第1回 栄華! 三好悪魔軍
(全話を9000字くらい書いて、もうフラフラ。なんぼでもイメージは膨らむんだけど、1話1万字前後も書くと、精神的にフラフラ。1話3000字で、35話前後がいいんだけど、それでも、テンポは死ぬな・・・。1話1万字、7,8分割で投稿できるね・・・。て、言うか。スケール、登場人物数が、もう素人レベルではないと思うんだけどな・・・文章は、素人レベルだけど・・・。把握しきれなくなってきたので、登場人物からです~♪)
三好悪魔軍。
三好長慶。
三好義興。
三好義賢(ベリアル。火。)
三好義継。
三好長逸(アガリアレプト。水。精霊エレーロギャップ。)
三好政康。
松永久秀。
悪魔。
ヨナルデパズトーリ(ヨナちゃん。闇。)
アスモデウス(うどん屋さん。)
アドラメレク(太陽。)
サタン(魔王。堕天使シルファー。)
京の三好家のお屋敷。
「殿、三好政康、松永久秀。ただいま、九州より戻ってまいりました。」
九州遠征をしていた三好政康と軍師の松永久秀が、九州より戻ってきたのだ。
「良く戻ってきた。苦しゅうない。」
上座に座るのは、三好長慶。隣に、三好一族が座っている。
「九州はどうであった?」
「はい。九州の軍も大したことは無く、九州を守っていた武将も簡単に倒せました。帰還命令がなければ、九州・四国も制覇できましたのに、なにか事件でも、起こったのですか?」
九州でライの大好きな高橋紹運を殺したのは、三好政康と松永久秀の2人である。圧倒的な武力で、2人は悪魔化することもなく、四国を制覇し、九州にも上陸していたのだった。
「実は、室町幕府の足利家が、何やらおかしな動きをしていると、密偵からの知らせがあってな。」
「足利義輝ですか!? この前、殿に負けたのに、懲りないですね。」
「そうなのだ。こっちが悪魔と契約をしたら、向こうは、歴史に名を残す者なる者を蘇らせる陰陽師と契約したそうな。」
「しかし、我ら三好の敵ではありませんね。向こうは、人数に限りがあるでしょうが、我らは魔王サタンとの契約により、悪魔は使い放題ですからね。」
「ははは! その通り!」
三好家は、悪魔の力も借り、足利家に戦で勝ち、京を、畿内を制圧した。その勢力は、日本全国に広がろうとしていた。
「殿、報告があります。」
「長逸、なんだ?」
「土佐を攻めている時に、九州制覇隊というところの、少年兵に出会いました。その子供は、竜の力を神のごとく使い、悪魔化した私と互角の戦いでした。」
「なんと!? 悪魔化したのに互角だったというのか?」
「はい。」
三好家は、悪魔の力に絶対の自信を持っている。それなのに悪魔化した長逸と、竜を使う子供が互角と聞いて、衝撃が走る。そのざわついた空気を落ち着けるために、軍師の松永が喋り出す。
「殿、それは神を宿す者かもしれません。」
「久秀、神を宿す者とは何じゃ?」
「日本には古来より神々が住んでいると言われています。中には人間に転生して、現代に蘇ることがあると聞いたことがあります。」
「なに!? 誠か!?」
「はい。」
天下の三好長慶も、神の生まれ変わりの人間がいると聞いて、動揺する。そこにダメを押すように三好義賢が言う。
「殿、私も、備前で、得体の知れぬ者と出会いました。」
「なに!? 義賢、おまえもか!?」
「はい。その者も島津と名乗っていたので、九州制覇隊の者と思われます。」
「どうやら九州は、島津に制覇されたようだな。」
「はい。その者の名前は、島津義久。竜の鎧を身にまとい、海竜破なる水の攻撃をしてきました。私のベリアルは、闇の炎なので、相性は最悪でした。」
「竜の鎧!? 久秀、どういうことじゃ?」
三好長慶は、困ったら軍師の松永久秀に聞く。そして期待通りに松永久秀は、殿の質問に博学を発揮して答える。
「もしかしたら、九州勢は、竜と契約をしたのかもしれません。」
「なに!? 竜と!?」
「少年兵、島津と九州の最南端の国が、四国や備前に現れることはありません。余程、何らかの後ろ盾を手に入れないと無理でしょう。我々が悪魔と契約したように。」
「では九州勢は、竜と契約したというのか!?」
「どうも、そのようですね。」
「むむむ!?」
三好長慶は、九州勢は、竜と契約をして、京を目指してくると実感した。しかし、現在の目の上のたんこぶは、没落寸前の足利家であった。
「殿、進言がございます。」
「言ってみよ、義興。」
