第2回 妖怪祝勝会!
この流れでいくと、幼女モノ「ちい物語2」が始まりそうだが、書き手がひねくれていた。先に妖怪の長になった、ぬらり子の妖怪祝勝会の模様を、割り当て5000字で書いてみよう。
ここは、日本のとある荒れ寺。
「万歳!」
父の跡を継ぎ、妖怪の長になった、ぬらり子を中心に妖怪たちは万歳三唱している。その顔には笑顔があった。
「ぬらり子さま! 万歳!」
たくさんの妖怪たちが、ぬらり子を祝福している。
「お父さん、お母さん、私、がんばりました。うるうる。」
ぬらり子の目に涙が溢れている。その涙を手で拭い、妖怪の長として、集まってくれた妖怪たちに演説する。
「今回は、備後、美作で私と鵺先生。伊予で正長石じいやと、滑石ちゃん。石膏兵が登場できました。これも皆さんのおかげです。みんな、ありがとう!」
「おお!」
ぬらり子の演説に、会場の妖怪たちは喜ぶ。例えるなら、アイドルのコンサート状態だ。妖怪たちは、亡き先代に恩があるので、娘のぬらり子を助けてくれる。
「これからも、妖怪の出番が増えていくように、私は、この命をかけて、西日本制覇隊、三好悪魔軍、歴史に名を残す者たちと戦うことを、ここに宣言します!」
「おお!」
ぬらり子の決意表明に、妖怪たちの士気は上がっていく。
「今日は、妖怪の第1歩を踏み出したことを祝して、今日は無礼講よ! 食べて飲んで、ジャンジャン楽しもう!」
「おお!」
こうして、妖怪の祝勝会が始まった。酒を飲みまくる者、顔にタオルを巻いて踊る者、宴会で騒ぐのは、妖怪と人間も変わらなかった。
「わ~い~♪ 楽しいな~♪」
ぬらり子も普通の女の子である。みんなで楽しめる、お祭りが大好きだった。ぬらり子だけでなく、実験台で錬成された正長石じいや、人間なら宴に参加することはできないであろう、小さな女の子の滑石ちゃんも喜んでいた。もちろん、滑石ちゃんの手には、オレンジジュースだ。
「ふふふ・・・私は、竜の使いのアホ女たちみたいに、どうでもいい話で話が進まないなんて、バカなことはしないわよ。」
製作委員会の2番手、ぬらり子は、話の進め方の順序というモノを学んだ。
「みんな! 注目!」
突然、ぬらり子が千鳥足で立ち上がり叫ぶ。妖怪たちは、何事だと振り返る。
「お嬢様!? お酒を飲んだんですか!?」
「うるさい! じいや! 私は、1億16才だぞ! キャハハハハ!」
人間の女の子なら、未成年の飲酒は、法律違反だが、ぬらり子は妖怪なので、お酒を飲んでも大丈夫なのだ。妖怪に未成年という定義は無い。んん!? ということは、ぬらり子は、おばはんなのだ。
「妖怪に生まれて、よかった~♪ キャハハハハ!」
ぬらり子は、満面の笑顔を浮かべた、酔っ払いだった。こういうのが10代に、「妖怪って、いいな。お酒飲めるんだ!?」あとタバコとか、車の運転に、バイクか・・・、10代が関心があり、共感するもの。
「これからの妖怪の繁栄のために、新しい妖怪を錬成するぞ!」
「おお!」
ぬらり子の特技は、妖怪だけど、なぜか錬成。ぬらり子の錬成コールに、会場の妖怪たちは盛り上がる。
回想。
「妖怪の長になるのなら、それに見合った力を身につけないといけないわ。これは!? お父さんが大事にしていた、ハイパーダイヤモンド・・・。この世で1番硬いとされる鉱物・・・お父さん! 私に力を貸して!」
そう言いながら、自分自身とレアな鉱物のハイパーダイヤモンドを錬成したのである。おかげで、太陽光線を使うアマさんの攻撃にも、油断していなければ、耐えることができる力を手に入れたのだった。
「こ、これが私? キラキラ光ってる? 錬成は成功したってことでいいのよね? これで妖怪のみんなを守ることができる! わ~い~♪ キャハハハハ~♪」
こうして、ぬらり子は、ハイパーダイヤモンドを自由に使いこなすことができる、妖怪の長の女子高生になったのである。年齢は、1億16才。
「こい! じいや!」
「ギャア!?」
ちなみにだが、ぬらり子は、女子高生とハイパーダイヤモンドの妖怪。じいやは、ガイコツと正長石の妖怪にしとこう。
