異世界からの訪問者1
初めて書く作品なので温かい目で見て頂けると嬉しいです。
俺には憧れている世界がある。
知り合う女の子が寄ってたかって俺に好意を寄せてくる超絶ハーレムっっっ!
それも悪くない、だが違う。
いや違くもない是非味わいたいお願いします神様!来たれハーレム!!!
という冗談はさておき俺の憧れる世界とは何かということだが、まぁ世界と言ってしまっているからには容易に想像がつくと思うが
ズバリ「異世界」である。
言葉通りの異世界。
宇宙で悪い宇宙人と激闘を繰り広げる世界
荒廃した世界で旅をしていく世界
魔法の存在する世界
科学の発展した世界
なんだってよかった。ただ新しい世界に降り立ちこの先何が起こるのか分からない。
そんなワクワクが欲しかった
まずは俺の置かれてる現況、、というか俺の住む世界についてなるべーく手短に説明しておこう
前置きが長いと嫌われちゃうからね
俺の名前はレト・ウォッシュ
年齢は15歳
彼女はいない、べ、別にいないだけで作ろうと思えばいつだって作れるんだからね!!
身長173cm体重62キロ
15歳にしては恵まれた体格だと思っている。このまま成長が止まれば平均クラスだが
顔は正直分からない。超絶イケメンだと思いたいが自分じゃ分からない。グロメンではないと思う。
次は俺の住む国についてだ
プーン王国
約4000年も続く国で国王が最大の権力を持つ絶対王政
国民は約1000万人
敷地面積の莫大な大陸それがプーン王国だ
この国は資源が豊富で他国には船を使わねば渡れないということもあり外交を一切せず他国との関わりを一切拒絶している。ようするに鎖国状態だ。
俺の住む村はプーン王国の南のはずれ
サイクー村という南の海に面した人口500人程の小規模な村だ。ただ南の海を越えたはるか先にある大陸には好戦的な国がうじゃうじゃあるらしい
2000年程前に南からの連合軍が大規模な侵略
をしてきたことがあるらしい
当時栄えていたこの村もそのときに壊滅し2000年の時を経て小規模な村ができるまでに復活した。といってもこの村には国の騎士団の駐屯地がある。
南からの侵略の備えだ
その騎士団の家族が住み着き村に発展していったのがサイクー村と言うわけだ
一見すると騎士団だ王国だ鎖国だとフィクションの塊のような世界だがその実戦争なんてここ800年間起きていない。あるのは平凡な日常のみ
「はあああぁー退屈だ」
俺は自分の布団に寝転がりながら呟いた
ふと壁にかかった時計に目をやるともう12時を回っている
明日は稽古の日だしもう寝ようかな。
「はぁ、、、せめて異世界の夢でも見れないもんかな」
と呟いた瞬間目の前の空間が歪んだ
一部分だけ蜃気楼のようにモヤモヤモヤモヤ。
月明かりで薄ぼんやりとしか辺りは見渡せないが蜃気楼部分だけは何故か鮮明に見えた
「な、なんだよこれっ」
俺は自然と立ち上がった。
普通なら恐怖して動けなくなるだろうか?はたまた両親の眠る部屋へ逃げ出すだろうか?だが俺は違った
恐怖が無いと言ったら嘘になる。
だが恐怖より強い高揚感が俺を支配していた。
異世界への扉では?小説や漫画ではお決まりの展開だ。歪みに飲み込まれ気づけば異世界!今の俺には喉から手が出るほど欲しい展開だ。
さあこい新世界!俺は新たな世界に旅立つんだ!強くてニューゲームだ!強くはないが、、、
そんなことを考えているうちにどんどん歪みがデカくなっている。
「よしっ。いくぞっっ!!いざ異世界!」
俺は歪みに手を伸ばした。
瞬間俺の視界は真っ白になった。正確には歪みから光が溢れでて目を開けられなくなった。
どれだけ時間が立っただろうか、俺はやっと目を開けることが出来た。
辺りを見渡す
右を見れば脱ぎ捨ててある服が散らばり左を見れば漫画や小説の山、山、山
斜め上を見上げれば時計が一つまた一つと時間を刻んでいる
紛れもなく俺の部屋だ
だがちょっと違う
具体的に言うと目の前が違う。。
いや部屋は同じなんだがそこにあるはずの無い物がある。
それはきょっとんとした表情の少年だった
なんだか貧弱そうな少年。多分年齢は同じくらいか?いかにもここはどこ?何ここ?異世界?みたいなツラしてやがる。
少年が誰であるのかよりも先に俺は抑えきれない感情を吐き出した
「なんか展開が逆だろおおおぉぉぉ!!!」