「はい。九州勢は、京までの道なりに、悪魔を配置していれば、倒せるでしょうし、最悪の場合でも、時間稼ぎにはなります。」
「うむ。義興、何が言いたい?」
「はい。待つのではなく、こちらから足利を攻めてはいかがでしょうか?」
「なんと!?」
「室町幕府を滅ぼしましょう。」
「むむむ!?」
三好義興は、足利家に先制攻撃を食らわして、さっさと滅ぼしてしまおうというのだ。それだけ、三好の勢いというのは強かった。三好長慶は、いつものように、軍師の松永久秀に尋ねる。
「久秀、どう思う?」
「良い考えでございます。」
「おお! そうか!」
「我々の手で、室町幕府を滅ぼし、三好幕府を作るのも良いでしょう。」
「み、み、三好幕府!?」
「殿が、征夷大将軍でございます。」
「せ、せ、征夷大将軍!?」
「そうです。悪魔の力を借りて、我々は天下を統一できます。」
「て、て、天下統一!?」
「全ては、殿のお望みのままです。」
「むむむ!?」
三好長慶が、少しバカそうな、むむむキャラに思えてきた。それなら配下の武将たちに謀反を起こされそうだ。しかし、なぜ強者揃いの三好軍は、ムムムの三好長慶なんかが、殿をやっているのだろう?
「殿、朝廷も悪政を行っていた、足利から解放されて、喜んでいます。この日本の戦国の動乱を治め、民に平和な毎日を送らせることができるのは、殿だけでございます。どうぞ、ご決断を。」
「ちょ、ちょっと待て!? 魔王に相談してみなければ!?」
そう言うと、屋敷の中の光は消える。太陽の光も届かなくなり、辺りは暗闇に包まれる。三好長慶は、闇の魔法陣を描く。
「いでよ! 魔界の王! サタンよ!」
プワ~ンっと、魔界の王、サタンが魔法陣から現れる。サタンから禍々しい闇のオーラが漂う。鈍感な三好長慶は、何とも思わないが、他の三好家の出席者は、サタンの恐ろしさにひれ伏している。この差が、優秀な三好の人材が、三好長慶に従っているカリスマ性なのかもしれない。三好長慶は、サタンが平気で微動だにしないのだ。
「よくぞ来た。サタンよ。」
「何の用だ。長慶。」
「実は、足利家が、死んだ歴史に名を残す者のというのを、陰陽師の力を借りて蘇らし、我々に戦いを挑んでくるというのだ。」
「なんだと!? 天界も支配した、我が悪魔にケンカを売ろうと言うのか? おもしろい、ひねりつぶしてくれるわ!!!」
ここに来て、天界の天使は、悪魔に滅ぼされたことになった。では、どうして、そんな悪魔が人間ごときに、力を貸しているのだろう?
「長慶、おまえとの契約に基づいて、邪悪な足利家と歴史に名を残す者なる連中を、我が悪魔軍が倒してやろう。」
「おお! サタン! さすが我が友である!」
なぜか、ムムムの三好長慶と魔王サタンが友達である。しかし、サタンには気になる点があるようだ。
「ただ・・・。」
「たた、なんじゃ?」
「足利家には、前の戦で勝っているから、何とも思わないが、問題は、竜だ。」
「竜だと!?」
「竜とは、天使よりも強力な相手なのだ。」
「むむむ!?」
サタンの発言に、三好長慶は身構える。天使にも勝った悪魔だが、竜、すなわち、ドラゴンが強大な存在ということを知っている。サタンの呼び出しに、あえて傷を治していない、1匹の悪魔が登場する。
「アドラメレク。」
「はい。サタンさま。」
「この者は、四国の阿波に配備していた、太陽を司る悪魔である。アドラメレクだ。何があったか、話せ。」
「はい。私は、配備された阿波で敵が来るのを待っていました。そして現れたのが、ライと名乗る、子供の竜使いでした。」
「あの子供か!?」
話を聞いて、長逸は、自分が土佐で出会った子供だと確信する。土佐の次は、阿波に向かったのか、そして、この悪魔の傷具合からして、もう本州の紀伊辺りに上陸しているだろうと想像した。
「子供であっても、竜の力強さは実感しました。私に油断があったとはいえ、これだけの傷を負いました。決して、ドラゴンを侮ってはいけません。」
「むむむ!? その傷を治さないのは、その少年の竜使いに受けた屈辱を晴らすという誓いのようなものか?」
「いいえ。竜使いの子供など、気にはしていません。ですが、確実に殺しきれなかった、自分の慢心が招いたことに対する、戒めです!」
アドラメレクは、そう言うしかなかった。悪魔のプライドとして、油断をしていたとはいえ、子供に負けたなどと、認める訳にはいかなかったのだ。
(私の手で、確実に殺してやる!)