「滑石は、つるつるしていて、爪でも傷がついちゃう・・・戦闘には不向きね。」
滑石は、兵士で大量に製造されることなく、滑石ちゃんという、愛されキャラクターとして生まれた。かわいい座敷童と滑石としておこう。
「滑石ちゃんです~♪ わ~い~♪」
「かわいい。」
元が、かわいい座敷童につるつるすべすべの力を錬成されて、手に入れたとしておこう。この辺の「しておこう。」という言葉に、書き手のまだ考えがまとまっていないんだな? というところを想像させる。
「次は、石膏か・・・爪で傷をつけられるか・・・たぶんマンションなんかの壁とかに使われる石膏ボードもこれになるのかしら?」
マンションは、高級仕様なレベルのモノ以外は、例え高層タワーマンションであっても、隣が動けば、部屋は揺れ、上か下が声を出せば、聞こえてしまうものである。相手が動かないから、いないと都合よく錯覚するだけで、全ての声は聞こえてしまうので、一軒家を買った方が良い。
「とりあえず、妖怪の兵士がいないから、石膏で兵士を量産してみよう!」
ぬらり子は、鉱物の石膏と、そこら辺の雑魚妖怪たちを錬金しまくり、妖怪に石膏の鎧を着せた、石膏兵部隊を結成した。
「どうよ! 私の実力は~♪ キャハハハハ!」
しかし、伊予の人間、三好軍との戦いでは、剣や槍を石膏の鎧では、防ぐことはできず、ほとんど活躍できなかった。
「ガーン・・・がっかり。」
ここまでが、今までのぬらり子の錬成の歴史である。ぬらりひょんの壺なる物があったが、ぬらり子の手の平で簡単に錬成できる方が、使い勝手がいいので、壺なんて忘れた。ぬらり子の錬金の熟練度がレベルアップしたとしておこう。
回想終わる。
「まず、石膏とメイドを錬成して、石膏ちゃんに次ぐ、妖怪キャラクターを作り出すわよ!」
「おお!」
回想も終わり、宴の余興として、ぬらり子が兵士としては硬度が失格の石膏兵を一まとめにして、滑石ちゃんのお世話をする妖怪メイドを作るというのだ。
「錬成開始!」
ぬらり子は、手に石膏と妖怪メイドを持ち、錬成した。プワンっと煙があがり中から、見覚えのあるのが出てきた。
「妖怪メイドの、おみっちゃんです~♪」
どうしたことでしょう? かわいい女の妖怪になってしまいました。同じ妖怪ということで、初期の妖怪作品「39と10」からのFA、フリーエージェントである。そうか! その手があったか! と、今更気がつく作者である。これで妖怪の人材不足が解消される。ハハハハハ!
「あなた誰?」
「癒し女のおみっちゃんです~♪」
少し封印していた「~♪」も、けものフレン〇コンテストに向けて、「あ、~♪ でも、許されるんだ!」ということで、「~♪」も復活。何事も楽しくやらなくっちゃね~♪
「なんだか、すごく、いい人みたいなんだけど?」
「これでも妖怪ですよ~♪ 足はありませんよ~♪」
作品自体は子供向けかな? 恐らくカドカワ・カクヨ〇なんかは、ほぼ書き手しかいないんだけど、なんか、大衆向けの共感フレーズ! なんかを入れると、描写も子供向けになったような・・・。共感を気にすると誰にでも分かるように、とことん優しく語りかけるようにしないと、いけないのね。
「趣味は、耳かきと膝枕です~♪ 元々、回復役がいなかったので、回復用のキャラクターとしてとうじょうしたんですが、回復方法が、耳かきと膝枕なので、戦闘中に回復はできません! 最近、包帯巻きなんかも、できるようになりました~♪」
「・・・そうなの。」
おみっちゃんの明るさに、ぬらり子は、違和感を覚えていた。
「な、なんなの!? この違和感!? このプレッシャーは!?」
さらにおみっちゃんは、自己紹介を続ける。
「私のペットは、妖狐の子供のコンコンです~♪」
「コン~♪」
「かわいい子犬みたいですが、怒ると青い狐火を出します~♪」
「コン!」
青い火の玉が、会場に現れ、宴会場の妖怪たちは、ゾっと背筋を凍らせる。
「分かった! このプレッシャーは、妖怪の長である私より、たかが小娘のお化けの方が存在感があり、私の妖怪の主役の座が危ないということを感知していたのね!?」
