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第2章 残酷な真実

青い髪の女が可憐、大介と次々に襲撃していくが、それを大鳥が止める。

大鳥の拳が青い髪の女にはなたれ......!!

大鳥が青い髪の女にまたがり首筋に一発入れ青い髪の女の意識は飛ぶと思われ、女も自分の敗北を受け入れて目をつぶった。

しかし、悲鳴をあげていたのは大鳥の方であった

 女が自分の周りを見てみると、目を押さえて悶絶している大鳥、もう一人、自分の目の前に引き締まった肉体でジャージ姿のポニテの美少女が大鳥に手を構えて立っていた。


「危ない所だったね......、君大丈夫?」


「ええ....あなた、どうして私を助けたのかしら?」


「弱い者に暴力を振るう野郎はあたしゃ気に入らないもんなのよ」

青い髪の女は非常に気に入らなかった。

何故特殊訓練を受けている自分より強い者達がこうも出そろっているのか、彼女は自分より強い者がいることが気に食わなかったのだ

 だが敗者に口無し、女は今はただ自分の弱さを、そして弱者と罵られた事を舌を噛み、堪えることしか出来なかった。


「おう、デカいの。アタシャあ女と弱者に拳を振るう野郎は人間として認めちゃいないのよ

構えな、この三島遥が格の違い見せつけて地獄に叩き落としてあげるからさ」


「ふん、悪いが貴様とやり合う理由は無いのお

俺様はただ危険な殺人鬼をこの手で止めようとしただけだ。理由なくこの拳は振るわないわ」


「じゃあ、黙って殴られてろ!」

遥は陸上選手ばりのスタートダッシュで大鳥のもとに駆け込んで顎に拳を突き上げるが大鳥はそれを難なく掌ではじき飛ばす。

しかし次から次に目、顎、わき腹、、股間、すね、横隔膜へと的確に急所へ目にもとまらぬ速さで攻撃していき大鳥は何とか受け流していくも、徐々に顔から余裕が抜けていく。

大鳥はたまたま不意打ちで目へ攻撃をいれ勝てると確信しているだけの女とみて、攻撃を全て受け止め格の違いを思い知らせて、遥を自ら引かせようとこころみていた。

だがこの女はやばい、かわいらしい素の姿からは想像できない殺気をはなっており、先ほどから攻撃をいくら受け流されても全く集中を切らさずに、自分が攻撃を受けぬよう的確に急所を突こうと試みてくる。

遥が顔面に蹴りを入れてきたのをしゃがんで大鳥は回り込む。だが遥は大鳥がかがんで回った体制から立った時にはすでに構えている


「ハァハァ....デカいの、アンタ強いな。ここまで確実に急所突きを受け流していくとはね.....

初めてよ、ここまで見切られるのは

さらにさっきの柔軟性、あれはビビったわ。最早人間の動きを逸脱してるわね。あの回り込む動きは少しでも集中を切らしていたら対応しきるのは不可能だったわ」


「ハァ、貴様こそ......貴様さっきから急所ばかりを狙っておるな、あの身のこなし、高速の急所潰し、貴様恐らくだがジークンドーを心得ておろう?」


「あぁ.....蹴りの対処や体を全て守りきったり、あの回避方法、アンタは総合格闘技って所かしら?」


「そうじゃ」


「なぁよおアンタ、いつまで殴らずに来るつもりだ?なめんじゃねえ、いらだつんだよ」


「俺様は殴らんと言った。貴様には何の恨みを持ってないからのォ

出来ればこんなところではなく別の場所で競技として気兼ねなくやり合いたかったわい」


「あたしもアンタと別の場所でやり合いたかったわ。だけどアタシもアンタを殴ると宣言しちまったからさァ、約束通り殴らせてもらうわ」

二人が殴り合おうとしたその刹那、パンと乾いた音とともに遥の肩は穴が空いていた。


「がっ、ガ.......」


「銃声......あの女、また......!」


大鳥が銃のした方向を振り向くと100メートルほど先に青い髪の女が硝煙が吹いた銃を持って立っていた。


「野郎.....どこまで汚い女なんじゃあ!!!」


「ま、まて、アンタの言ってることは本当なことは分かった、だが今は逃げるのが先よ....あの女はピストルで100メートル離れていても的確に狙撃できる能力を持ってるわ。近い距離なら確かに目や指の動きで避けられるかもしれないけど距離がありすぎる.....! とにかく今はアイツから離れるしかないわ...」


