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プロローグ 開幕前夜

暗闇からの解放は鼻に来るツンとしたしょっぱいにおい 立ち上がって見ると海が広がっていた 伊藤充には今何で自分がこんなところにいるのか理解出来なかったのだ

彼には今の状況を整理することが必要だったのだ

「思い出せ 何で僕はこんなところにいる?

考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ」

そして充は思い出す

司といつものように冗談をかわし歩き

うざったい教師の演説を聞き

小型舟に乗って

そこから先は思い出せなかった

暗闇に記憶が封印されたようだ

空を見上げると今は夕方

もうかれこれ8時間はたったのだろう

「あれ…何でボク一人なんだ?

司は?ていうかみんなは?」

彼は当然の疑問にたどり着く

彼が誘拐された現実を思い知るのに時間はかからなかった………





場面変わってとある林道

「言われた通りね……」

青い髪をさらっと触り自分に身に付いている腕時計型端末をタップする

ゲーム開始まで後30分

しばらくお待ちくださいませ

生存者残り20名

「何がゲームよ.......こんな無人島にほっぽり出して、本当に馬鹿げてるわ」

少女はチッと舌をうつ 自分もこの後生きていられるかわからない

これから人がどんどん死んでいくのによくゲームなどと表現出来るものだ

せめてもの抵抗にと端末を引っ張ってみる

警告音が鳴り出す

これは引っ張るとやばい奴だと瞬時に理解出来た

「どうやら.....この端末は私たちの生命線にもなっているようね」

それを確認すると再び林道を歩き出す

が足音が一つおおいのだ

それにミシミシという木を踏んづけるおとが聞こえる間違いないつけられている‼︎

相手につけられていることを気取られてはならない‼︎少女は何事もないかのように歩き出す それに反して足音はどんどん近づいてくる こんな訳の分からぬ無人島に放り込まれたのだ 普通は人がいたら声をかけるだろう

間違いない 奴らのうちの一人だ

相手は尾行が最悪のレベル 徐々に大きくなる足音から殺意を隠しきれていない

距離1098765…動き出した‼︎少女は突進してくる相手のほうにゴロリと転がり足をかけた

「うわっ‼︎」

襲撃者は盛大に転んで悶絶する

「なに?」

「す、すいませんねえ…先急いでたらレディがいるとは気づかずに…へへへへ」

「へえ?アーミーナイフなんて持って…

海の魚でも裁きに行くのかしら?」

「ちっ‼︎粋がった女だぜ!

これからてめえは死ぬんだよ

大人しく死んだらいやーな思いせずに死ねたってのによお!」

「なんで私があなたに?」

「てめえに恨みはねぇがな?一人殺すごとに1億貰えんだよ グヘヘへ‼︎

だが!てめえは俺を土まみれにしやがった‼︎

やられたらやり返すってやつだよ…

てめえを一杯ケガしてから心臓をひとつきにしてやらあ!」

男はナイフを拾い上げあらゆる方向に振り回し少女に突進して来た しかしナイフの動きは規則的、場慣れした彼女にとっては敵ではなかった 右左右左…相手が右にナイフを振った瞬間刹那のごとくひだり脇腹に一発、あいてが悶絶してる最中に顎に一発、あまりの激痛に意識が朦朧とさせてる中最後は急所を蹴り上げ男の意識は暗闇に落ちた

「ったくトーシロが…暗殺なんて慣れない真似プロ相手にするもんじゃないのよ…」

しょうじょは男に近づき男の端末を調べ始める 斎藤倫太郎 暗殺者という表示、報酬一人殺害毎に1億なるほど、暗殺者は個人によって報酬が違うようだ

更に調べようとしたが斎藤の端末がビービー鳴り出す

「ルール違反につき爆破します

しばらくお待ちくださいませ」

少女は斎藤を突き飛ばし全速力で走り出す

少女が爆発音を聞いたのはそう遠いことではなかった




場面変わってとあるコテージ

「まず充と合流しないとな」

司はまず一人で無人島を歩くのは危険だと考えた 普段はだらしないが非常時は冷静に対応できる男なのだ つまりは充とは真逆なのだ

そんな彼の冷静さは一瞬にして崩れ去る

腕時計型端末が鳴り出したのだ

メールが来ている 送り主修学旅行実行委員会

ルール違反により暗殺者一名死亡

高校生残り10名暗殺者残り9名

生存者残り19名

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