アドラメレクは、ライという名前、竜を使う少年、そして、絶対に負けないという信念を持った、あの眼。アドラメレクは、三好家とは違い、平和などは、どうでもいい。アドラメレクは、ライさえ殺せればそれでいいのだ。
「長慶よ、ドラゴンの力を侮ってはいけない。」
「そうじゃな。心してかからなければいけないな。」
「もし、足利とドラゴンが手を組めば、我々は挟み撃ちにあってしまう。」
「むむむ!?」
サタンの言うことは、ごもっとも。さすがの悪魔でも、竜と歴史に名を残す者に挟み撃ちにあっては、どうしようもない。
「久秀、どうすればよい?」
「魔王さまの言う通り、竜を使う九州勢も、無視はできません。まず先に、足利家を滅ぼして、後方の憂いを断ち、九州勢を相手にする方がよろしいと思います。」
「そうだな。私もそう思う。」
松永久秀の意見に、上手に乗る三好長慶。本当は、松永久秀は、こんな能無しのバカ殿に愛想が尽きている。直ぐにでも謀反を起こして、天下を我がモノにしたいのだが、三好長慶に魔王サタンが付いているのでは、下剋上はできない。
「安心しろ、長慶。こちらには秘密兵器がある。」
「おお! さすが魔王だ! して、秘密兵器とは?」
「いでよ! アマイモン!」
魔王サタンの呼びかけに、新しい悪魔が現れる。アマイモンという悪魔は、見るからに甘そうな見た目をしていた。
「お呼びでしょうか? サタンさま。」
「この者は?」
「四方を司る4大悪魔の1人、アマイモンだ。特殊の能力で、相手を遥か彼方に吹き飛ばすことができる。」
「おお! すごいの! ということは、九州勢が近づいてきて、足利と挟み撃ちになりそうになった時は、蝦夷にでも、吹き飛ばすということだな?」
「そういうことだ。ワッハハハ!」
「それは愉快だ! ワッハハハ!」
三好長慶と魔王サタンは、不思議と気が合うようだ。もしかしたら、どちらかが気を遣っているのかもしれないが。
「よし、それでは命令するぞ!」
三好長慶が、大名らしく、全体に指示を送る。隣にサタンがいるからだろうか? その姿は、妙に自信に溢れていた。
「義興。義賢。義継。長逸。政康。久秀は、足利家の屋敷に向かい、将軍、足利義輝の首を刎ねてくるのだ!」
「おお!」
三好の家来たちは、体内に悪魔を内蔵している。侍として、武将として、日本を平和の国にするという強い心と、悪魔の力が、どのように融合していくのか不気味ではあるが、三好の6人の家来たちの影は、地獄の悪魔の姿をして、禍々しい闇のオーラにも見えた。
「サタンは、九州勢が京に近づかないように、悪魔を配置してくれ!」
「分かった。悪魔の配備は、任せておけ。」
また、ライたち九州からの寄せ集めの西日本制覇隊には、魔王サタン率いる、悪魔が向かう。中でも、アドラメレクは、ライへの復讐に燃えている。ライを意識するたびに傷が痛むのだ。そして悪魔の秘密兵器、アマイモン。この悪魔は、誰をいったいどこへ、飛ばしてしまうのだろうか。
「それでは、作戦開始じゃ!」
「おお!」
遂に三好長慶の号令で、三好悪魔軍が、足利家を滅ぼしにかかる。三好長慶には、悪魔を支配する魔王をも従わせるカリスマがあった。ムムムの三好長慶には、普通の人間では理解しがたい、魅力があるのだろう。そもそも三好長慶と魔王サタンが仲良しになったことが、不思議である。
第1回 栄華! 三好悪魔軍 完
つづく。




