

「よく来た。京で遊んで帰るといいぞ。」

「ワ~イ~♪ 将軍さまに会えた~♪ ヤッホ~♪」


将軍、義輝は、織田信長には、目もくれなかった。しかし、当の織田信長は、京で遊び呆けていた。


「たこ焼き~♪ 綿菓子~♪ あれ? 大仏さまがないぞ?」

「みんなどこ!? 京で迷子になっちゃったよ!? うるうる。」


こうして、京を満喫して、尾張に帰った織田信長だった。



そして、ついに織田信長の人生で最大の戦いを迎える。


「信長さま!? 大変です!?」

「どうした?」

「駿府の今川義元が攻めてきました!?」

「・・・。」

「その数、5万です!?」

「うるうる。」


泣くしかない織田信長であった。


「みなさん、一緒に、うるうる、しましょう!」

「うるうる。」


この頃、信長の配下は、森、柴田、林、池田、河尻、佐々、前田、金森、毛利、佐久間などの家臣がいた。おまけにサルこと、木下藤吉郎もいた。


「サル! サルはおらぬか!」

「殿、お呼びでございますか?」


この使いパシリが、のちの豊臣秀吉のサルである。


「我の草履がないぞ?」

「殿が寒くないように、懐に入れて温めておりました。」

「サル、ありがとう~♪ うるうる。」

「殿のお役に立ててうれしいです。」

「サル、おまえも一緒に死んでくれ! うるうる。」

「殿! うるうる。」


抱き合いながら涙を流す2人。なぜか、信長とサルは気持ちが通じていた。



いざ、桶狭間に向かう前に、織田信長は死を覚悟した。


「最後のご飯だ! みんな食え!」


そしたらお腹が空いたので、どうせ死ぬならと、ご飯をお腹いっぱい食べた。


「サル回しでございます~♪」

「ウッキキ~♪」


本当は、人生50年ソングを歌ったらしいが、歌は著作権の問題で警告なし削除を食らうので、回避するために、織田信長は、サルこと、木下藤吉郎を回して、宴会芸として遊んでいる。


「どうか、痛くないように死ねますように~♪ うるうる。」

「うるうる。」


最後に、みんなで近所の神社にお参りに行った。この時の織田軍は、信長のうつけぶりに5000の兵が、2000まで減ったと言われている。


「みんな、今までありがとう。うるうる。」

「殿。うるうる。」


その時、急に雨が降り出した。そして雷鳴もなり始めた。


「あ、雨だ。今日の出陣は、中止します~♪」

「ワ~イ~♪」


織田軍が、出陣を取りやめた時だった。ゴロゴロゴロ! っと、雷が落ち、織田信長に命中した。真っ黒焦げになる信長。


「プハ~!? 」


雷が命中し、真っ黒焦げになった、織田信長は、凛々しかった。


「中止は嘘だ! これより今川本陣に奇襲をかけ、今川義元の首を取るぞ!」

「どうしたんだ!? いつもの殿じゃない!?」

「うるうるは、どこにいったんだ!?」


優しい織田信長から、悪い天使の織田信長に変わった。


「私が、これから今川の本陣に、カノン砲をぶち込む! それが突撃の合図だ!」

「なんだか分からんが、どうせ死ぬなら、やってみよう!」

「おお!」

「私が、みんなを勝利に導くぞ!」

「信長さま! 万歳!」

「信長さま! 最高!」


悪い天使の織田信長は、言葉もしゃべり方も変わり、カリスマ性があった。うるうる信長ちゃんとは、180度キャラクターが違うのだ。



「くらえ! 今川! これが私のツインカノン砲だ! 発射!」


なぜか上空に飛んでいる織田信長の必殺技、カノン砲のパワーアップ版、ツインカノン砲が火を噴いた。


「な、なにごとじゃ!?」


ドカン! ドカン! と撃ち込まれるツインカノン砲の砲弾に、今川の本陣は、パニックになっていた。


「突撃! 今川義元の首を取るぞ!」

「おお!」


織田の少数の軍勢が、今川の本陣に突撃した。そこで織田軍が目にした光景とは?


