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102.2学期中間試験


 県のピアノコンクールを終え、僕たちはホールの外へ。

 ここからは文化祭が始まっていく。


 と、その前に、2学期の中間試験が間近に迫る。

 僕も、今回はピアノコンクールも兼ねていたので、急ピッチで勉強を進めることになる。


 当然、生徒会の後、皆で、誰かの家に集まって、勉強会を開くのだった。

 誰かの家、とは、主に、僕の家か葉月の家。僕と葉月の家が近いらしい。そして、広い。


 「輝君、大丈夫?コンクールと、文化祭であまり、勉強していないかな?」

 「確かにそうかもしれません・・・。」

 葉月の言葉に、僕は頷く。


 ここら辺からは、前の高校で、一度やっている、という範囲ではなく、初めての範囲だ。

 しかし、一学期の間に、貯金があったので、何とか、教科書を見ることはしてきた僕。

 夏休みに参加していた補習も2学期の予習のようなもので、どうにか対応できそうだった。


 「加奈子は大丈夫?僕の譜めくりをお願いしていたけれど。」

 僕は加奈子に聞くが。


 「ふふふ。私は大丈夫。こういうことなんて日常茶飯事、急にバレエの練習が入ったりとか。」

 加奈子は余裕の表情。

 県のコンクールの期間、僕の譜めくりをずっと担当してくれていたので、心配になる。

 僕のせいで、入学以来ずっと学年一位の加奈子の成績が下がってしまうのを。


 「大丈夫。下がったらその時。それに、今回は文化祭もあるし、テストの返却はその分遅くなるよ。」

 加奈子はニコニコと笑う。

 2学期の中間試験の直後に文化祭だ。

 少なくとも文化祭を思いっきり楽しむためにも、今踏ん張らないと、という感じだ。


 そうして、文化祭の打ち合わせの度に勉強会をする僕たち。

 一日の勉強会が終われば、言うまでもなく、そのまま、ドキドキなイベントが待っているのだった。


 「それでも、輝君すごいよ!!」

 葉月はそう言いながら、笑って抱きしめてくれる。


 「ホントね。加奈子ちゃんもだけど、こういうことをしながら、成績もいいだなんて、憧れちゃう。」

 史奈がにこにこと笑ってくれていた。



 それでも、急ピッチで、急いでいる自分がどこかに居て、勉強会は集中した時間となっていた。



 そうして迎えた2学期の中間試験。

 僕のシャープペンシルは、答案用紙を一気に走っていく。

 大丈夫そうだ。


 ここまでは順調。そして。

 最後の試験科目、英語。


 ああ。やっぱり。

 まだまだ、問題になれていないのか、それとも、コンクールに費やして、問題を解く時間を割いていなかったのか、恒例の受験を想定した演習問題で手こずってしまったのだった。


 まあ、ここは仕方ないか・・・・・。


 そう思いながら2学期の中間試験を終えた僕。


 「さあ、試験お疲れ。ここから、体育祭、文化祭の準備が始まるぞ!!結果のことは少し置いておいて、各々この高校の最大のイベントを心か楽しんでくれ!!」


 担任の佐藤先生の言葉に、一気に表情が緩むクラスメイト達。

 ここから準備してきた、体育祭、文化祭の準備が始まろうとしていた。


 そして、この中間試験も、文化祭の後に返却されることになるのだが、英語の例の演習問題が出来ていなかったくらいで、ギリギリ10位で掲示板に滑り込むことになる僕、そして、相変わらず一つ上の学年の掲示板には1位の名前に加奈子の名前があるのだった。





最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

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●現在執筆中の別作品もよろしければご覧ください。

 1.忍者翔太朗物語~優秀な双子の兄だけを溺愛する両親のもとで奴隷のような生活をして育った忍者のお話~URLはこちら↓

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 2.元女子魔道学院に異世界転生した男子の僕が入学するとどうなるのか?⇒なかなか更新できず、すみません。

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3.只今、構成中。近日アップします。

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