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異世界のルール
「まずい かもしれない」
蒼は開口一番そう言った、ここは文具屋などだが、異世界召喚後の場所が文具屋なのも、十分サービス精神が足りないのだがコレはどうでもいい、
_文字が読めない 常識で考えて、文字が読めないのに、当たり前のように
言葉が喋れるなど有り得ない。 「ま~リスクはあるけど、試してみるか。」
「すみま‥せん。」 「なんだ~じゃなくて、なんですか!」
「すみません、なんでもないです。」 強い口調で話してくるので、逃げるように、店を出ていった。
「一旦作戦を練ろう、それにしても言葉通じるのは異世界のルールか。」
蒼は路地に、入って持ち物の確認をしていた。
「スマホ メモ帳 ボールペン」 「お前珍しいもん持ってなー!」
「異世界召喚後はチンピラに会うていうルールでもあるのかよ!」
「でも俺が何人チンピラ捕まえたと思ってんだ!」
蒼が壁に激突する音が路地中に響いた「魔法は無理だって」
出鼻を挫かれた蒼を、静粛すように「やめたほうがいいよ~」と言う、中性的な声が響いた。