「え、・・・。みんな死んでるんですけど・・・。」


織田信長のツインカノン砲の破壊力で、今川の本陣の兵は、皆殺しになっていた。今川兵は、全員、地面に転がっていた。


「あ!? 今川義元だけ、生きてるぞ!?」


なぜか、今川義元が1人だけ、奇跡的に生き残っていた。


「手柄だ! 今川義元を殺せ!」

「おお!」


織田軍500人に対し、今川義元1人。織田軍の兵士は、手柄をあげるために、今川義元を取り囲んだ。


「今川義元、君は完全に包囲されている。速やかに投降しなさい!」

「許してください!? 降伏します!? ううう!?」

「え、殺したよ。」

「わああああ!?」


織田の家臣、毛利さんが剣を突き刺し、今川義元を討ち取っちゃいました。


「勝ったぞ! 今川に勝ったぞ!」

「人数が少なくても、織田が勝ったぞ!」

「勝どきをあげるぞ!」

「エイ! エイ! オ!」

「エイ! エイ! オ!」


織田軍は、勝利の雄たけびをあげた。歓喜の喜びである。小が大を制したのである。これが、新しい史実、桶狭間の戦いである。


「私は、疲れた。少し眠るとするか。」


上空から、ツインカノン砲を撃って、エネルギーを使い果たした、織田信長が意識を失い、地上に向かって落ちていく。


「空を見ろ!?」

「鳥だ!?」

「飛行機だ!?」

「信長さまだ!?」


今川を相手に奇跡の勝利を収めた織田軍。歓喜に沸いているところに、空から織田信長が降ってくる。


「ギャア!? 痛い!? うるうる。」


誰も受け止めようという気持ちが無いので、ドカーン! っと、信長は地面に落ちた。その衝撃で意識が戻った。いつもの、うるうる信長さまだった。


「殿! 勝ちましたぞ!」

「織田が今川に勝ちましたぞ!」

「うる?」


優しい織田信長は、意識が無かったので、今川を倒したことを知らなかった。


「真か!? 今川に勝ったのか!?」

「これも信長さまの、大筒砲のおかげです!」

「ワ~イ~♪ 褒められた~♪ うれしくて、うるうる。」


最後に言っておくが、信長さまは、男である。


「信長さま! 万歳!」

「信長さま! 万歳!」


兵士たちは、奇跡の勝利に信長を褒めたたえた。


「ワ~イ~♪ やった~♪ うるうる。」


今まで、うつけ者と馬鹿にされきた男にやっと陽が当たる。


「我が織田信長だ! 尾張のうつけ者とは、私のことだ!」


本人までも、自己紹介の挨拶で、ふざけていた尾張のうつけ者が、天下の今川義元を討ち取ったのだ。この下剋上が、日本全土を震撼させた。


「なに!? あの田舎者が、今川を破っただと!?」


京の将軍、足利義輝も驚いた。とりあえず会っておいてよかったと思った。


「今川が負けた!?」


今川と3国同盟を結んでいた、武田家と北条家も目が飛び出るほど、驚いた。


「チャンス! 川中島に攻めに行くぞ!」


越後の虎、上杉家は南下する機会が到来した。


「織田信長? 終わりのうつけ者? 知らない。」


栄華の三好長慶は、無名の弱小国の織田信長に興味はなかった。



「我は織田信長だ! 尾張のうつけ者とは、私のことだ!」


と、ふざけていた信長であったが、


「天下は、私のモノだ! ハハハハハ! ワ~イ~♪ やった~♪ うるうる。」


こうして、織田信長の快進撃は、始まるのである。


うるうる。


第1回 うるうる信長 完


つづく。


おまけ。


1話の前置きが200字くらいで、それをカットした場合、10万字に足らない危険性がある。(足らない作品は、新しく書き下ろしている。)ので、おまけを書いてしのいでしまおう。2000字も書けば、大丈夫だろう~♪


「おお! 今川にこき使われていた、我が友、松平ちんではないか!?」

「ああ! 泣いてばかりの信長うるじゃないか!?」


信長の友達の松平ちんは、桶狭間の戦いで敗れた今川から独立を果たした。三河の大名、松平ちんになったのだ。


「うるうる。」

「ちんちん。」

「うえええええん!」


織田信長と松平ちんは、感動の再会を果たす。泣きながら抱きしめ合う2人。


「よかったな! 自由になれて! 松平ちん! うるうる。」

「これも信長うるが、アホの今川義元を倒してくれたおかげだ! ちんちん。」

「うえええええん!」


2人の友情の絆は強かった。子供の頃からの友達というのは、無条件で信じるものである。時間が経って、性格はかなり変わっているのだが・・・。


「信長うる。」

「なんだ? 松平ちん。」

「私も独立したので、松平ちんは、恥ずかしいでござる。語尾に、ちんちんと付けるのも、私のために、出版が停止になってしまいます。」

「それは、困った!? 発売されなくなったら、泣いちゃうぞ!? うるうる。」


こうして2人は、松平ちんの新しい名前を考えることになりました。


「松平うるうるは、どうだ?」

「うるうるは、信長うるだけで十分です。」

「残念じゃな、うるうるで天下を統一しようと思っていたのに・・・。」

「しなくていい!」

「では、松平マンとかどうだ?」

「却下。」

「松平仮面?」

「ちょっといいかも・・・却下。危ない危ない、もう少しでOKを出す所だった。」

「宇宙兵器松平?」

「まだ、戦国時代に宇宙は早いです。」


なかなか、うるちんコンビでは、新しい名前は決まらなかった。


「もう、どうすればいいか、分からんのう・・・。うるうる。」

「こうなっては、奥の手を出しますか?」

「なに!? 奥の手だと!?」


信長は、松平の周囲を見回す。


「奥の手は、どこにある手だ!?」

「ふざけないでください!」

「そんなに怒らなくても・・・。うるうる。」


ただ、うるうるに持っていきたいだけである。


「発表します! 新しい名前は・・・徳川家無しです!」

「どうも、徳川家無しです~♪ どうも~♪ ・・・おい!?」

「そんなに怒らなくても・・・。うるうる。」


改めて、発表します。


「徳川家ないよです!」

「どうも、徳川言えないよです~♪ どうも~♪ ・・・おい!?」

「そんなに怒らないでも・・・。うるうる。」


さすがに、このネタも2度が限度だね。


「徳川家康に決定しました!」

「どうも、徳川家康です~♪ どうも~♪」

「気に入ってくれた?」

「ありがとう。信長うる。」

「よかったです。家康ちん。」

「あの・・・あくまでも、ちんを付けるのですか?」

「つけるのは、友情の印です!」

「そうですね。家康ちんでいきます~♪」


こうして、松平ちんは、家康ちんに改名された。


「信長うるは、今川も倒して、飛ぶ鳥を落とす勢いなのに、改名もしないんですか? 信長エリザベス・カール・ライトニング・ドンゴロウとかどうです?」

「それいいね~♪ 変えたいのは山々なんだけど、変えれないの。うるうる。」

「どうしてですか?」

「だって、主役だから~♪ うるうる。」


こうして、松平ちんの改名で、おまけは幕を閉じるのでした。


尾張。


つづく。


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