ぬらり子が気づいた時には遅かった。
「私は、脇役だったんですが、他の話の主役の小坊主さんと子天狗さんが、人気が出なかったので、後半は、圧倒的な人気で、私を中心に描かれるようになりました~♪ エヘヘ~♪」
「この女、舞台嵐だったのね!」
既に半分は、おみっちゃんに話の中心を奪われている。どうする、どうする、ぬらり子!? 例えると、大手事務所の力でテレビドラマの主演になった有名人が大根役者で、わがままを言って、撮影をサボったら、弱小事務所の仕事が無い演技力のある役者に助けを求め、大衆は、無名な役者の演技に感動し、奇跡的にスターに上り詰めるような感じである。
「ていうか、制覇!!! は舞台作品ではないし、日本モノの舞台化は、ほとんど失敗してるから、ないわよ!」
ぬらり子は、危機感から、思わず描写にも、ツッコミを入れてしまう。
「まさか、私の錬成に、こんな呪いがあっただなんて・・・恐るべし!?」
ぬらり子は葛藤している。妖怪軍団を強くするためにも、出番が増やせるキャラクターは欲しい。でも、強すぎるキャラクターは、自分の出番を奪って行くのだった。自分の出番か、妖怪全体のためか、ぬらり子の心は揺れる。だって、ぬらり子、1億16才の乙女だもん。
「まずい!? あと1000字を切っている!?」
1度投稿すると、こんな内容で4000字も書いていたのか・・・恐るべし。書いてきて、エンジンがかかると、直ぐに字数オーバーの危機に直面してしまう。
「さっさと、やることをやってしまうわよ!」
ぬらり子は、硬貨でこすると傷がつく硬さの方解石と、雑魚妖怪を錬成して、雑魚妖怪に方解石の鎧を着せて、方解石兵の妖怪を大量に作った。これで、石膏兵から、方解石兵に強化が完成した。
「方解石兵! がんばって働くのよ!」
「おお!」
雑魚妖怪は、火の玉、足だけ、なんでもいい。あ!? ここで思いついた。雑魚妖怪も「39と10」から、おみっちゃん同様、FAさせればいいのだと。ということは、雑魚妖怪は、提灯おばけ、唐傘、のっぺらぼうたち、としておこう。
「滑石ちゃん、おねえさんと遊ぼう~♪」
「うん~♪ わ~い~♪」
「コン~♪」
おみっちゃんと滑石ちゃん、コンコンは荒れ寺の砂場でお山を作って遊んでいる。なんて、平和な心が温まる光景なんだろう。
「ふう~、なんとか主役の座を守り抜いたわ。」
ぬらり子は、自分のポジションを守れたことに安堵する。しかし、じいやがポツリとつぶやく。
「伊予で、石膏兵が役に立たなかったのに、ワンランクアップの方解石兵で、他の勢力と戦っていけますかね?」
ドキ!? ぬらり子は、じいやの言葉を聞いて、我に返った。妖怪が出番を得て、結構、強い役柄なので、浮かれて祝勝会をしていたが、もうワンランク上の蛍石で兵士を作ればよかったと、やっちまった!? と思った。
「もっと早くに言え!」
「ギャア!?」
ぬらり子のパンチが、じいやの顔面を強打する。学校の先生がやったら、即、教育委員会にお呼び出しを食らう、鉄拳制裁である。
「あと100文字しかない!? どうしろというのよ!? ・・・あ!」
しかし、ぬらり子は閃いた。
「蛍石でも、兵士を作っておこう~♪ 私、賢い~♪ ぬらり子、天才~♪」
この頭の回転の速さ、アイデアの閃き具合が、作者の生命線である。良いアイデアが、神が降臨しなければ、これだけ作品は書けない。
お客様の傾向からネット対策と、お客様の精神年齢に合わせて、描写を個人的には、すごい子供向けにしたつもりである。作品としては、崩れるのだが、こんな感じが、共感か読み手に合わせてになるのだろうか?
ぬらり子は、蛍石と雑魚妖怪を錬成した。これで方解石兵と蛍石兵と、妖怪の戦力を増強した。
でも、いいのだろうか? 次回は、「制覇!!! 3 京、蹂躙 編」の予定である。モース硬度の上位の、石英、黄玉、鋼玉、金剛石などのキャラクター化を優先した方が良かったような・・・。本編で、いきなりの登場になりそうだ。
つづく。