「だが貴様、その肩.....」


「弾は貫通してるし動脈は運よく外れているわ、大丈夫何とか動ける.....」


「馬鹿野郎!貴様はそれでも重傷じゃ!肩を貫かれては走ることもままならんだろうよ!俺様が貴様を背負って逃げる、早く乗れ!」


 「す、すまない......」

大鳥は遥を背負ってジグザグに走り出す、そして青い髪の女は鷹のような集中力で大鳥たちを狙いすます。


引き金をひこうとするが自分の手が後ろからつかまれて発砲するのを戸惑ってしまう

後ろを振り向くとわき腹に一発入れて動けなくしたはずの可憐が立っていたのだ


「やめて....くださいませ.....」


「何で邪魔をするの?」

可憐は女が出している狂気にびくびくと震えながらも、はっきりと言い切った。


「人を殺そうとしてる人を止めるのに何か理由が必要ですか?」


「あなたには関係ないわ」


「あります!」


「.....え?」


「だって目の前で人が殺されるのを見過ごしたら......私は自分が嫌いになってしまうから....」


「.....そう、じゃあ今から私をいらだたせて殺されて無駄な正義感で殺されることであなたはもっと自分が嫌いになるわ」


「.......ッ!」


「そもそもあなたはさっき殺すつもりだったのよ、あなたはミッションで必ず人一人は殺さないと生きてはいけないから生きてるだけ可哀想って思ってね」


「ミッション?」


「知らないみたいね、自分の端末を見てみなさい」

可憐はそこで初めて自分が人を殺さないといけない状況に置かれていることをここで思い知るのであった。


「どお?あなたの考え方で言うなら自分がもっと嫌いになるでしょう?

人を殺しちゃうんじゃね、じゃあ一生罪悪感という十字架を背負うなら死んだ方がましって思わない?」


「思いません.....」


「はあ?」


「私はあきらめて死ぬのは自殺だと思うからです。


生きてる以上は誇りを持って、.自分に正直に生きていきたいんです。」


「言っていることが破綻してるわね、どのみちあんたは人を殺すのよ」


「じゃあ、殺さないで助かる方法を見つければいい!私は最初から諦めたりしない!」


「.........ッ!」


「私は生きて必ずここから出る!まだやりたいことがいっぱいあるし大事な人たちが待っているんだ!」


「そう、まぁ貴方はここでどのみち殺すわ


あなたは暗殺者となりうる危険な存在なんだから......」


そう言った直後青い髪の女の腕時計型端末が鳴りだす 画面を見るとミッション失敗の表示が出てくるのであった。


「何で......どういうこと!?.....あっ」


自分が発してしまった言葉を彼女は何度も脳内再生される 


暗殺者となりうる危険な存在なんだから.........


そう、彼女のミッションは明日の12時までに暗殺者のふりをするであったのだ。だからこそ彼女は的確な狙撃力を持っているにも関わらず、発砲する際には確実に急所を外して生かしてきた。

 成功すれば暗殺者が一人ランダムで死ぬという成功報酬であったため、絶対に失敗するわけにはいかなかったのだ。そして失敗した場合は真逆の物であった。

 メールの続きには彼女を更に絶望に叩き落とす文面が表示されるのであった。


「ミッション暗殺者のふりをする 失敗

失敗につき高校生から一人抽選で爆破致します。しばらくお待ちくださいませ。」


そして次のメールが届くのに時間はかからなかった。


「メアリー様、おめでとうございます。﨑田了さんが抽選の結果爆破されました。


 一人の人生がここで終わった事のご冥福と、ミッションを失敗させて私たちに有利にさせたことに盛大な拍手を!」


青い髪の少女、メアリーは崩れ落ちる事しか出来なかった。自分は国家の若き潜入捜査官として誰よりも強く、誰よりも自分を正義と信じて国家の為に尽くし、日々鍛錬に励んできた。それが何だ、大鳥や遥たちには銃を持ってしても勝つ事が出来なかった。危険人物の可憐を殺す事も出来ずに、挙句の果てに失言により罪の無い者まで死んでしまったのだ。彼女はただ自分のことを弱いと認識する以外出来なかったのだ.....


一方そのころ、とある木陰の中では司が友達になってほしいと言われてた相手に顔をしかめていた。


「友達になってとはどういうことだ?」


「あ、付け加えるね、暗殺者なら僕と友達になってほしいんだ

僕は暗殺者の大山勝 ミッションは暗殺者と友達になり翌日12時までともに行動するなんだ。

そしたら.....生存者一人にgpsがつけられるんだ」


to be continued................

生存者 高校生 水野可憐 メアリー 他6名

    暗殺者 大山勝 他8名

死亡者 高校生 佐藤充 﨑田了

    暗殺者 倫太郎

残りメンバー17人


いつ次回掲載されるか分かんないから是非ブクマ登録してネ

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